こんにちは。
日本経年変化協会です。
今回からようやく具体的に商品やブランドを紹介していきたいと思います
。
「実際どこのデニムが良いの?」
「どの製品がお薦めなのか?」
そう言ったことを一般の方々が自由に投稿できるWEBサイトを来年2月オープンに向けて準備中です
。
今回はデニムのブランドでお薦めのブランドをご紹介させて頂きます。
職人工房・ステュディオ・ダ・ルチザン
ステュディオ・ダ・ルチザンは1979年に設立されたブランドです。
職人工房と言う意味で、設立以来、妥協のないモノ造りをしています。
日本のジーンズの歴史は非常に浅く、ジーンズが普及したのは戦後です。もともとは中古衣料をアメリカから輸出していましあた。日本で最初にジーンズが生産されたのは1963年の大石貿易株式会社が立ち上げた
キャントンです。これはデニム生地を輸入して日本で縫製すると言ったものでした。中古ジーンズしか知らない日本人は生デニムの固いゴワゴワした感じが馴染めず、一度柔らかく加工しないと売れないと言う現状でした。やがて
キャントンは世の中から消えていき、
エドウィン、
ボブソン、
ビッグジョンと言う今でも有名なメーカーが台頭してきました。
ステュディオ・ダ・ルチザンが設立された1980年代は
エドウィンの
ロンドンスリムに代表されるような
ケミカル・ウォッシュ加工がされた加工デニムが全盛期の中、本藍、カセ染めのレッドセルビッチデニム、カパー製打ち抜きリバット、フランスから取り寄せた2本方針バックシンチ、2色使いの綿糸による縫製で、レプリカという型にはまらないオリジナルデニム"DO-1"を完成させましたが、全然売れない状況でした
。しかし、一部のマニアや店舗からの支持は確かにあり、ホンモノを造り続けることで多くのファンを獲得しているブランドです。
穿きこみサンプル~SD103~
SD103は
ステュディオ・ダ・ルチザンのリリースの中でも
タイトストレートモデルとして位置づけられています。右綾の15オンスデニムと比較的厚手のデニム生地で縫製されているジーンズです。私自身は太めのゆったりしたジーンズが好きなので、身近な方で穿いている方が居ないか探してみるとWEB制作を以来している
株式会社ワイズエッグの営業企画部長の松井部長が穿かれているとのことで穿きこみサンプルのお願いをさせて頂きました。松井部長はかなりのマニアと呼んでも過言ではない豊富な知識と経験をお持ちの方で日常の営業でもスーツを着用することが殆どないと仰っていました
。それで営業ができるかどうかは不明ですが(笑)。嫌がる部長さんを説得して今回撮影させて頂きました
。
穿きこみ期間は5年程度とのことです
。はじめの3年ぐらいヘビーローテーションで穿いて後は年に数回と言うことです
。理由を尋ねてみると
「太ったから穿かれへんのやいか」
と怒らせてしまいました
。松井部長曰く現在ダイエット中で痩せられたらまた穿きこむとのことです。全体的に見ても
ヒゲ、
タテ落ち、
セルビッチのアタリが確認できます
。
タイトモデルのジーンズは身体に密着している分、
メリハリのあるエイジングが現れるのが特徴です。拡大してみてみると
ヒゲはもちろん、
コインポケット周りもアタリが出ており、
ボタンフライのボタンも浮き出ています
。う、美しい・・・
。
腿周りは見事な
タテ落ち。
セルビッチのアタリは綺麗に途切れることなく描かれています
。膝の色落ちが激しいので、オーナーである松井部長に尋ねてみると、
「単車乗りで使ってからね。単車のメンテナンスやるときに膝つくことが多かったからちゃう?」
とのこと
。確かにバイカーの方は独特のエイジングをしておられます。穿き手の生活が刻み込まれるのがデニムの魅力です。
バックポケットはワレット(長財布)を入れておられたというだけあって、リアポケットが見事にエイジングしております
。ポケットのステッチが擦り切れているのも穿き込んだ風合いになっています。
膝裏は
蜂の巣が微かに・・・。松井部長は
「ダルチは蜂の巣出来にくいと思うで。僕がダイエット成功してもうちょい穿き込んだら出来るんちゃう?」
と独自の見解
。
すそ周りは激しく
アタリが出ています。ブーツしか穿かないと言うだけあって、すそ周りは非常に綺麗です。
ご自分で穿きこまれたジーンズはどんなヴィンテージ・ジーンズよりもオーラを感じます。皆様も是非
ステュディオ・ダ・ルチザンの製品を穿き込んで来年立ち上がる日本経年変化協会のWEBサイトに穿きこみ写真を投稿していただきたいと思います。
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Posted by エイジングマスター at 15:19│
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お薦めブランド(デニム)