こんにちは
。
世間は年末モードですが、如何お過ごしでしょうか?
ちなみに、私は数年ぶりに
「嘘やろ??」と言うぐらいの風邪を引きました
。
超ハスキーボイスになったかと思えば身体の節々や頭痛がしてあっと言う間に高熱が出ました
。インフルかと思いましたがただの風邪との事でしたが、三日三晩寝込みましたよ。忘年会欠席で関係者にはご迷惑をおかけいたしました
。
さて、最近多いご質問で
『本田宏治氏の作品が増えてきましたが、どんな職人さんなんですか?』
と言うご質問
。正直「へ?」と思いました。
椎名氏は私と同い年でお互いこの仕事する前からの知人ですので、ブログ上では「椎名君」。普段話する時は「ナベちゃん」と愛称で呼んでおります。
本田氏は人生においてもこの業界においても大先輩で職人歴も椎名君よりも長く、「本田さん」と呼んでおります。
先日本田さんに、本田さんがどんな職人さんか質問来てますけど??と相談してみると逆に本田さんも職人仲間から
「日本経年変化協会の会長ってどんな人?」って質問されてるそうです
。まぁ私の場合は商品企画プロデュースからコンサルタント事業や執筆と色々やってますので、何者??と言うニュアンスだと思いますが
。
じゃぁ~お互い紹介しあいましょうと言うので今回は、本田宏治氏と言う職人さんをご紹介させて頂きます。
港町神戸を代表する職人として神戸セレクション認定の職人さん
本田宏治氏(以下:本田さん)は大阪芸術大学美術学部卒業なされてます。ロカビリーからロッカーズのカルチャーに造詣が深くそのカルチャーの中にレザーと言う素材がありレザーに興味関心がありウエスタンギアブランドの
Funnyに入社し革職人として修行します。その後製作部門のマネージャーまで昇格し、様々なアイテムを世に送り出し後輩を育成し独立され神戸は元町に
Gum-A-Mama Leathersを開業します。
私が本田さんと知り合ったのはその頃だったと思います
。
港町神戸と言うと旧居留地や異人館といったお洒落な街と言うイメージを市外・県外の方でお持ちの方が多いと思いますが、アンダーグラウンドのカルチャーも独特でして私が思春期の頃は古着を着倒し、カスタムバイクを乗り回すのが主流でした
。今でもコアなショップは残ってますが・・・。本田さんはそんな神戸のモーターサイクルカルチャーを取り入れた作品をリリースされております。
超忙しいけど毎回快くお願い聞いていただいております
本田さん。
超売れっ子の職人さんなんで全国の百貨店とかに出張されてメチャ忙しい方です。今は神戸に居てる方が珍しいぐらい。神戸に居てる時はアトリエで作品製作だけぐらいの勢い
。そんな忙しいところ突撃してお願いして雑談まで対応して頂いております
。
この日は多分ベルト製作されてました
。
裁断してコバ取りしてたんだと思います。
作業中の撮影もOK。しかも会話(雑談なんですが~
)まで対応して頂く言うね。うん。有り難さ。
本田さん毎度毎度有難うございます。今回は来年度の新作の打ち合わせと追加製作の打ち合わせでした。
本田さんと椎名君の違い
これも良く頂く質問なんです。
「会長は何を基準に椎名さんと本田さんに製作をお願いしているのですか?」
と。
本田さんも椎名君も凄腕の職人さんなんですよね
。
一言で言うと二人の作風の違いです。
椎名君は本人も自負していますが、元々はレディースバッグが本職で割りとフォーマルな美しい作品を生み出します。
本田さんは自分が大好きなカルチャーからレザーに魅せられてウエスタンギアブランドで修行されたことから格好良い作品を生み出します。
綺麗な作品の椎名君。カッコ良い作品の本田さん。
企画段階で綺麗目系ファッションなのかカッコ良いファッションで使うのかで直感で判断しております。
スタッフからは会長に良い関係の女性が居てると椎名君の企画が増えると言う評判を聞きました(笑)。ってかコラ~
。
2018年の新作第一弾はvuittonから着想を得たバッグ
秋冬に企画するとアウターが楽しいので、格好良いアイテムが欲しくなる。ってことで来年新年あけてから本田さん製作の新作が3連発でリリース予定です。その第一弾は世界的ブランドである
LOUIS VUITTONから着想を得ました。意外がられるんですけど、私一応このようなお仕事なので色んな鞄を始めとしたファッションブランドやメーカーの新作はチェックしております
