こんにちは
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日本経年変化協会です。
残暑残る暑さですが,夜になると秋の虫の声が聴こえてくる港町神戸です
。
さて,現在奨めている
R-18指定プロジェクトなかなかの反響を頂戴しており,有難いことです。
R-18 指定プロジェクトとは?
ココで改めてプロジェクトの概要を説明しておきますと,会長の私はイタリアのスーパーカーであるフェラーリの真っ赤なボディの如くレザーで理想のプロダクツが欲しいと言うところから始まったプロジェクトです。
Rは赤のレッド
18は18ジャンルのアイテムを製作することを意味しており,18人の職人さんが集います。
ホンモノの素材,ホンモノの技術で今日の日本が忘れている本物のモノ造りを再び行うこと,そして高品質なプロダクツを長く愛する精神を広めていくことを目的としています。
このプロジェクト
「面白そうや無いか!!」(関西なんで
)
と協賛いただいた各方面の職人さんや,専門家のご協力で推進しております
。当然会長の私が惚れこんだ方
限定ですすめています。そして何より今回は
素材から創りあげます。
ようするにレザーを今回のプロジェクト,会長の私が理想とするレザーを0ベースで製作しているのです!!そのためには原皮からレザーを作り上げるため,タンナーさんに特別にご協力いただけることになりました。
太古より続く皮革産業の本場兵庫県姫路の高木地区からエキスパートの面々が
レザー製品の日本における歴史は古く,皮(Skin)をなめして革(lether)にする技術は太古より行われています。古くは武士の甲冑などに用いられています。兵庫県姫路市の高木エリアは比較産業発祥の地と言われており,言わば革の本場であります
。今回はタンナーズ協会の理事も兼任されておられる
有限会社大昌の大垣社長さま全面協力の元,理想とするレザー造りが始まりました。なめしの技術はタンナーさん後とに異なるので,一子相伝の技術とも言え,門外不出の技術でありますが,今回特別に工場見学を兼ねてテストサンプルの最終仕上げの打ち合わせをさせて頂きました。そして会長の私が惚れこんだ
職人の一人でブーツを製作していただく兵庫県は神戸市でブーツ工房を営んでおりブランド
Lroccoの代表,山口祥弘氏にも同行していただきました
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工場を案内して頂きました
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今回馬革と牛革を製作して頂くのですが,こちらが原皮の馬革です。馬革はイタリアンホースハイドが最高ですので,イタリアから輸入して頂き,皮を剥いで塩漬けにされたものです。毛皮みたいに毛がボーボー
でございます。これを石灰を始め薬品で大きなドラムで洗うと脱毛された状態になります。昔は川の中に3日間つけて置いてバクテリアの影響で脱毛していたそうです
。
こちらが洗った状態で濡れた皮です。
馬の血液などが洗い流されているので,この状態では腐ることはありません。
この状態から様々なな加工を施して行きます。
今回染色に使用したドラムはこちらのドラム。側面が透明になっているので状態が確認できるのです。
今回工場案内をして頂き,染色で私のワガママを叶えてくれたのがこちら澤商店代表の小寺澤社長さま
。姫路,龍野エリアのタンナーさんで薬品・染料のプロとして長年活躍されているホンモノのエキスパートです。
フェラーリのカラーを研究して経年変化を想定した染色だ!!
「フェラーリのような真っ赤なレザーが欲しいんです!!」
そんな会長の私の一言から始まったこのプロジェクト。依頼する私は言いたい放題ですが
(笑),実際に形にされる職人さんたちはたまったものではないでしょう(笑)。しかしプロ中のプロが集まっていただいているだけあって凄い。
「フェラーリってどんな赤使ってるんだ?」
と車のカラーリングの研究から始まっております
。プロは妥協を許さない本気ぶりです。フェラーリに関する資料を集めた上でレザーのカラーリングを決定していきました。日本経年変化協会は長く使うのがコンセプトになるので,カッコよくエイジングして欲しい。できればメンテナンスが苦手な人でも5年間ノーメンテナンスでもカッコよくなるような・・・。そんなワガママで様々なオイルや薬品から最適な逸品を選んでくれました。テストサンプルを見て10秒で何が足りないか判断されるサワさん。本当に凄い
。
染色の薬品関係を決定したら先ほどのドラムに投入。
レザーと薬品をぐるぐるかき混ぜます
。
こんな感じです。
これは芯まで染めるために芯染めを行っている過程。
また,レザーはクロムなめしとタンニンなめしがありますが,今回は混合なめしで行ってもらいました。配合比率はもちろん内緒
。
レザーはこんな感じ。
真っ赤ってか
朱色?
