こんにちは
。
またまたコロナが猛威を

。オミクロンって何やねん

。え~かげんにせ~よ

。
しかしながら、日々奮闘して献身的に治療や看病に携わって頂いている医療関係者の皆様に改めて感謝申し上げます

。
私達もこれ以上感染が拡大しないように行動しましょう。
さて、今回はお財布のお話。
もちろん、当協会のブログを読んで頂いている皆様はお財布はもちろん欠かせないレザープロダクツですよね。
ちなみに、私は
お財布の寿命は2~3年だと信じています。風水上ではですが、金運欲しいので元は担ぎます

。それ故に今年は私個人のお財布の更新の時期なんですよね。昨年ぐらいから今回財布を新しくするのはどうしよ~かな~と試行錯誤してましたが、今回私の個人使用のお財布が決定したので、ご紹介致します。
これ以上使いやすい財布は現状企画するのは無理でした
今使っている私のお財布は企画プロデュースをさせて頂いているSpecialite & Entreeからリリースされている
Euro Trackerと言う財布です

。こちらのお財布の企画コンセプトが
『限りなくシンプルに、現代版のトラッカーワレット』
をテーマに企画プロデュースさせて頂きました

。私も2~3年愛用したんですが・・・。
サイズは1万円ジャストサイズと今日の長財布の中では小型化を実現しつつもカードポケットとコインスペースをパターン設計試行錯誤して装備しているんですが、毎日使う財布としてはこれ以上使いやすい財布は現状企画するのは無理と思ってます

。そして今回また製作してくれる職人さんに無理いって自分仕様に素材選定してこんなの製作してもらいました。今回無理言って少し多めに製作してもらいましたので、ご紹介させて頂きます。
Euro Tracker~日本経年変化協会・会長私物 栃木レザーVer~
価格:29,700円(税込)
概算寸法:17cm(横)×10cm(縦)×4cm(厚み)
概算重量:200g
皮革素材:栃木レザー・アニリン仕上げ
副資材 :WALDES製ブラスジッパー、GUMボタン(ブラス)
企画:日本経年変化協会
製作:本田宏治(Gum-A-mama Leathers Kobe代表)
ユーロっと名売ってるんでヨーロピアンレザー(イタリアンレザー)を採用しましたが、ごめんなさい、自分仕様の製作なので、大好物の
栃木レザーを素材選定しちゃいました

。
栃木レザーはタンナーさんの会社名であって、そのタンナーさんから生み出されるレザーを総称するように使わています。なので一言に
栃木レザーっても色んな仕様のレザーが存在します。造りたいレザーアイテムによって適したレザーを選ぶ必要があります

。最近レザー初心者に優しくない解説が多いとスタッフから指摘を受けましたので、今回採用した
栃木レザーの仕様について解説します。
今回採用した
栃木レザーは
アニリン仕上げと言う仕上げで出来上がったレザーです。
アニリン仕上げの特徴
・透き通ったクリアな染色・質感
・上位ランクの原皮を採用
・ピット鞣しによる鞣し
・革厚2.2mm前後と分厚い
主に箱物の製作に適したレザーです。
めっちゃ分かりやすく箇条書きにするとアニリン仕上げのレザーはこんな感じ。

仕上がりがワイルドなイメージのある
栃木レザーですが、
アニリン仕上げになるとかなり透明度の高いクリアな質感になります。
栃木レザーは染色で仕上げているため、クリアな質感を出そうと思うと
上位ランクの原皮を採用しなければなりません

。
上位ランクの原皮とは、傷が少なく大型の原皮と言うことです

。
栃木レザーは北米産のステアハイドを原皮としますが、鞣す段階で原皮のグレードを選定します。
また近年
栃木レザーでもドラム鞣しを行うことも多くなりましたが、こちらのレザーは時間と手間暇かかるピット槽に漬け込む昔ながらのピット鞣しになります。ピット鞣しを行うと革厚も分厚くなります。2mmオーバーに

。なんで適したレザーアイテムは箱物のプロダクツになってきます。ランドセルとかブリーフケースとか。
そしてこんだけ原皮選ぶは手間暇かけるわで
価格が高い。
栃木レザーの中でもトップクラスの価格の高さです

。けど自分で使う財布なんでそんなの関係ね~(笑)。
故に本来、財布のような革小物に適さないレザーなんですが、アニリン仕上げの美しさと、そのタフな上質なヌメを使い倒したくてまた本田さんに無理言って拵えてもらった次第です(本田さん毎回ほんまにありがとう)。

