新着情報トピック

2022年02月20日

2022年02月20日 アメカジおすすめのスニーカーです

こんにちはkabinkusa

暖かくなったり寒なったり、どっちやねんicon11
最近、80年代のファッションが流行ってるかとおもったら、今は90年代ファッションが流行るそ~な。
私の青春時代ですが、懐古ファッションになるとはねぇ~icon11

過去のファッションが流行るのは過去の文化も流行ります。
知人の娘さんも高校生になりますが、NIRVANAがかっこ良いとカート・コバーンモチーフのファッションにハマってるそうです。
モヘアのカーディガンにネルシャツ、コンバースのジャックパーセルかな?

90年代はグランジロックで私もNIRVANAはもちろん、SONIC YOUTHやSmasing Pumpkinsなんかにハマってました。
カート・コバーンにサーストンムーア、ビリー・コーガンかっこえ~と。

年がら年中ブーツ履いてますが、スニーカーも履きますよ。それで今回最近お気に入りかつアメカジにぴったりなスニーカーをご紹介したいと思います。

Amber Wallい~じゃない!!
それこそ、90年代。とくに阪神大震災前。
お洒落なセレクトショップが神戸にも乱立してました。
今でこそメーカーみたいになっちゃったBEAMSUNITED ARROWSなんかセレクトショップとして店舗数を増やしていきました。
今では自社レーベルの服ばっかりになっちゃって綺麗目系ばかりですけどねicon11。当時は面白いブランドやアイテムを販売してました。
まぁ~今では大手のセレクトショップさん乱立してますが、漏れなく皆自社レーベルやってますね。

そんなかでも個人的にはJOURNAL STANDARDさんおすすめです。
自社レーベルもやってますが、セレクトショップ色も色濃くやっており、アメカジ色強いアイテムも取り扱ってます。運営会社はベイクルーズさん。コンセプト毎に色んなセレクトショップ運営して飲食店まで運営されてる大手さんですが、スニーカーブランドを立ち上げておりました。
それが今回ご紹介するAmber Wallと言うブランド。

80年代のアメリカにインスピレーションを受けてスニーカーを作る日本ブランドして展開してるそ~です。

メチャ、コスパ最高ですし、い~よ。これ。
年末だったか、年明けだったか忘れたんですけど。
家族がアウトレット行きたいって言うので運転手兼荷物持ちで駆り出されましたicon11
私個人はアウトレットであんまり買うもん無いんですよね。欲しいもんが無いと言うか。
そんな感じで家族の後ろついてJOURNAL STANDARDさんの店内の中はいってふとスニーカーが目に入ったんですけどね。
セールで2足7,000円(税込)。
2足買っちゃった。インソール2枚付属してシューレースも2種類ついてる。

店員さんに人気が無いと言われたけどキリンさん柄icon11
CONVERSEを彷彿させるシンプルさ。
い~よ。これ。
スニーカーのアッパーは滋賀県が誇る高島帆布!!
ソールは飴ゴム。
い~ね。

黒ヴァージョンも買っちゃった。
これは良く見てください。

通常のシューレース付いてますけど、ゴムゴム仕様にしてみました。
靴紐結ぶことなくスリップオンみたいに履けますface03
インソール付いてるから履き心地はCONVERSEのジャック・パーセルみたいな感じです。
色んな商品展開してるので、これはハマる。

一足5,500円(税込)で普段は販売されてるそうです。
これはおすすめですよ。
2022年02月19日

2022年02月19日 次回企画。こんなふうに企画考えてます

こんにちはkabinkusa

また寒くなって雪降ったり雨降ったり。体調崩すスタッフや関係者さんも多数icon11。ブログをご覧頂いている皆様も体調崩さないようにお互い気をつけましょうね!!