勿論まだまだ染色の過程は続きます。最初にこのカラーリングで芯通ししておくのが理想の経年変化をするレザーの秘密だそうです
。私もタンナーさんは始めてなので,唖然と話を聞かせていただきました。奥が深い深すぎる。凄いぜ職人さんたち!!
革を少し切り取っては染色の確認をします。当然何か足りないと何が足りないのかを瞬時に見極める正に職人技
。
革の表面を仕上げるために再度薬品などを投入してドラムを回します。
そして,染色が完了
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レザーに色を染めると言うだけでも素人には無理であり,長年の経験に基づいた職人さんの技と勘が反映されているのです。
もうね・・・。感動・感謝
。
このレザーが今回の
R-18指定プロジェクトの専用のレザーです。
実際に製作していただく職人さんの要望をお聞きして最終の仕上げを行っていきます。完成もう間近・・・。
完全受注生産で販売致しますが納期は3ヶ月~
今回のプロジェクトはこの専用の真っ赤なレザーで18ジャンルの製品を作って行きます。すでに
「ブーツを作って欲しい」
「レザーパンツが欲しい」
と多数のお声を頂いております
。感謝
。
ホンモノの素材。そしてホンモノの技術が駆使されたモノ造りを体感して頂きたく,そして長年愛情を込めて愛用して欲しいのがポイントです。全てのアイテムを贅を尽くして作り上げるつもりであり,テストサンプルに作り手である職人さんと私の双方が納得できたうえで販売も行っていく予定です。
商品の販売に関しては完全受注生産を考えております。受注を受けて初めてレザーを調達し,上記のような過程でタンナーさんで革から作り上げ,一品一品担当の職人さんに製作して頂くので納期は各アイテム3ヶ月~と考えております。
レザーは生き物であり,製品になった時点,もしくはなめしを終えた時点で経年変化が始まりますので,在庫をもって経年変化が進んでしまうことすら避けたいのです。
ホンモノの素材,ホンモノを技術をご注文頂いた時点で開始することもこだわりだとご了承お願いします。
もちろん,ご注文頂いた段階でご希望されるプロダクツの製作段階を画像で定期的にご確認いただき,プロダクツが産声を上げる過程も楽しんでいただく予定です。
会長の私が考える,最高級なモノ造りを今回のプロジェクトで展開していきたい。そして日本にはこんな素晴らしい技術とそれを駆使する職人さんがいらっしゃると言うことに感動して頂きたいと思います。日本のモノ造りって本当に素晴らしいんです。今後に是非ご期待頂ければと思います。
R-18プロジェクトにご協力いただける関係者様ご紹介(一部ですが)
今回のプロジェクト18ジャンルですが,全てが同じ進捗とは行きません。
進捗しているジャンルの職人さんや全般的にご協力頂いているメンバーをご紹介させて頂きます。新聞の取材などもありそろそろ全貌をと(笑)
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【プロジェクトアドヴァイザー・ディレクター,ファスナー製作】
協和チャック工業株式会社 代表取締役 高井文晶
http://www.kyowa-chack.co.jp/
今回のプロジェクトは高井さんとの出会いから始まりました。ファスナー・メーカーの三代目社長です。
「繋げることがファスナーの役割です。」
と様々なご協力を頂いており,今回のプロジェクトのディレクターとも言える頼もしい存在です。
【レザー開発・製造,タンナー】
有限会社大昌 代表取締役 大垣昌道
http://www.daisho-horse.jp/index.html
皮革産業のメッカ兵庫県姫路市のタンナーさん。
大垣社長の協力なしでは今回のプロジェクトの実現はなかったとも言えます。
私のワガママ希望を高井さんがヒアリングして大垣社長にお願いすると言うような関係に(笑)。
