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2017年03月15日

栃木レザーについて【赤タグ採用の経緯】

こんばんはkabinkusa

3月の陽気は最高icon01
が夜になると肌寒いicon11

冬服止めて春服になってますが、夜になると凍える今日此の頃。
今年になって他社商品企画プロデュースやセルフ企画プロデュースブランドSpecialite & Entreeで採用するレザーをかなり路線変更しようと、動いてきました。

ここ数年色んなレザーや職人さんと出会い、作りたいアイテムに適したレザーや希望する経年変化を想定してレザーを選定するようになって自分的にどのレザーが良いのか頭が整理できるようになってきました。

この度少し値が張ってしまいますが、イタリアのレザーなどインポートレザーの仕入れルートを確定しました。
で、日本のレザーはオリジナルレザーに加えて時々採用してきました栃木レザーを本格的に導入しようと思いますface06

先日大阪の商社巡りをしてきまして、久しぶりに栃木レザーを取り扱うハシモト産業さんにも立ち寄りました。
「おう、久しぶりやな!!」
とお声を掛けて頂いたのは、ハシモト産業さんの橋本皎社長と思いきや、しばらくお会いしない間に会長職に退かれておりました。
「若い者に辞めさせられたんや~(笑)。若い者は若い者でやりたい事があるよ~で。ま~座れや。」
社長(じゃない会長)は、気さくな人柄で若い私達にも丁寧にお話して頂けます。
栃木レザーの役員のお一人でもございます。


”赤タグ”を考案したのは橋本社長。
その日何のレザーを仕入れに来たんだ??
と尋ねられて、鞄作りたいんでこのレザーです。と応えると。
「お前、それ栃木レザーのラインナップでも傷が一番多いやつやで。そのままで仕上げとるからの。」
いや、それが良いんですけど・・・icon11
私の持論をお話しました。
レザーと言う肉牛馬の副産物である天然素材。牛馬が生きてた証であり、多少の傷があるところが革らしく私は好きだと。
「その通り!せやけど、ほとんどの大手メーカーは革が分かってない。傷がないものって表面加工しまくったらそれはレザーやないと俺は言うてんのや。」
と私も思います。同意。

いつもそんな感じでお話するんですけどね。スタッフの方がレザーの梱包終わりましたと会話の途中で声かけて頂いて
「ところで赤タグはどうします??」
私はいつも赤タグは要らないって言ってますので、お断りしようとすると、橋本社長(今会長だけど)が「何でや?」と。
栃木レザーのアイテムにはトレードマークとなっている”赤タグ”

私個人的にあまりにこのタグが浸透し過ぎていて好きじゃないんです。
似たようなもので言えば日本で知られているハリス・ツィードのタグかなとicon11
特定の素材がブームになるのは日本特有かと思いますicon11
その素材を採用したら売れるから採用する。
私もまだまだ微力な商品企画しておりますが、商品企画のプロとしてその発想大嫌いですicon09
現に、ファッションセンターしまむらハリス・ツィードを部分使いしてタグ貼り付けて、規約違反として話題になったのは記憶に新しい。
実際タグがなければそこまで売れないんでは??

私が企画を行う際、素材の出処は栃木レザーに限らず全て明確にするように心がけていますkuma
ハンドメイドって言葉で誤魔化さず作り手の作者も明確にします。
その上で栃木レザーを採用するのは売れるからではなく、企画するアイテムに栃木レザーが最適で経年変化を見てみたいから採用しています。だから”赤タグ”使うのはチャラいし、うちには必要ないと思ってますと伝えましたicon11
すると橋本皎会長は
「この赤タグ考えて作ったのは俺や。これは信頼の証でここ5年チョイ前からや。」
え??マジですか??
そこから栃木レザーの歴史を教えて頂きましたface08


自分が最高と思える素材を創りだすのみ。経営破綻から23年かけて日本最高峰レザーに
昭和12年に創業した栃木レザー株式会社(当時は栃木皮革株式会社)は一度経営破綻して現在の社名で存続しているのは私も訊いた事がありましたが、話しはそこまで遡ります。23年以上前に経営破綻したらしく、橋本社長は皮革商社として自分が理想とするレザーを作って欲しいと依頼していたそうです。

