こんにちは
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日本経年変化協会です
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最近、更新が滞ってしまいました
。言い訳すると忙しかっただもん
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そう言えば、季節はすっかり春めいて来ました。私の地元神戸では春の名物
「イカナゴの釘煮」が出回り始めましたよ。ローカルな一品ですが、関西圏の方々は春を感じるはず。
もう後2ヶ月ぐらいしたら半袖になるんだろうなぁ~。
革ジャンとかもお手入れして保管しないと・・・。
そう、本日はそんなレザーのメンテナンスにちょっと自慢したいアイテムが出来ました。
前々から、保革オイルの開発を行なっていました。
過去の記事はコチラ→
http://keinenhenka.ko-co.jp/e213905.html
結局納得出来るものができないので、ゆっくり開発しておりましたが、とうとう納得できる保革オイルがでけました
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企画コンセプト~誰でも簡単に同じ手順でどんなレザーでも保革できる
先日テストサンプルが
協和チャック工業さんに届いて現物確認して来ました。
レザーって素材は動物の皮膚から精製される天然素材です
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長く使い続けるには定期的なメンテナンスが必要で、ゴアテックスやフリースのような最新素材と比較すると手間暇かかるし、重たいしとスペックで見ると劣ってしまいますが、使い続けると独特の風合いが演出されて経年変化が楽しめる魅力がたまりません
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メンテナンスしてる時間も楽しいのですけど、ブーツ用のオイルとか革ジャン用のオイルとかメンテナンスグッズで溢れております。実際に私のところにもメンテナンスに関するご質問が多く寄せられます
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正しい知識(ここではヲタク的知識)があれば各種のオイルの特性を理解してTPOに併せて使い分けることができるのですが、普通一般の方々は中途半端にやってしまうのが現状のようです。
ミンクオイルを愛用してる方々も多いですが、あれは成分が蜜蝋と松ヤニが入っているので、定期的に使い続けるのであれば、その都度綺麗に拭きとってから使用しないと、真っ黒になってしまいます。レッドウィングで真っ黒に変色してる方見かけますがあれは蜜蝋が固形化してるんですな
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既成品で一番オススメなのが
マスタングペーストです。あれは馬脂なんで当たり障りがないと思います
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欠点はクロム鞣しのレザーに浸透しにくいぐらいです・・・
。ショットの革ジャンとかレッドウィングのロガーとかDr.マーチンのブーツとかは浸透しにくく、脂が浮いてしまいます。液体化ヴァージョンもあるみたいですが、使い分けるのはレザー詳しくないと難しいかと・・・。
誰でも簡単に同じ手順でどんなレザーでも保革できる
そんな企画コンセプトででけたオイルが今回ご紹介するオイルです
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私(左)と
協和チャック工業の高井社長と二人もサンプルオイルをサンプルの革シャツに塗りこむ。
成分はずばり、馬脂と蜂蜜だけですので100%天然素材です。
企業秘密の配合でかなりいいあんばい
。勿論素手で塗りこんでも大丈夫だし、手を洗う必要もないんですよ。
塗った直後は変色しますが、しばらくすると浸透して元の色に戻ります。生成りのヌメ革にも最適ですよ。
オイルを塗りこんだので、着用続けます。どんだけ変化するかなぁ~?
革シャツも製品化するまえにとことんテストしてますよ。
私の方がエイジングが進んでます
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今回、開発したオイルは悪魔でも保革オイルです。
私達人間も、肌が乾燥すると手がひび割れたりしてしまいます
。肌に潤いを与えるため、保湿クリームを塗ると同じ役割をするのが今回のオイルです。要はレザーに潤いを与えると言うことです。
人間の場合、皮膚の下に血液が通っているので、ひび割れても回復しますが、レザーの場合はひび割れたら回復しません
。なので、常に潤いを保つことが重要です。なので決して防水性を高めるとかいったレザーの表面をコーティングすることが目的ではありません
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レザーはフルタンニン鞣しやクロム鞣しと言った色んな鞣し方があって、鞣し方によってオイルが入りにくいとか入りやすいといった問題がありました。なので液体化のオイルや固形化したオイルが存在するわけで使い分けは対象とするレザー製品のレザーが何なのかを把握しないといけません
。マニアじゃないと普通しらないよ(笑)。ってことで今回開発したオイルは基本ヌバックやバックスキン以外のレザーは全て対応しています。
形状はずばり半固体化もしくは半液状化です。
メッチャ伸びるのでオイルがなかなか無くならないので、販売を考えてる私としては微妙(笑)。
フルタンニンレザーだろうが、クロムレザーだろうが、レザーだったら浸透します
。ようやく納得するオイルができました。
ちょっとここで、テストしてみましたよ。
WESCOジョブマスターでテストしてみました
昨年の12月気まぐれで購入した
WESCOのジョブマスター(笑)。
3ヶ月ちょい履き続けてますが、ノーメンテナンス。もっと濃いダークブラウンだったけど、傷や汚れそして色褪せが目立ちます
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自宅の撮影なんで写真が美しくなくて申し訳ありません(笑)。
つま先だけでなく、脱ぎ方が悪い私はヒールをこすりつけて脱ぐので、なんかアカン感じになてtます(笑)。
コバも傷だらけ(笑)。
シューレース(靴紐)を外してブラシで埃を落として指でオイルを塗ります。
それが、これ。
左が保革オイルを入れた後、右がメンテナンス前です。
全然色違うやん(笑)
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新品の時の色合いに戻りました
ヒール部分も傷が目立たなくなって艶が出ております。
コバも焦げ茶に戻りました。
片足だけではチンチクリンになってしまうので、両方オイルを塗りこんだらメンテナンス終了。
綺麗になりました
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ちなみに、オイルを塗っただけならマットな艶消しで仕上がります。
ブラシをすると艶が出ます。
艶出し可能にしてるのは実は成分の蜂蜜なんですよね。この蜂蜜も特殊なもので静岡県の特定の養蚕場の蜂蜜だけを採用しています。
ブーツだけでなく、革ジャンや革小物にも使えます。
オイル塗りこんだら、しっとり感抜群なんで、当分大丈夫です!!
予定では来月ぐらいに販売できそうです。
是非一度お試し下さい。
小難しいメンテナンスもマニアには良いのかもしれませんが、これは誰でも使える保革オイルですよ。
お問い合わせ先~取り扱い希望店舗様~
実は取り扱い希望を頂いている店舗様や工房がございます
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ご予約頂いている店舗様もございます
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大変ありがたいお話です。
しかし、実際に見て触っていただいて、既成品との違いを感じていただいてから取り扱って頂きたいなって思います。
ってなことで、今回取り扱いを希望される店舗様にはサンプルボトルを差し上げております。まずは取り扱う店舗の方々が違いをしっかり認識して頂くことが、正しく接客して頂けるかな?って思いるからです。
今回、サンプルを100個お願いしたら108個届きました。完全に煩悩の数です(笑)。
R-18プロジェクトや
やっぱり生成りが好きプロジェクトに参画して頂いている職人さんたちからも絶賛されています。職人さんや知り合いの店舗さんにサンプルをお裾分けしたので残りの個数に限りがありますが、できるだけ見て頂きたいと思います。
取り扱いをご検討して頂いたり、ご興味をお持ちの店舗様は下記URLからお問合せを頂きましたら、サンプルをお送りさせて頂きます。
http://agingjapan.com/contact/