こんにちは
。
日中と夜の寒暖差に振り回されております
。
ま~年末に差し掛かり自粛期間中に暖めておいたアイディアが形になりつつあります
。
今回、ちょっと皆様にお披露目するのがワクワクする逸品ができましたよ~
。
信じらんないだろ?これ馬革なんだぜ!!
懐かしの漫画『
タッチ』風な見出しにしてみましたが・・・。
今回は素材選定でコードバン精製で世界的にも有名な
新喜皮革さんのホースハイド(馬革)を採用いたしました
。
メジャーなタンナーさんですが、レザー愛好家には欠かせないマストマテリアルです。各言う私も大好物ですよ
。
かれこれ、3年近く前になるかなぁ~。
新喜皮革さんのイベントで工場にお伺いさせて頂きました。
新喜皮革さんの本社工場。ここでコードバンをはじめ上質なホースハイド(馬革)が精製されています。とあるレザーが一枚出展されていました。それがこちら。
なんじゃこりゃ~
。
このレザー吟面の荒々しさよ・・・。
馬革は牛革に比べて原皮の段階で非常に傷が多く、馬革の精製ではその傷隠しにタンナーは躍起になることが多いですが、この激しい凹凸のシボと傷もそのままの染色仕上げ。そして牛革にも劣らない肉厚な仕上がり
。
当然たっぷりタンニンで鞣してあるので、申し分ないのですが、潔いこの荒々しい仕上げ・・・。
当然誰も手に取りませんが、私は感動で惚れ込みました
。
嬉しくてハンドキャリーで持ち帰りましたからね(笑)。
椎名くんは
「なんでこんな変な革選ぶん(笑)?これは俺じゃ無理やで~(笑)。」
でしょ~ね。でしょ~よ。作風と素材が違うもんね。
ただ彼が笑えば良い革
。
本田さんに見せると
「なんじゃこりゃ~!!すげ~。何つくりましょか?」
( ̄ー ̄)ニヤリ
本田さんも自らバイカーで数々のヴィンテージレザーアイテムを肌身で感じてきた方。漢(オトコ)だぜ(笑)。
『実はね、本田さんに作ってもらいたい新作は考えてるんだ!!』
ここから本作に至りました
。
多くの要望がありながら実現しなかった『ミニゴブリン』
神戸発祥のレザーブランドであり、2009年から現在に至るまで
神戸セレクションにも認定されている
Gum-A-Mama Leathers Kobe(ガムアママレザーズ神戸)の代表を務める本田宏治氏
。彼を一躍有名にしたと言っても過言ではないのがショルダーバッグ
『Goblin』です
。
一泊二日の小旅行にも十分な容量を持ちながら、開発コンセプトが
”モーターサイクルバッグ”として開発されたショルダーバッグで一般体型であればほとんどの方が違和感なく持てるゴールデン比率で計算されたショルダーベルトを装着しているショルダーバッグです
。それ故に多くの単車乗りが愛用していますが、その使いやすさは単車乗り以外の方々にまで受け入れられております
。
もちろん私も愛用しておりますし、
日本経年変化協会の企画プロデュースで別注MODELも製作して頂きました。
が、がですよ。
大きな声で言えませんが
、こんなワガママが芽生えておりました
。
●荷物多いときは良いけど普段手荷物少ないんですけど・・・。
●荷物少ないとき鞄の中で財布などの小物が鞄内で行方不明になるんですけど・・・。
●小さい『ゴブリン』ほしいなぁ~。
本田さんに勇気を振り絞って
、打ち明けてみました。
え?やっぱり
。実際どれぐらいスケールダウンすれば良いのか検討していたようで、今回絶妙な使い勝手を実現したサイズにスケールダウン致しましたぞ
。
ワンオフレザーの『Mini Goblin』
新喜皮革さんのワイルドなホースハイド(馬革)で出来上がったのがこちら。
ショルダーバッグ:『Mini Goblin』
価 格:63,800円(税込)
外装素材:ホースハイド(新喜皮革)
内装素材:0合帆布(タケヤリ)
ジッパー:WALDESジッパー
ブランド :Specialite
概算寸法:40cm(横)✕15cm(高)✕15cm(幅)
概算重量:900g
企 画:日本経年変化協会
製 作:本田宏治
従来の『Goblin』がシンプルなデザインであるためスケールダウンしても従来のシンプルはそのままにしておきました。
随分小さくスケールダウンされたように思われますが、実際に一般的な体型の方が持つとこれぐらいのスケール感です。
う~ん。絶妙なサイズ感
。
普段外出するときって、スマホと財布と何かしらの小物ぐらいですから、日常的な使い勝手を最優先したスケールダウン感です。
今回のレザーに関してですが、日光と屋内でかなり色合いが変わって見えます
。
カメラの設定を同じにすると日光の下ではかなり明るめのブラウンに。屋内や暗所ではかなりのダークブラウンに見えます。
屋内だとこれぐらいダークブラウンに
。
ジッパーにはもちろん
WALDESのブラスジッパーを採用しています。
今回、外装にジッパー付きのポケットを装着。スマホとかここに収納しても良いかと。
従来の
『Goblin』ではショルダーベルトの長さ調整できませんが、今回スケールダウンするにあたり、ある程度の長さ調整ができるように改良しております
。
もちろんバックルにもブラス(真鍮)製を採用しております。レザーの経年変化とともにブラスも変化していきます。
ショルダーベルト内部には反発性の良いウレタンを芯材に採用し、肩にかかる負荷を和らげる設定です。
凹凸の激しいシボ、そしてホースハイド(馬革)にしては肉厚なタンニン鞣しのレザーはまさにじゃじゃ馬で職人としては扱いにくいレザーであることは間違いなく、それでも一糸狂わぬステッチワークは本田さんの長年に渡り培ってきた職人技です。
外装ポケット並びに鞄内部のライニングには明治創業の老舗帆布メーカーの
タケヤリの零合帆布を採用
。
目茶苦茶肉厚の帆布は
『柔道着でっか?』と思えるほどの肉厚さ
。
肉厚レザーと肉厚帆布で内縫いですからね。ヒックリ返すのが目茶苦茶苦労するのは一目瞭然。
それでもこの仕様でモノづくりしたかったんです。まさに質実剛健
。
さらに内部にもポケットを帆布にて製作。
スケールダウンした方が仕様が増えると言うまさに造り手泣かせ
。
めっちゃ良い出来栄えと納得できる逸品ができあがりました
。
今回のレザーがワンオフのレザーになりますので、この一点のみでございます。
久々に興奮しちまったぜ。
コアなレザーアイテム愛好家に是非。
【WEBショップURL】
※今後も『Mini Goblin』製作予定ですが、素材は異なります。