当時、海外レザーとの価格競争やクロムレザーの普及で色んな外的要因で苦戦を仕入れられ銀行に多額の借金をしており、その折りに銀行が先に倒産し、煽りを受けて経営破綻したそうですicon11
株式会社産業再生機構に再生支援を行い、ハシモト産業さんもかなりの協力をして、橋本社長の理想とするレザーを作ろうとしたものの当時の工場のスタッフは「出来ない。」と反対するものが多かったそうですが、若手を中心に挑戦することによって現在の栃木レザーのラインナップに至ったそうです。

細かいお話を貴重なお時間を使って一杯お話して頂きました。
モノづくりにかける情熱!!
その情熱を若い世代に伝えるために、橋本社長は若い社員を引き連れてアメリカのポートランドまで原皮の仕入れを見せ、如何に自分達の取り扱う商品が高品質で妥協の無いモノであるかを伝えたそうです。正々堂々とした素材作り。その証が”赤タグ”だと。
「だからお前もな、いずれしんどい時が来たらズルしたい。横着したいと思うけど正々堂々と勝負するんが大事や!!」
はい・・・。
そんな話し訊いたら泣いてまうやん・・・。
90歳近いお年ですが、まだ何か新しい事を挑戦しようとされています。
人生の先輩、ビジネスの先輩としてカッコいいkirakira
何度かお話させて頂き、毎回思う事がありますが、今回は特に感動して学び多い面談でした。

ってことで、うちにも届きました”赤タグ”kirakira
日本最高峰の品質である栃木レザーを採用した時にうちでも今後すべて付けておきます。
私は毎回捨ててましたけどね。

先月リリースと同時に完売したコインケース『Glip』
追加製作を希望する声を多数頂きましたので、今回は栃木レザーで製作致します。
素揚げ染色仕上げ仕様ですので、色ムラや小さな傷は避けずに裁断しております。
製作担当者の本田宏治氏も張り切って製作してくれた結果・・・。

出来上がっておりますkirakira
スタッフの検品も終了しております。
が、ですが、私が自ら再度検品するのですが、マイ検品が終了しておりませんicon11
ですので、まだリリースいたしませんtanuki

今日検品しようとおもったのですが、姫路から来客ありまして出かけちゃったので検品できておりません(言い訳icon11)。
正直レザーと言っても鞣しや仕上げによって様々なで作りたいモノ全てをオールマイティーでカバーできるレザー素材は存在しないと近年実感しております。

私はアイテムが好きなので、そのアイテムに最適なレザーをその都度選定して採用しようと思っております。


他に採用決定したレザーはこんなの
イタリアのレザーでこんなの採用しようと思います。割高だけどそれに似合う価値があると思います。

このダークブラウンに一目惚れface05
春は恋の季節ですから(笑)。
そしてこちら。

商社さんがオリジナルのレシピで姫路に作ってもらっているオイルレザー。
質が良いしカラバリが豊富なのが嬉しい。これも採用だいicon09
そして本日の姫路の来客の案件がこちら。

今度私が姫路に新しい企画を立案して、実行してくれる組織が誕生しますが、そこのオリジナル皮革第一弾。
「究極の茶芯レザー」プロジェクト。
仕上げ専門の企業協力の元製作中。
カフェで打ち合わせしたけど、革広げてオッサン達で盛り上がってしまいました。
広く販売されますが、うちも採用します。

今年は物欲豊富なんで色々作ります。
2017年01月29日

そうそう、これが欲しかったの(サンプルだけ)

こんばんはkabinkusa

今年は物欲を満たしますicon11
って事で自分の物欲を満たすため、積極的にプロダクツを企画プロデュースしてます。
ラウンド式長財布の『#10~会長モデル~』はかなり私好みなので、大満足face03。じゃぁ~もう少し私仕様に使いたいからもうひとつプロダクツが欲しいので製作をお願いしているGum-A-Mama Leathers Kobeの本田さんにお願いしちゃったtanuki