この照り艶よ・・・。
顔料ですか?と思うほどの光沢ですが、染色で仕上げられております。
シンプルなデザインだけどパターンが秀逸過ぎて
この
Euro Trackerですが、飾りっ気が一切ないシンプル過ぎるぐらいのヴィジュアルデザイン故に好みは分かれると思います。パット見簡素すぎて、敬遠されることもあるかと思います。
従来のトラッカーワレット自体も財布として必要最低限の機能だけを残して全て削ぎ落とした設計です。サイズもドル札に併せたもので、領収書とドル札しか入れないシンプルなものでした。
現在ではお札入れるし、小銭も使う。そして昔は無かったカードも最低限収納しなければならない。だからお札より少し大きめのトラッカーが多い。
サイズも一般的な長財布より小さくしてカードや小銭を収納するには?をパターンを徹底的に1年かけて考え抜いたのが
Euro Trackerです

。

一般的なトラッカーワレットはフラップをジャンパーホック2個で留めるのが多いですが、実生活で使うとジャンパーホックは比較的固く、2個外して使い終わると2個留めると言う動作が発生します。
ガムのオリジナルブラスホック1個で留める仕様で、メチャクチャ使い勝手向上させてます。


今まで、コバは磨きたい。
ヌメ革で職人技バリバリで。
そう云う技法、仕上げが適したレザープロダクツがあることと、そうでないレザープロダクツが存在することを感じました。
Specialite & Entreeの企画プロデュースで椎名賢、本田宏治と言う両名のカラーの異なる職人の作品を見て感じました。両名の職人の作品の違いで
本田さんの作品は使い込んで完成する度合いが非常に高いと言うことがあります。革の切りっぱなしは一見乱暴な仕上げに見えますが、使い込むと非常に馴染む。敢えて切りっぱなしを採用しています。
また、本田さんも自分にない特徴を椎名賢くんに見出しており、パターンの工夫を感銘を受け、そして研究し非常に工夫を凝らしたパターンをこの
Euro Trackerに盛り込んでいます

外装ヴィジュアルデザインに縫製ステッチを見せて居ないと言うこと。縫製ステッチが外装に露出していないからこそ、恐ろしいまでのシンプルさに仕上がっています。

シンプルに仕上げた作品の良し悪しは素材の品質で決まってしまいます。
料理だとお刺身であれば魚の鮮度。サラダであれば野菜の質と鮮度で味が変わるようにレザーもシンプルになればなるほど素材そのものの品質が重要になります。フラップも一枚革のそのままで勝負。ライニングも必要なし

。
アニリンの透明感漂うこの様がどのような経年変化をもたらすのか、めちゃくちゃ楽しみです。

お札収納スペース2箇所。
シンプルに見えるけどギリギリ100万円入ります!!
これ本当で、カードやスマホ決済も多いですが現金で買い付ける場面私あるんですよね。
割と現金を持ち歩く事多いので30~50万は外側の札入に軽く入り、背面側の札入に5千円、千円を入れて使ってます。

ラウンド式の内装で見られるマチを取り入れております。
お札収納が出来るように財布の厚みが変わります。
私個人はコインケースは使ってません。御守が入ってます(笑)。
コインケースのジッパーはもちろん大好きなブラスジッパーの
WALDES。

カードホルダーは2箇所。
カードを縦に収納することにより、お札の大きさジャストのサイズ感を実現しています。
運転免許証とよく使うポイントカード(釣具屋ですけど

)を入れてるぐらいです。
今ポイントカードも大抵スマホアプリですからね。
クレジットカードやキャッシュカードは別途
カードケースで保管してるので問題なし。

ブランドロゴ刻印は内部。
ロゴも椎名君がデザインしてくれて気に入ってますけど、目立つところにロゴ出さないのがポリシー

。
使い込んだら完成の代名詞的なウォレットかと思います
レザープロダクツは『使い込んだら完成』と言われますが、その代名詞が
Euro Trackerかと思います。


こんな感じで経年変化してます。
最近はポケットに入れることなく、鞄に入れて使う感じですが、ノーメンテナンスです

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今年は大安日にEuro Tracker~日本経年変化協会・会長私物 栃木レザーVer~を卸して使いますよ~。
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