さて、先日5年ぶりにリリースさせて頂きましたラウンド式長財布。当日中に即日完売と私も驚いてますicon11
本当にいつも有難うございますface03
再製作のご要望やお問い合わせを多数頂いておりますが、同じ仕様での再製作は当面行いません。同じ皮革素材で再製作するのは簡単ですが、レザープロダクツは同じ設計パターンでも皮革素材を変えるだけで表情や作品が放つオーラが変わってきます。企画をやってる私もそれを楽しみたいので、ラウンド式長財布は再度創ってみようと思いますが、皮革素材は変えたいと思いますface06
どんな風にできあがるのかは出来上がってからのお楽しみにtanuki

さて、こんなご質問も多数頂いております。
『いつも企画される時どんな風に企画してますか?』
と言ったご質問icon11。恐らく商品企画をどんな風にしてるか?的な内容だと思います。
基本他の企業様や店舗様の商品開発はお相手の要望を聞きながら商品化のお手伝いをしますが、自社ブランドのSpecilaite & Entreeの商品企画は私の独断でやってますので、次回企画の内容を踏まえてご紹介してみたいと思います。

次回新作はNEW-S BAGを考えてますってかやります
正直商品企画プロデュースのお仕事って今ではお仕事になってますが、日本経年変化協会設立時はそんな事考えてなかったのが正直なところなんですicon11。設立当初は大好きなアメカジのアイテムのおすすめとか、メンテナンスの仕方オーダーメイドできる工房さんのご紹介とか情報配信のみでした。色んな職人さんやショップさんと出会って、欲しいけど今売ってないからみんなで創ってみようと言うのが現在のきっかけでした。
売れてるから作るじゃなくて売ってないから作る。
これが原点です。
モノを作るのはすごくお金もかかりますから、今満足してるアイテム売ってるなら作るのではなく、私も買います。
私の場合男性なので、男性が持つ革小物や鞄がどうしてもピンと来るもの無くてメインで企画するようになったと思いますface06

アメカジファッションが大好きなので、どうしても過去の時代のプロダクツがカッコよく見えて魅力的です。
今回こんな写真をみつけてしまいました。

この写真はなぁに?
これはアメリカの新聞配達の少年達の写真です。1900年前後の頃かと推測されます。
この時代のアメリカは少年達が過酷な労働条件で生活の為、新聞配達の仕事をしており、ストライキなどもアメリカの都市部では多発していた時代ですね。
合理的かつ知恵を絞ったスタイルがアメカジの原点だと思います。商品企画のインスピレーションはこういった古い時代のアメリカの写真なんか見て沸くこともありますkuma
真ん中の少年にフォーカスしてみます。

この少年が持ってる鞄。
これが所謂ニュースペーパーバッグとかニュースバッグと呼ばれる鞄です。
よ~は新聞配達時に新聞を入れておく鞄。
次回こいつをベースに新作を考案しようと思いました。太いインパクトにもなるショルダーベルト。
そして超シンプルなパターン。カッコい~じゃない。

詳細は想像力を駆使して決める
多分ニュースバッグはよほどのアメカジ好きや洋服好きじゃないと解らない鞄かと思います。
実際現物はダック生地で作られており、マニアックなメーカーさんもニュースバッグと銘売って販売してますが、同じくダック生地や帆布製が大半です。
よし、レザーでガンガン使い倒して経年変化楽しむニュースバッグにしよう!!
企画コンセプト完成です(笑)。
実際新聞配達するわけじゃないので、こんなにデカくなくても良いので、一般的に少し大きめの容量のあるサイズは~。
概算寸法:25cm×37cm×16cm
ってのが使いやすいことは経験上判ってるのでこんぐらいかな~。

実際、1900年前後と2022年の今日鞄の用途も異なるので、今私がニュースバッグ使うならと手書きのデザインで職人さんに伝える。
デザインはヒ・ミ・ツicon11

ストーリーは大切。
当時の新聞配達の少年たちは暑い日も寒い日も雨の日も雪の中でもニューヨークなど都市部で来る日も来る日も走り回っていたんでしょう・・・。
ハードな仕様に耐えてカッコよくなる素材が。
取り敢えず初回は新喜皮革さんの茶芯ホースハイドヌメだよね~。革厚が1mm~1.2mmだからライニングの生地にである程度ハリを持たせたい。タケヤリの零合帆布だね。
職人の本田さんから待ったがかかる。帆布生地が分厚すぎて扱い辛いと。チワワのような瞳で本田さんを見つめる。
『取り敢えずやってみます。』
ありがと~(笑)。