。とりわけ
LOUIS VUITTONはあんだけ大手にも関わらず新作を連発し全てが非常にクオリティーの高いバッグをリリースしているので驚きます
。
今年の新作で目に止まったのがこれ。
このクッタリ感と見た目以上の収納力。そして肩からかけることも可能な絶妙なハンドルの長さで実現されている2WAYバッグ。
これを上質なヌメ革で経年変化を楽しめたらなぁ~。
普通なら椎名君に依頼する。だけどよけい綺麗に仕上がってしまいそう
。
企画の着想があってもコピーしても仕方ないので思いっきりアレンジ加えたいので相談したのが本田さん
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「これを僕らなりにアレンジしたいんですけど?テーマはカジュアルリッチで!!」
と相談したのが今年の夏
。本田さんも今までと違う依頼で多少驚いてましたが承諾頂きOK頂戴しました。
この鞄の為にレザーを準備したのが実は今では姫路市を抜いてレザーの精製量が日本一である
兵庫県たつの市への訪問でした
。
で、先日サンプル第一弾が完成。それがこちら。
チェッカーフラッグ柄は本田さん仕様(本田さんは実際に使ってみて改良加える職人さんです)。
A4も横長より縦長の方が入れやすいという事から縦長仕様。
ベルトも手持ち肩がけ、斜めがけが可能な長さ調節できるようにアレンジ。
重たい荷持を入れた時はワンショルダーのリュックタイプにもなるクッション素材入りのレザーベルトまで装着。
アレンジ決めすぎて別物だと言う声もありましたが、これ超かっこ良い。これを
たつの市で精製した生成りのヌメ革で肉厚の鞄で本番を製作するの
。
本田さん曰く今のままでは使いにくいのでもういっちょ改良したサンプル製作してそれを最終私で確認してから本番の製作に入ります。
これ来年の新作第一弾ですからね~。
楽しみだ~。
新作第2弾はバッグinバッグのサコッシュバッグです
前のブログでも言ってましたが、私はデカイ鞄の方が好きですが、財布とか小物が鞄の中で行方不明になるのが困る
。
そして車移動でコンビニに立ち寄った際、車からデカイ鞄持って店内に入ったり財布を握りしめて店内に入るのはダサい
。
ちょっとした近所へ出かける時は小さい鞄が欲しい
。
そんな訳でバッグinバッグ企画する宣言してもはや3ヶ月。やるやる詐欺になってはいけないので、本田さんに無理お願いしてました。こちらのサンプルは帆布生地で製作してますが、本番はオールレザーです。
ちっちゃいミニショルダーのサコッシュバッグ
。
ブラスでオリジナルの留め具が本作品から初登場予定
。
クラッチバッグを彷彿させるような構造でここにお財布とかが入ります。長財布も横向きではいるちょうど良いサイズ
。
ボディーには
Lanceで便利だった外装ポケット装着。片方にスマホ。片方に何か小物入れれます(笑)。
ショルダーベルトはこの際ロープでワイルドに
。
小さな鞄にも時には欲張ってモノを詰め過ぎることもあるでしょう。
フラップの抑えは外せるので無理にはせるんじゃなくて停め直すと美しいシルエットで。
持ってみるとジャストなナイスなサイズ
。
近所へのお出かけや鞄嫌いのメンズに最適
。
デカイ鞄で出かける時は財布やスマホといった小物を詰め込んでそのままバッグinバッグ。これで行方不明が解決
。
コンビニに立ち寄る時はコイツを取り出すだけ。
こんなサコッシュバッグのオールレザーが来年新作第2弾。
新作第3弾は新春お財布です
忙しい本田さんをさらに追い込んでしまいますが第3弾は新春の春財布です。
これはサンプル現段階でナッシング
。
今回ズバリ、トラッカーワレットで行こうと思ってます。
アメリカのトラック乗りが持ってたお財布で数多く出回っておりますが、僕がイメージするのはベンツのダンプでお洒落にカフェするトラック乗りのハイセンストラッカー。イタリアのフルタン取り寄せてやっちゃいます。
来年の新作はこれまた自分が欲しいモノ優先でリリースしちゃいますので、レザーアイテムに五月蝿い方向けです。
椎名君も本田さんも凄腕なんですよ~。
椎名君は現在後輩育成で育成期間中なんですよねぇ~。来年は何か新作が登場するかと思います。