大垣社長は目からうろこの本当に革を愛しており精通されております。紛れも無いレザーのエキスパートです。
【染料・薬品】
澤商店 代表 小寺澤輝良
レザー生成に欠かせない染料・薬品のエキスパートです。この道40年以上だとか・・・。
モノを見て10秒で打つ手を見つける職人技には鳥肌が立つほど感動します。
今回私の「フェラーリ」と言う発言で,フェラーリの研究までしていただきました
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【レザー・ディレクター】
有限責任事業組合石垣皮革 代表理事 北口俊一
沖縄の石垣島の石垣牛のレザーを開発。石垣牛のなめしを史上初試みたのが大昌さんとのこと。
会長の私の要望・ワガママを高井さんがそして北口さんがヒアリングして具体的なタスクにブレークダウンして頂くと言う関係性に
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広い視野からアドヴァイスを頂いております。
【ブーツデザイン,製作】
Lrocco 代表 山口祥弘
http://www.lrocco.com/
兵庫県は神戸和田岬で工房を展開。
モトグッチとべスパに跨る単車乗りでもあります。
大阪のイベントブースで山口さんの作品を目にして私が一目ぼれ
しました。
本人は謙虚で謙遜されますが,山口さんの製作するブーツは「魂」が感じられるのです。
今回は私の感性的な要望を読み取っていただき理想の1足を仕上げてくれます。
【バッグデザイン 製作】
鞄職人 渡辺賢二
神戸で工房を営んで居られましたが,現在は姫路に活動の拠点を移されています。
行き着けのジャズ喫茶でご紹介頂き,今回まさかの一緒にお仕事ができるとはで嬉しいの一言。
モノ造りの作品は本当に素晴らしいの一言です。
レザーを見て何が一番適したプロダクツなのか,プロダクツに必要なレザーは何か。
自らタンナーさんに足を運ばれるほど革に精通した職人さんであります。
今回は真っ赤なボストンバッグを製作していただきます。
【ワレットデザイン 製作】
ガムアママ・レザーズ 代表 本田宏治
http://gum-a-mama.com/
神戸セレクションにも認定されている職人さんです。
本田さんは「高級品」ではなく「上等品」を製作することをコンセプトにされています。
単車乗りに適したアイテム製作を行ってくれます。
今回はインナーパーツにこだわった真っ赤なワレットを製作していただけます。
【WEB製作】
株式会社ワイズエッグ 代表取締役 秋國寛
http://www.wiseegg.jp/
日本経年変化協会のWEB製作を担当して頂きました。
今回のプロジェクトの告知などWEB上での情報配信のお手伝いをして頂きます。
【製品プロデュース・プロジェクト推進】
日本経年変化協会 会長 松井剛
http://agingjapan.com/
単なるジーパン大好き,レザー大好きから日本経年変化協会を立ち上げる。
本当に良いものを長年愛情をかけて愛用する心を大量生産・使い捨ての今日に投げかけたい。
今回のプロジェクトの言い出しっぺ。
「こんな製品がいいなぁ~。」
「こんな素材がいいなぁ~。」
「もっとこう言う感じでぇ~。」
「いつまでにサンプルが見たいぃ~。」
要望と言うなで製品プロデュース(笑)。
異業種の方もいらっしゃいますが,今回では全員がすべてプロジェクトで重要な担当を担っていただいております。
一つの目的に向かってご協力頂いております。
ここではまだご紹介できませんが,まだ15人の職人さんたちもいらっしゃいまして,現在調整中でございます。
私個人としては今まで出会うことが無かったメンバーと一緒に楽しく,面白いと思えるモノ造りに携われると言うことが非常に幸せだと思います。今回のプロジェクト本当に凄いプロダクツが生まれてくるに違いないと確信しております。
本当にプロジェクトにご協力頂いている皆様に感謝です。
本当に楽しみですね。
また随時情報を公開していきます。