スタッフから待ったがかかる。零合帆布はレザー並に価格が高い。原価が云々とか。一回だけお願いヤラせて。
『仕方ないですね~。』
ありがと~(笑)。

まぁ~こんな感じで試作を繰り返してリリースされると思います。
夏ぐらいかなぁ~。早くて出来上がるのは乞うご期待下さい。ちょっとマニアックな変態さんバッグになるかと思います。

ワタクシの愛用品はこちら
自分で企画プロデュースしてるSpecilaite & Entreeの商品で何使ってるの?
的なご質問も頂きました。
先日のワタクシの様子はこんな感じです。


この日は兵庫県は三田プレミアムアウトレットにポンプフューリー買いに行った時の佇まいでございます。adidasとReebokが契約終了に伴ってadidasのお店でポンプリューリー叩き売り価格でございまして(笑)。
三田市は神戸市の北部にある都市で気温が神戸市に比べて5度低いのでこの日は極寒でした。
Y'2Leatherさんのムートンジャケットにレッドウィングのブーツですが、今は廃盤なのかな?オフィシャルサイトで見つからない(笑)。
デニムは現在穿き込み中のフルカウント1108です。


ちなみにダウンやフリースは釣りのとき以外は私は着ない主義なんで、基本防寒はムートンかボアで耐えます(笑)。
ハイテク素材に屈指ない(笑)。

鞄はSpecilaite & Entreeからリリースしております。Plat créatif(栃木レザーMODEL)を愛用しております。
先日もオーダー頂いたみたいで残りラスト1個ですが、こちらもすぐに再製作は致しません。

この鞄は別名エンジニアバッグと呼んでますが、これは荷物を入れた時にメチャクチャ安定する鞄です。
アウターを羽織ってもずり落ちませんしね。栃木レザーの経年変化が楽しみでリリースした段階からずっと愛用してますface03

鞄の中はこんな感じ。
自分のとこのアイテムは財布と小銭入れと名刺ケースと通帳ケースにカードケースぐらいです。
手帳とボールペン、スマホ、呑み薬。ぐらいです。持ち歩いてるのicon11
再製作もなかなかしないので、私の持ってる持ち物の小物でリリースされているのはこちらかな?


ぐらいですかね・・・。
いずれのアイテムもなにか見て思いついたりしてま~独断で企画しております。
鞄とか革小物でお気に入りのメーカーあればあるで私も他社さんのアイテムももちろん愛用してますよ~。
アメカジライフはやっぱり愛着持てるお気に入りをゲットしないとですね。
2022年02月13日

2022年02月13日 栃木と新喜でどえらい重量感なりました

こんにちはkabinkusa

ちょっと今回は色々言わせてくださいな(毎回言いまくってますけどicon11)。
今回、5年ぶりSpecilaite & Entreeからラウンド式長財布をリリース致しました。お客様からも多数お声頂いてたようで・・・。

でも商品企画プロデュースやってると売れたモノそのままでまた作るって面白くないんですよね。レザープロダクツって素材変えるだけで全然違った表情の作品になりますし。今回ちょっと改めて惚れ込んだレザーありまして再製作しよ~と思い立ちました。

近年色んなもんが物価上昇してましてレザーも数年前に比べるとかなり価格高騰してますicon11。職人さんの製作費用も少し上がりましたicon11
本来値上げすべきなんでしょうが、今回も価格ステイでリリースしました。ちょっと価格落ち着いてくれたら良いですけど。