椎名君と本田さん本当にいつも有難うございます。

長財布に小銭入れたくない。面倒だし形崩れるし・・・。
だから企画プロデュースしちゃいました小銭ケース『Glip』
現在、仕様が決まって本製作に入って貰っていますが今回はサンプルでご紹介させて頂きますtanuki

コインケース:『Glip』
価格:6,000円(税別 ※販売予定価格となります)
素材:色んなレザーで製作予定
ブランド:Specialite
企画:日本経年変化協会
製作:本田宏治

私的な話になりますが、私は長財布のコインケースを使わないんですよねicon11
長財布のコインケースにはお守りを入れております。
私だけ何かな~と思っておりましたが、昨年神戸までお越し頂いたお客様も一緒ですと言われたのでなら、企画しようと至ったのが本作。

小銭はまた増えるんですよね~icon11
コンビニのレジとかで長財布開いて小銭探してモタモタしてると後ろのお客さんに
「鈍くさい奴だな~。」
と思われたくないので(思ってないかもしれないけど・・・。)、お札を使いまくるので小銭にどんどん増えると言う悪循環。
かつ小銭は嵩張るので、長財布の形が崩れるのが嫌でして・・・。ラウンド式の長財布は外装ジッパーの締まる範囲が決まっているので、ラウンド式長財布で形崩れてる人の多くが小銭の入れすぎとカードの入れすぎなんですよね。

この小銭入れは『Glip』と命名しました。さっと手の平に小銭出してレジでもスムーズに小銭による支払いができます(笑)。

小さすぎずに大きすぎない。
湾曲部が手のひらの腹の部分にマッチするんですよ。
『大容量でシルエット小さいのお願いします。』
と言う矛盾したお願いで、製作して頂いた本田さんも試作を繰り返して頂きましたicon11

見た目以上に小銭が入りますface03
小銭専用ケースですからね。

この時期まだまだアウターが必須なんで、アウターのポケットに安全に収まるサイズです。
私の場合はアンチダウン。アンチフリースなので、革ジャン、N-1デッキジャケット、ニットのポケットに入るように設計しております。

勿論、シンプルな見た目の中にこだわりを詰め込んでいます
シンプルだけど、めっちゃこだわってるのが好みなんで、今回の『Glip』にもこだわりを詰め込みました。

初期サンプルは形を見るためだったので他のジッパーを使いましたが、本作のジッパーは勿論カッコよさとレザーの経年変化との相性を考えてWALDESを採用kirakira

普通に一枚革を裁断してジッパーつけて縫製している訳ではありません。
色んなレザーで製作を想定しているので、ソフトなレザーを採用した場合、本体が折れたりする可能性があるので、外周部分には補強のレザーを貼り付けて縫製してコバを磨いています。貼り付けて縫製するのは意外と難しいし手間なんですけど、完成度を重視する私と本田さんは躊躇せずこだわりますkirakira

ブランドロゴは流石に本体に刻印するしかないので、本体の片面センターに刻印。
外周コバは磨きます。
サンプルなので、磨きは抑えておりますが製品版はバチバチに磨きかけますよ。

製品版第一弾は限定コードバン仕様。
新春ですからね。価格はコードバンでも通常レザーと同じにします。
年が明けて冬から春になるまさに新春kusa
関係者は勿論反対されましたし、製作頂いた本田さんにも
「マジっすか・・・。俺が欲しいので買ってしまいそう・・・。」
と言われたのですが、第一弾はこちらの革の宝石と呼ばれるコードバンを採用して個数限定リリースさせて頂きますkirakira