さて、今回どんな仕様でリリースするかと申しますとその前に。

やっぱり国産レザーでは栃木レザーと新喜皮革のヌメが好き
レザーと呼ばれる皮革素材。改めて説明することも無いけど、牛馬を始めとする動物の皮膚を加工(鞣して)して衣類や道具に使うってことは遥か昔から世界中で人類がやってきたことでとても歴史的に古い素材ですface06
レザーも色んなレザーが数え切れないほどあって、甲乙つけがたいです。私も含めて経年変化を楽しんでしまう方々はフルベジタブルタンニン鞣しのヌメが大好きだと思います。国内にも色々良いヌメを精製するタンナーさんありますが、やっぱり個人的には栃木レザー新喜皮革の牛ヌメ、馬ヌメが大好きです。ベタな定番ヌメがホンマ大好きなんですな。
ラウンド型の財布って正直、パターン設計的に差別化しにくいお財布なんですよ。
だったら、自分の大好物の素材でやったるわ!!的なノリです。本作は(笑)。

過去最高の重量感出てもたヌメの塊
お財布造ったら凄腕すぎる本田さんに今回も製作して頂きましたが、本田さんが
「この革このままで、でけるかな~??」
って言われるほどのヌメで仕立ててもらいました。それがこちら。


ラウンド式長財布『『#10~栃木レザー、新喜皮革MIX~』

価格:55,000円(税込)


【作品概要】

札入れは4箇所。

カードは10枚収納。

コインスペース1箇所

そして領収書収納スペースを。使い勝手まで個人的仕様で仕上げた本作は紙幣やカード、領収書を完全に整頓して収納できるを優先されており、内装に大量のレザーを要しつつも、完璧に計算された設計で非常に使いやすいと好評を頂いています。


素材:牛革(外装:栃木レザー牛革 内装:新喜皮革製馬革)

概算寸法:20cm✕11cm✕3cm

概算重量:380g

カラー:ブラウン(外装)✕ブラック(内装)

収納:札入れ(✕4)、カード✕10、コインケース、領収書スペース

ブランド:Specialite


企画:日本経年変化協会

製作:本田宏治

うふふ。
ベタベタやねicon11
今回の栃木レザーは今私がハマっているアニリン仕上げのレザーです。
透き通ったクリア感。ピット鞣しで大量のタンニンを含んで分厚く2.2mm厚のカチカチのレザー。箱物に最適なレザーと商社さんが売り出すほどに屈強なヌメです。東京の職人さんは一枚革のベルトに使ってるとかで。私の愛用中のトラッカーワレットもこの素材ですが、多少加工して革漉きなどが必要でしたが・・・。今回は現厚の極厚レザーそのまま使ってます。

財布の中身詰まってますか??
と思えるほどズッシリした重量感ありますicon11

ピット鞣しの本ヌメでこの光沢ですよ・・・。
顔料ではなく、染料で染め上げてこの美しさよ・・・。で屈強なレザーは一般的な鞄の材料にならないほど・・・。
このじゃじゃ馬なレザーを使い倒してみたいとおもいませんか?

赤い財布は実は縁起の良い財布なんですよ
ちょっと小話を。
私は真っ赤なレザーが大好きです。よく『赤い財布は赤字になるから駄目なんじゃない?』って話は良く聞きます。
実際に風水師の先生に尋ねてみました。
結果は嘘。風水はもともと中国発祥の考え方ですが、中国で赤は幸運をもたらすカラーとして認識されているそうです。
●健康運向上
●仕事運向上

と言われているそうで、積極的に稼ぎたい方は赤の財布を好んで使っているそうです。実際に
「い~赤じゃないか。」
と言われました(笑)。日本でも赤はめでたい神聖なカラーで鳥居とかに採用されている理由らしいです。

レザープロダクツを好む方は私も含めて積極的な方多いだろうし、何よりもこの真っ赤なアニリン仕上げのヌメが美しすぎて本作を仕立てましたface06。今から詳細を読んで頂きたいのですが、本当にすごい仕上がりなんですよね。

この重量感と見た目のインパクトがも~
このラウンド式の長財布を『#10』と名付けましたが、これは採用しているWALDESジッパーの番手のサイズですkuma
通常レザージャケットのメインジッパーに使うサイズをラウンド式長財布に使っているのが大きな特徴です。理由は厳つくてカッコえ~からです(笑)。



スライダーもジッパーサイズicon11
ブラス(真鍮)製エレメントの大きさも半端ない・・・。3度目のリリースになりますが、財布の厚みエレメントで大半しめとるやん・・・。
そして2.2mm厚の現厚のままの外装レザーよ・・・。
前述にあるとおり、ラウンド式長財布って差別化難しい訳ですよ。素材で勝負するしかないかと。

ガムリングど~んと設置してますkuma
こんだけがっしりした財布でしたら、リアポケットつっこんでワレットチェーンつけるもよし。
私は鞄に財布入れますけど、鞄と財布をワレットチェーンで繋いでました。

見えへんとこにもこだわるのが自己満足や
今回スタッフから予算(原価)の面からかなり反対が出たのが、財布の内装部分。
#10のジッパー開けたら、外装レザーが馴染んでないので、財布をガバっと開かれる感じがします。

ガバっと開けばこれよface08


写真よ~見て頂けると分かる方分かると思います。
分かった方かなり変態ですicon11
新喜皮革の茶芯ホースハイドですが、これ製作した本田さんも気づいたかな?これ衣料用の茶芯ホースハイドなんですよ。
つまり有名ブランドのライダースの材料そのもの(笑)。
角度によっては紫がかって見えるブラック茶芯ホースハイド。そのへんのヌメより単価高いんで、反対されました。
茶芯レザーは擦れたりして黒の顔料が剥離して染色されたブラウンが露出してくる経年変化なんで財布のライニングにはあまり意味ないと思います。
日本の2大タンナー組み合わせるしかないっしょ?むしろ組み合わせたいんや!!
栃木の最高品質トスカーナにはこれぐらいいかんと・・・icon11
すみません。企画の自己満足でございます(笑)。

コインケース設置してますが、コインケースのジッパーももちろんWALDES
こちらは適材適所の一般的なサイズ。ここまで#10にしちゃうと財布が閉まりませんからね。


ラウンド式の名長財布はインナーパーツを重ね合わせるので、一般的なラウンド式長財布はインナーパーツ薄くして生地とか張り合わせて作ります(それはそれで手間かかってますよ)。
うちはレザーオンリーです。1.2mm厚の馬革重ね合わせてるのでインナーパーツだけでもえげつないヴォリューム使います。見た目以上にレザーをたくさん使いますicon11

ここのスペースは領収書入れに私は使ってました。
フリースペースです。
札入4箇所。カードポケット10箇所とラウンド式長財布は収納力必要なので収納力の充実にも余念なく作り込んでます。
私はポイントカードとか持ち歩かないのでカードスペースすかすかでしたけど(笑)。

デニムとの相性もバッチリ。

今年の防寒具はムートン(私は基本的にダウンとフリースは着ない)なんで、B-7との相性もバッチリ。
赤はかっこよい。
重量感抜群。
手強い栃木レザーのアニリンレザーのクリアレッド。育ててくれる猛者にオーダーして頂きたい。
まさに毎回思いますけどうちのラウンド式長財布は『革の塊』でございます。


2022年02月09日

2022年02月09日 究極の新喜皮革製ホースハイドでお気に入りの財布を仕立てました

こんにちはkabinkusa

今年も早いもので、すでに2月ですicon11。また寒くなるみたいなので、私も皆様も体調崩さないようにしましょうね。
さて、今回ちょっとスタッフに叱られてしまった逸品をご紹介致します。

究極のホースハイドで実は製作しておりました・・・
昨年リリースした一品モノのショルダーバッグ『Mini Goblin』~謹製新喜皮革ホースハイド~
新喜皮革さんで偶然であった一枚のレザーでワンオフ製作でしたが、掲載後数十分でオーダー頂き完売いたしました。オーダー頂きましたお客様には使い倒して頂きたく思います。感謝ですface03

小さなショルダーバッグですが、馬革半裁と言っても新喜皮革さんの馬革はコードバン搾取後なんでので臀部が裁断されており、他の馬革タンナーさんの半裁より小型です。

ですので、今回鞄のパーツを裁断すると鞄一つ分しか取れなかったのが現実で、残りの使える部分で製作したのが本作となります。それがこちら。

Euro Tracker~究極の新喜皮革馬革Ver~
価格 : 29,700円(税込)