初回製作には新喜皮革のコードバンのバーガンディーとチョコを採用致します。
スタッフや関係者に止められましたが、価格はコードバンだからと値上げしません。通常通りの販売予定価格でリリースしたいと思います。
製作して頂いた本田さんにも
「マジですか?普通一万円台じゃないですか?俺が買っちゃうかも・・・。」
製作担当者にそう言われるのが企画担当者として一番嬉しいです。
2017年の春のリリースだからお祭り感覚で楽しいface03
コードバン希少なのであまりストックしてませんので、限定個数としてます。何個でけるのか知らないけども・・・icon11

今回は予約は勘弁してくださいませicon11
ご予約頂けるのはメッチャ嬉しいですが、通販サイトが全然充実しないので今年は通販サイト早い者勝ちでお願い致しますicon11

勿論、今後は通常のレザーでのリリースも予定しておりますface03
本番の仕様は若干変更してますよ。勿論。
うん。
小銭入れもお気に入りが完成しました。
2017年01月26日

粉体潤滑~儀式だぜ~

こんばんはkabinkusa

昨日よりご予約頂きましたお客様よりセルフ企画プロデュースブランドであるSpiecialite & Entreeよりリリースさせて頂きましたラウンド式長財布『#10~会長Ver~』をお送りさせて頂きまして本日お手元に届いたお客様も多いハズです。(関東方面の方は大雪で遅れております・・・icon11)。

ラウンド式長財布:『#10』
価格:54,000円(限定本仕様価格)
素材:牛革(外装:栃木レザー 内装:オリジナル皮革Pate)
概算寸法:20cm✕11cm✕3cm
概算重量:350g
カラー:ブラウン(外装)✕ブラック(内装)
収納:札入れ(✕4)、カード✕10、コインケース、領収書スペース
ブランド:Specialite
企画:日本経年変化協会
製作:本田宏治

※ワレットチェーンは付属しておりませんm(_ _)m
お手元に届いたお客様はその重量感に驚かれたと思いますface03
小さなトート・バッグ並のレザーを何十にも重ね合わせたレザーのビッグマックと言っても良い程です。
そして『WALDES』の10番ジッパーの迫力に驚かれたでしょう。
そして思ったはずです。
「ジッパー固くね??」
と。ラウンド式の財布の特徴はカーブが二箇所あること。
カーブはジッパーの虫(歯)が小さいほどスムーズなので、あえてデカイジッパーを使うとスムーズさが損なわれます。
毎日使ってくるとジッパーは馴染んできますが、すこし自分で手を加えることで使いやすさが向上しますので、その手法をお伝えします。

ジッパーが固い時は蝋を塗るとかCRCの潤滑油であるクレ556をスプレーするとか・・・。
普通蜜蝋の塊なんて持ってへんし、クレ556は臭いし、はみ出すと染みになると言う難点があります。今回は身近なもので潤滑を行う手法を伝授させて頂きます。


お婆ちゃんの知恵それが『粉体潤滑』
『粉体潤滑』もしくは『粉末潤滑』と言われる手法をご存知でしょうか?
粉状の小さな粒子で摩擦力を軽減する手法で昔からあります。
お婆ちゃんの知恵と言うことで、高齢の方々では一般的な手法ですが、昔からジッパーが固くなったらこの手法が定番です。
革ジャンのジッパーとかにも私も適用してます。

身近なアイテム。
そう、鉛筆kirakira
鉛筆でジッパーをカリカリなぞって下さい。
HB以上の鉛筆で濃くなればなるほどやりやすいです(鉛筆の芯が柔らかくなるからね。)face06
上記写真のように鉛筆でカリカリします。

ジッパーを閉じた状態でもカリカリなぞります。
鉛筆の芯がすぐ無くなるので、その都度鉛筆削って下さい。

そうするとビックリ。
ジッパーがスムーズに動くようになるんです。
そして使っているうちに馴染むと。

これを『粉体潤滑』って言うんだぜ!!