【作品概要】

概算寸法:17cm(横)×10cm(縦)×4cm(厚み)

概算重量:200g

皮革素材:栃木レザー・アニリン仕上げ

副資材 :WALDES製ブラスジッパー、GUMボタン(ブラス)


企画 : 日本経年変化協会

製作 : 本田宏治


私がドハマリしてます、Euro Trackerを製作しましたface06
ここで皆様に謝罪をicon11
複数製作致しましたが、すでに私の関係者の方々が気に入って頂きほぼ完売してしまいました。

そのぐらい、このレザー良いです。とりわけ、Euro Trackerはそのシンプルさ故に、素材であるレザーでかなり表情が変わります。

全てが味になってしまう。気性の荒いポーランド産ホース
馬革。字のごとく、馬の革です。馬は牛よりも気性が荒く、運動量も多いため原皮の段階でかなり傷が多いです。とりわけ新喜皮革さんはコードバン精製を目的として馬の原皮を仕入れますので、コードバンは全ての馬に存在するのではなくポーランド原産の馬を原皮として採用しています。


ウォレットの背面。
よく見るとこれは確実にこの馬が生前に負った傷であることは間違いありませんface08
でもこれがい~んです。
全てが味になってしまう。不思議な魅力を持ったのがこのレザーであり、私が出会った瞬間に惚れてしまった理由です。

肉厚なホースハイドとこの荒々しい表情。
エキゾチックレザーですか?と思える佇まいです。

真鍮製ホックも映える。
これ使い込んで馴染ませたい。
別件で打ち合わせに来られた関係者がその場でお金支払って持って変えられたほど、レザー愛好家の物欲を刺激する魅力がこのレザーにはあります。

フラップ開放の図。
凹凸、ランダムなグラデーション。
どの角度から見ても・・・。も~皆まで言うまい・・・。

WALDESのブラスジッパーがメチャクチャ馴染んでる・・・。
フラップは裏張りせずに一枚革で床面で荒々しく。

札入2箇所、コインケース1箇所。カードホルダー3箇所。
必要最低限なスペックでかつコンパクト。
財布がいつもスッキリしているので、風水的にも良い財布。
これで、私も素材違いで作り直して愛用しているほど。

カードを縦方向に収納することで一万円札サイズにコンパクトロングワレットになる工夫。

ショルダーバッグも完売後に再製作のご要望を多数頂きましたが、ワンオフレザーの為同じモノが製作できません。
本作も今回限りで同じモノが再製作できません。
お好きな方向けの逸品です。本作品はこちらで掲載しております。

現在Euro Trackerは3種類展開になってしまいました
自ら気に入っている作品なので、素材違いで3種類展開になってしまいましたicon11
元祖イタリアンレザーで展開しているEuro Tracker

トスカーナの生成りを私は愛用しておりましたが、鮮やかな赤のイタリアンレザーもおすすめです。
肉厚でソフトなのがイタリアンレザーの特徴ですね。

で、今年お財布の更新で私自信用に製作したのが栃木レザーのアニリンVer。

現在もっか愛着もって愛用してます。

コインケースも同素材でセットアップで愛用。
コインケースはこちらですね。

コインケースでアニリン創っておいてよかった~と(笑)。
財布はほぼ毎日手にするレザーアイテムであり、その分経年変化が早いですからね。
毎日ワクワクして愛用してます。

実は栃木レザーのアニリンレザー気に入ってます。
ラウンドジップの再製作のご要望頂いてましたので、ちょっとアニリンでいかついの製作しちゃおうかな~と企んでます(笑)。
レザーの魅力は尽きないですね。


2022年02月05日

2022年02月05日 7年前の作品を完成させた栃木レザーボストンバッグ

こんにちはkabinkusa

コロナの猛威すごいですね・・・icon11
皆様はお変わりございませんでしょうか?感染予防対策しっかりして、不要不急の外出はまたちょっと控えたほうが良さそうですねkuma
コロナが落ち着いたら旅行とか行きたいなぁ~と。

さて、そんな外出出来る時を楽しみにしてくれるレザープロダクツを企画しましたのでまたご覧頂ければと。
今回はボストンバッグを企画してみましたkirakira。もちろん自分用に(笑)。
なので、今回もちょいと玄人さん向けのアイテムやもしれませんicon11

オール栃木レザーのソフトボストンバッグを使い込みたい
今回製作しましたのはこちら


Boston Bug : La suite d'Henri
価格 : 77,000円(税込)


概算寸法 : W42cm×D22cm×H26cm(ハンドル部含まず)

概算重量 : 800g

皮革素材 : ステアハイド(牛革/栃木レザー)

内装素材 : ブラックチノ

副資材   : スーパーエクセラ、綿ベルト


企画 : 日本経年変化協会

製作 : 椎名賢


久々に椎名賢氏の作品ですkirakira
実は、私と椎名君(彼は同い年♪)が7年前にやり残した作品の完成形でございます。
ずっと応援して頂いてる方々は懐かしい作品に見えるかもしれません。7年前に姫路レザー有限会社さんから企画プロデュースのご依頼を頂戴して製作したボストンバッグ『Henry』と言う作品がベースです。

『Henry』決められた素材と予算の中で私と椎名君が試行錯誤して完成したボストンバッグでその甲斐あって非常に好評で追加製作分もすべて完売したそうですface03

企画担当の私と製作担当の椎名賢君は、も~少し、後少しだけ予算許すなら作り込みたいところがありました。
7年前の『Henry』の続き、そこからフランス語の『La suite d'Henri』と命名しましたkabinkusa

この栃木レザーワイルドだろう?
ちょい古な言い回しですが、素材選定は申し訳ございません。完全にワタクシ好みでございます(笑)。
椎名君はクロムやハイブリッドのレザーの扱いが得意なのですが、フルタンニン鞣しのゴリゴリのヌメ大好物の私がゴリ押し致しましたicon11
『造りにくいからやめてぇ~』
と言ってましたが、そこは凄腕鞄職人の椎名賢ですkuma。ため息出るような完成度の高さです。

画像を見て玄人さんはお分かり頂けると思いますが、トラありますicon11
レザーは元々は動物の皮膚ですので、生前の傷とかありますが、トラは血管の跡と説明するとご理解頂けるかと思います。トラの縦縞からトラなんでしょうけど、今年は寅年だからこれで良い!
今回も私の大好きな栃木レザーを採用していますicon12。やっぱ良いレザー精製してます。使い込んだらきっちり応えてくれる皮革素材です。
今回は、傷やトラを誤魔化さず染色の素上げしたレザーを思いっきり空打ちしてシボを出し、吟面にオイルを染み込ませ熱処理したオイルシュリンクヌメです。
このトラの部分を避けることなくあえて、メッチャ使ってほしいと依頼しました。企画と製作で意見違えることしょっちゅうですが、椎名くんも本田さんもいつも無理難題を叶えてくれます、本当に感謝!!

随所に細かすぎて伝わらない職人技盛り込みました
当協会セルフ企画プロデュースブランドがSpecilalite & Entreeなんですが、私が惚れ込んだ職人、椎名賢、本田宏治の両名の尽力を頂いております。実は二人全く異なるカラーの職人さんです。Specilalite & Entreeでは料理をモチーフにしたロゴマークになってますが、椎名賢はフレンチシェフ本田宏治氏は寿司職人。と認識してます。本田さんは素材を活かす作品を作り出すと右に出るものが居ないほど。使い込んだらメチャクチャ完成度が増しますface08

椎名君はフレンチシェフのように作品のデザイン・パターンから考えてそれに合った素材選定を行います。フランス料理はあれこれ手を加えるように、今回も細かすぎて伝わらない職人技が盛り込まれております。


例えばこちら。
鞄のハンドルの根付の部分。立体感の膨らみを持たせるため、芯材を入れて縫製し、コバは切り目本磨きkirakira。ステッチは左右対称に同じステッチ数で縫製しています。