YKKのジッパーには不要ですが、やっぱり拘ったジッパーは最初にこれした方が快適です。
私的にはもはや儀式なんですけどね。

お手元に届いたお客様がたやってみて。

初回製作は予約で一杯になっちゃいました。通販サイト掲載分は2回目以降の製作でリリースできればと思います。
2回目以降でのご予約ご希望の方は
ご予約に関しましてはコチラをクリックするか下記URLよりご予約をお願い致します。
【ご予約用URL】
https://thebase.in/inquiry/specialite-shopselect-net

必要事項をご入力頂き、
「春財布予約」
と件名にご入力頂きましたら、こちらからメールで製作スケジュールや納品日について随時ご報告させて頂きます。
※納品に関してはご入金確認後となります。

ご予約頂いたお客様は送料は無料とさせて頂いております。
待って頂けるのは嬉しいですが申し訳無さもございますので・・・。


2016年12月31日

今年も一年有難うございました&新春第一弾の新作

こんにちはkabinkusa

今年もあっと言う間に本日を残す所となりました。
周りを見ると一年を振り返るブログが多いですが、私は振り返りませんicon23
よく覚えてないのが本音ですがicon11

唯一言えるのが今年も大勢の方々に応援頂きお世話になったこと。本当に今年一年有難うございましたface03
引き続き来年度もよろしくお願い致します。

来年の新作第一弾は待望頂きましたお財布です!!
さて、今年も色んな情報配信を行ってきましたし、セルフ・プロデュースブランド『Specialite & Entree』にも多くのオーダーを頂きました。
多くのご質問やご要望も頂きましたが、その中でも多かったお声が
「財布はリリースしないんですか??」
とのお声を頂きました。
財布ね・・・。メッチャ難しいんですよicon11
パートナーの椎名賢君も専門は鞄であり、靴、鞄、財布は餅は餅屋と言うか専門の職人さんがやはり良い作品を仕上げてくれるんですね。
今年椎名賢君が姫路から神戸にアトリエを移籍することになり、来年度は『神戸の良品』と言うブランドコンセプトで再構築するので、今回、『Specialite & Entree』に馴染みのある私が敬愛する職人さんに参画して頂くようお願いして快く承諾して頂きましたface03。そして出来上がったのがこちら。

ラウンド式長財布:『#10』
価格:54,000円(限定本仕様価格)
素材:牛革(外装:栃木レザー 内装:オリジナル皮革Pate)
概算寸法:20cm✕11cm✕3cm
概算重量:350g
カラー:ブラウン(外装)✕ブラック(内装)
ブランド:Specialite
企画:日本経年変化協会
製作:本田宏治

個人的にキタァ~。
って感じの企画と仕上がりです。製作は神戸セレクションに選ばれるなど全国に数多くのファンを持つカリスマ的ブランド『Gum-A-Mama Leather』の代表である本田宏治氏。私が本田さんと知り合ってからは本田さんのお財布しか使ってないほど惚れ込んでおります。今まで色んな企画プロデュース事業でお願いさせて頂きましたが、今回セルフ・プロデュースブランド『Specialite & Entree』でもご協力頂ける事になりましたface03
「お財布は絶対本田さんにお願いするんだい!!」
と言う意気込みでブランドロゴと刻印は昨年製作してましたが、今年ようやく使うことができましたface03。ギリギリやったけどねicon11

本田さんヴァージョンのロゴは屋号の『Gum-A-Mama Leather』でブランドロゴデザインを行っていますface03

普通のラウンド式長財布じゃないのが『#10』
パンツのリアポケットにお財布を入れなくなった私・・・。
鞄の中にお財布を収納するとラウンド式のお財布が欲しい。色んなブランドやメーカーからリリースされているけど、なんか薄型で私の好みじゃないicon11。去年だったかな?神戸の老舗テーラーであるTailor Yoshidaとのコラボでラウンド式のお財布をリリース致しました。

ラウンド式長財布 : 『Crystal』
価格 : 92,000円(税別)
ブランド : Tailor Yoshida / Specialite / Gum-A-Mama
素材 : クリスタル型押し牛革/スムース牛革
カラー : ブラック(外装)/キャメル(内装)
企画 : 日本経年変化協会
製作 : Gum-A-Mama代表 本田宏治
取扱 : テーラー吉田 三代目 吉田竜一