切り目本磨きで仕上げた後、丁寧に着色まで行って仕上げています。

ショルダーベルトは、オーナー様の体型に限りなく併せることができるよう、レザーではなく綿ベルトを採用したがるのが椎名君の鞄職人としての拘り。ショルダーベルトの根付部分も同様の仕上げface08


7年前の『Henry』ではハンドルはレザーを折り返し貼り合わせによるハンドルを採用していましたが、Specilalite & Entreeで製作するなら、しっかり芯材を入れてハンドルを造りたいと思ったのは私も椎名くんも同じkabinkusa。バチバチにコバ磨きます。今回フルタンのヌメですから仕上がりは抜群kuma

副資材は使いやすさと耐久性重視の選定
本田さんであれば作風と経年変化を想定して全てブラス(真鍮)製の副資材を選定しますが、椎名君の場合実用性と性能重視で副資材を選定することが多いです。企画の私も職人のカラーとして捉えていますが、それでも最高級品を使うようにお願いしており、

ジッパーは正解最高品質・性能と言われるスーパーエクセラを採用していますkirakira。しかもダブルジッパー。
スーパーエクセラはジッパーのエレメント一つ一つに全て磨きを入れている最高品質のジッパーで、使い込むことによってエレメントがさらにスライダーの滑りに順応して、より滑らかな感覚を味わうことができます。性能が経年変化するジッパーと言えます。
当然、通常のジッパーの数倍の価格でお高いんですicon11
メーカーが在庫してないので、発注後工場で製作されて入ってくるので1ヶ月は最低部品待ちと言う状況。性能重視ならここまでのジッパー使わないと!!。

ジッパーに合わせて副資材は全てシルバーパーツを採用。
長年愛用頂くと鞄の副資材が一番に破損や故障がしやすく、当然修理やメンテナンスも承っておりますが、オーナーの近くの修理屋さんでもパーツ交換が可能であるように、修理交換が多いと思われるパーツは比較的見つかりやすいパーツを敢えて採用しています。

内装もすべてブラックで統一しました
今回は黒の栃木レザーで製作するため内装はブラックチノを採用しました。

鞄のサイドには仕切りのあるポケットをブラックチノで製作。
スマホやパスポートなど小物の収納に便利。

反対側には仕切りの無いポケットを製作。
ポケットのパイピングも、もちろん外装レザーと同じ栃木レザーで行っております。

これは椎名くんの趣味のブランドロゴ。彼刻印じゃなくて箔押し好きなんですよね(笑)。
注目すべきは箔押しでなく(笑)、ロゴの縫製ステッチ。縦横のステッチの目数すべて同じ対称。
ブランドロゴパーツはフラップと一体化してますが付加のかかる部分は補強で2度縫製してますが、違和感無しface08
『ここまでやるとキモいな~』
もちろん褒め言葉ですが、笑ってはりました。
椎名くんいつも笑顔ですけどね。

ボストンバッグはシルエットが難しいからこそこだり甲斐がある
ボストンバッグの名前の由来は諸説ありますが、一番良く知られているのが、アメリカのボストンの大学生がこぞって使っていた鞄が便利だと広まったと言われていますface06。一泊二日の旅行やゴルフに使えるぐらいの大きさの鞄です。鞄のサイズは大きくなればなるほどシルエットが難しいんです。


だから今回も鞄のサイズとシルエットに拘りました。

大きすぎず小さすぎない。
これが一番難しい。
シルエットと言うのは鞄単体ではなく、実際に鞄を持った時の全体的なシルエットですね。
鞄の側面。
付け根の部分に補強レザー。巾着のようなきれいな側面です。

シュリンクソフトヌメ。
最近このサイズのボストンバッグでオールヌメの鞄見かけないです。
シンプルなデザインに見せかけてメチャクチャ拘りの改良加えた逸品になりましたface03
クタクタになるまで使い倒そう。

で少し余分に製作しております。現在掲載中ですので、お好きな方はぜひ。
芸大の先生までして忙しい椎名君ですが、今年なんとか問い合わせ殺到中のスキンケースも手掛けてくれそうです。それも今年のお楽しみに。
掲載中の作品はこちら。




前のページ
次のページ