これはやはり老舗のテーラーであるTailor Yoshida仕様。オーダーメイドのスーツに相応しいようにと設計され、品質最優先原価無視と言う恐ろしいまでのセレブ企画で産まれた逸品であり、専用に一枚ずつ革を仕上げ、ファスナーも受注製作のエクセラファスナーを装着しております。ラウンド式でも超開閉がスムーズでエクセラ超絶スゲ~と感動します。デザインもどちらかと言えば超フォーマル寄り。

今回、私が欲しいのはもうちょい個人的に重量感があって、経年変化楽しめて、他の方が持ってないよ~なラウンド式が欲しいなとtanuki
そんな想いで産まれたのが『#10』です。

『#10』の商品名の由来ともなる最大の特徴が過去に存在したヴィンテージジッパーブランドが復活された真鍮製ファスナー『WALDES』を採用し、通常使う事が敬遠される大きな巨大サイズの10番ジッパーを採用していることです。普通はラウンド式には5番か6番と言うジッパーの虫が小さいジッパーを採用します。ラウンド式は曲線があるので、ジッパーの虫を小さくしないと開け辛いですからね。
真鍮製の巨大ジッパーがカッコいいface03
ジッパーは世界的に評価が高いYKKがそりゃジッパー性能世界一だと思います。
『WALDES』はヴィンテージ感が魅力で材質が真鍮になったことサイズが大きくしたので使いこなすにはコツがいるんです(笑)。
Tailor Yoshida仕様は品質機能性最優先。『#10』は質感(知覚品質)最優先で相反する財布となっています。

外装パーツには厚み2mm厚の栃木レザー採用。
メーカーさんリリースしているラウンド式長財布に栃木レザーを採用しているものも見かけますが厚みは1~1.2mmに漉いているケースが多いですねface06。分厚いと作りにくいんでしょうけど、経験豊富な本田さんはバシってしあげてくれます。

外装のジッパーを開けると厚み2mmの極厚外装レザーが開こうとするのでガバって開きます。
内装はブラックの丘染め染色のオリジナル皮革『Pate』を1mm厚に漉いて採用しています。
内張りしてるから外装のレザーは3mm厚と言う肉厚感たっぷりに仕上がってますicon11
写真で伝わりにくいかも知れませんが、収納機能は
『#10』収納機能
★札入れスペース:4箇所   ★コインケース
★カードポケット10枚    ★領収書・レシート収納ポケット1箇所

となっております。
個人的にはコインスペースはお守り入れとしております(笑)。コインケースもリリースするんですよ。第2弾ぐらいで。
で、領収書やレシートは一時的に収納(私は財布にレシートとか入れるの好きじゃないので帰宅したら取り出す)するポケットも装着kirakira

ラウンド式長財布はちょっとした小さい鞄ぐらいの革の量を使うので『#10』はちょっとした革の塊って感じがするicon11
一般的なモノより革を厚くしてるんで使い始めは財布自体が自らの意志で開こうとしてます(笑)。

内装のコインケースのジッパーも勿論『WALDES』を採用kusa
内装は3番ジッパーを採用して直線だし、開閉にコツは必要ありません(笑)。

巨大サイズの10番ジッパーは、やはり存在感抜群face03
フォーマルなラウンド式に質実剛健なハンドメイドならではの魅力をぶち込めたと思います。

ガムリングを装着してますので、ワレットチェーンを装着するこも勿論可能です。

『#10』はレギュラーラインナップですが本仕様はホンマもんの革好き限定仕様です
10番ジッパーを採用したラウンド式長財布『#10』は来年以降セルフ・プロデュースブランド『Specialite & Entree』でレギュラーラインナップアイテムとなりますが、今回のブラウンは限定仕様かつ、ご理解頂いた上でオーダーして頂きたいと思います。
今回外装パーツで採用している栃木レザー傷らだけ仕様ですicon11

栃木のレザーだろうが、姫路のレザーだろうが、イタリアでもフランスでもレザーの元は肉牛の皮膚なんで傷が存在します。
この傷が多い少ないで原皮がAクラス~Cクラスと分けられることが多いです。
タンナーはパレットで原皮を仕入れるので、傷の多い原皮も必ずと言って良いほど混じってします。
そう言った傷が比較的多い原皮はオイルを入れたり、吟面をペーパーがけして傷が目立たないように仕上げますが、それでも傷が多いレザーが出てきます。そう言ったレザーは
「ワイルドな表情です。」
とか言って販売されるんですけど(笑)、一般的にモノを製作するブランドやメーカー、作家さんは敬遠しがちです。裁断する時も極力傷を避けて裁断しますから。それはセルフ・プロデュースブランド『Specialite & Entree』でも同じ事なんですが、私個人的な趣味趣向としてはレザーの牛が生きてた証なんで傷があっても、いやむしろ傷があるレザーアイテムが欲しいと思ってしまったので一枚仕入れたんですicon11

今年の夏の過去ブログでご紹介したレザーですねface06

今回の仕様は全て牛が生きてた証と言える傷が入りますface03
同じ作品でもどの傷がくるのか、私も製作担当の本田さんも予想できないし、同じカラーでも傷アソートと言うランダムな作品になります。
「傷があるのはちょっと嫌かも」
と言う方は今回はご遠慮くださいicon23。その気持ちも私は十分わかります。
次回の仕様からは一般的な傷の無いレザーを採用します(少し価格は本仕様よりも高くなりますが)ので、そちらをオーダーして頂けると嬉しいです。

一般的なレザーアイテムに飽きちゃった革好きな方向けの仕様です。
スタッフはまた「会長モデル」と呼んでますが・・・。
牛の生前の傷が残った栃木レザーのオイルヌメの経年変化は・・・。楽しみ過ぎです。

個人的には既存であるならそのアイテムを購入しますので、ちょっとよそのブランドやメーカーが作らないような、こだわりのあるアイテムをセルフ・プロデュースして行きたいと思います。

来年度も皆様の応援よろしくお願い致します。
今年も一年楽しくして頂いて有難うございますm(_ _)m
皆様も良いお年をお過ごし下さいませ。


俺も私も「傷も含めて育ててやるよ」って方のご予約
半裁しか仕入れないし、追加で仕入れるんですけどスタッフとか関係者からやはりダメって叱られたのでicon11
半裁分が無くなり次第『会長モデル』終了となってしまいますicon11

同じように人と違うかつ、コアなレザー愛好家の方々はご予約承ります。
コチラから必須項目をご入力の上ご予約をお願い致します。
ご入金確認後お財布をお送りさせて頂きます。
年末年始となりますので、お返事は1月4日以降させて頂きます。
2016年09月09日

魅力的な『無駄』

こんにちはkabinkusa

夏休みが終わったら今年も残す所後、4ヶ月。早くね?メッチャ月日経つの早くね??
今年は私は体調不良に悩まされました。年明けからずっと病院通っているよ~なicon11
採血、注射、点滴face07初めは痛くて怖かったけど最近はも~慣れてしまいました。
その甲斐あって、最近よ~やく体調が回復してきました。健康が一番っすねkirakira

今日はセルフプロデュースしているSpecialite & Entreeのパートナーである鞄職人、椎名賢君とずっと商品化するかど~か悩んでいるアイテムがあるのですが、是非皆様のご意見を伺いたいので、ブログをしたためましたtanuki


『無駄』なモノに心トキメクってないですか??

数年前にレザー製のFRISKの専用ケースって流行りませんでした?
何か、色んなメーカーや、工房・アトリエから3,000円前後でリリースされていました。一時ね、色んな所から
「会長さんも、FRISKの専用ケース企画してみません?」
とお話を頂戴したこともございましたが、一切興味沸かなかったので、手がけませんでした(笑)。

だって、私FRISK食べれませんからねface08
ミント、ハッカ、メンソールって言う口がスースーするものが生理的に無理なんですよicon11。歯磨き粉だって低刺激ですし・・・。

でこの話が流れ3年ぐらいでしたが、相方の椎名賢君がこれならどう??
試作したアイテム。これがまた、本当に無駄に職人技を詰め込み、無駄に品質が高いレザーじゃないといけない代物。


「チュッパチャップス」甘いから大丈夫(笑)?
椎名賢君がまたアホな試作で製作したのがこちら(笑)。

チュッパチャプス専用ケース(試作)
価格:未定
素材:牛革(タンニン鞣し、もしくは脱クロでも多量のタンニンが必要)
ブランド:Specialite
企画:日本経年変化協会
製作:Specialite & Entree CTO 椎名賢


FRISKは私はお口がスースーして生理的にダメですが、甘いものは大好きface05。チョコとかキャンデーとかグミとかメッチャ好きだね。ってことで、なら甘いものならと注目されたがチュッパチャプス(笑)。
余談ですが、私はジギングと言って釣り船で沖に出てルアーを投げるのが趣味。椎名君は山へ山菜採りへ行くのが趣味なんです(笑)。icon11お互い遭難する可能性が無いとは言えない趣味(笑)。
「登山家は万が一の為、チョコレートを最後の甘みとして肌身離さず持っているらしい。」
だったら、僕らはチュッパチャプスだ。ってノリですね。

こんな形で鞄やベルトループに取り付けることが出来るような、何となくの設計ですicon11
だってまだ試作だからね。

『無駄なモノ』って何か妙に心トキメクんですよね。
多分これは売れないんですよ(笑)
だって凄く製作費用が高額になっちゃうから・・・。
なので、会計士やスタッフから「面白いけど、売れないからダメ」って言われて凹んでおりました(笑)。
仰るとおり、けど何とか形にしたい私と椎名君で現在改良中です。


製作日数はそこらの革小物よりかかる。だから大量生産もできない。
価格を少しでも手頃にするために現在思案中。

試作の段階で椎名君から
「これは商品にならないから、商売にならないね・・・。だって高すぎるもん・・・。」
現段階でリリースすると残念ながら販売価格はまさかの3万円超えface08チュッパチャプス何ダース買えるねん!!って突っ込んでしまいましたわ・・・icon11

実は、製作には非常に大きな問題点が二つ

①素材のレザーはフルタンもしくはタンニン濃度が高い脱クロムレザー限定。
②製作日数が最低1ヶ月でかつ数を製作するのが不可。

この課題をクリアしなければならないんですicon11。ハードル高えよ・・・。
チュッパチャプスを包み込むこの球体の形状は、関東の方には馴染みは無いですが、たこ焼きの鉄板に革を打ち付けて形成剤で固めております。関西ではどこの家庭にも一つは常備してます。うちにもあります(笑)。形成剤で固めるにはタンニン成分じゃないとダメなんで、クロムの革が使えないので、素材の価格を調整することは不可能なんです。

ってことは製作でコストダウンを図るしかない・・・。
四角く裁断した革を形成して球体の部分だけ手断ちで裁断するので、パーツの切り出しだけで凄く時間がかかり、そこから磨きなどの下処理して縫製して再度手作業で磨きあげると言う簡単に言うとこんな製作工程icon11

で今考えていることが

ケースの開閉をガマグチにしちゃうタイプ(笑)。
椎名君がネットで検索しまくって理想に近いやつを取り寄せてくれましたkabinkusa
ガマグチで開けてチュッパチャプスを取り出すって可愛くないですか?

ガマグチ片手に検討する真剣な椎名君。
「これ難しいなぁ~。ま~いつも難しいことばかり考えさせられるけど・・・。」

で、これ私の計算なんですけど(丼ぶり勘定)、1万5千円ぐらいの販売価格まで落とせるはずface03
スタッフからは
チュッパチャプス一つしか入らないケースで1万5千円?あり得ないでしょ?」
総スカンtanuki
う、う、うるさ~いangly
何でもダメダメ言いやがって(笑)。

是非皆さまのご意見を伺いたいです。

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