こんにちは

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よ~やく寒くなってまいりました。
ここ最近夏が長いですよね

。寒くなるとファッションが面白くなる季節。私も色々な案件を頂いてBlogの更新が疎かになっておりました。
さて、今回ご紹介するのは
『茶芯』と言う経年変化

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コアなレザー愛好家の方々はご存知かと思いますが、少し整理してみます。
そもそも『茶芯』の経年変化とは??
『茶芯』と言う言葉が浸透し始めたのは、90年代後半頃だったかと思います。
新品の時に真っ黒なエンジニアブーツが履き込んだらうっすらと茶色くなってくるブーツが存在する。そんな噂や画像が出回りました。これもロシアンルーレットのようなモノで全てが茶色くなる経年変化ではありませんでした。その自分に『茶芯』と言う言葉が出回り始めました。
『茶芯』とはブラウンに染めたレザーの表面を別色で染めたレザーを採用したレザーアイテムを使い込むことによって、擦れたり擦れたりして芯にあるブラウンが露出した経年変化。
と言えます

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話題になったのは90年代ですが、50年代のレザーアイテムに多く見られました。
一般的に見られるのは
・茶色に染色したレザーにブラックなどの顔料を吹き付けたレザーです。
50年代はホースハイド(馬革)も多く流通しており、傷の多いホースハイドの傷を隠すために顔料を吹き付けたと考えられます

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何にしろ、ブラウンのコントラストがかっこ良い。使い込んだ質感を露骨に感じ取れるなどレザーアイテム愛好家を惹き付ける経年変化です。
私の自慢の相棒をご紹介させて下さい(笑)。
ヌメ革従来の経年変化も大好きですが、
『茶芯』も大好きで様々な
『茶芯アイテム』を私も所有しております

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そのうち自慢の相棒がこちら。
BUCOのシングルライダースである
J-100で御座います

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愛用年数は6年ですが、秋~春先まで愛用しているので出番が多く、ショップ店員さんが驚くほど
『茶芯』が出ています。現行の
BUCOは新喜皮革の茶芯仕様のホースハイド(馬革)を採用しています。
私も同素材でバッグを企画しましたが、このブログを執筆する直前に完売してしまいました・・・。オーダー頂いた方々はガンガン使い込んでバッグで『茶芯』を楽しんで頂きたいと思います。
で、一口に『茶芯』と言っても”茶の露出の仕方”は異なります。ダイナミックに様々な露出を楽しむのであればレザージャケットで『茶芯』を楽しむことをお薦め致します。私の愛用品で”茶の露出の仕方”をご紹介したいと思います。
茶芯~擦り切れ系~
長らく愛用していると不意にも壁なんかでこすってしまうと言うトラブルなんかもあります。その時表面の顔料が擦り切れちゃって
『茶芯』が露出することがあります。それがコレ。

サンドペーパーって擦れたような感じになりますが、これもライフスタイルだと思います。
ブーツのつま先の『茶芯』の経年変化で多く見られるのが擦れ系で御座います。
茶芯~ヘリ返し・張力系~
レザーをへり返す。つまりレザーに張力をかけた仕立てを行うとラッカーが飛んでしまうことから発生する経年変化です。
ジャケットの場合ジャケットの裾に顕著に見られます。

私のジャケットは裾部分は全て
『茶芯』の経年変化が現れています。

腕周りのパーツのつなぎ目などは随所にへり返し処理が施されており、
『茶芯』の経年変化が露出しています。

ポケット周りもヘリ返し処理が行われており、ラッカーがひび割れたような雰囲気で
『茶芯』の経年変化が発生しています。
茶芯~ナチュラル系~
で『茶芯』の経年変化でもっとも美しいと言われるのがこのナチュラル系。 長年の長時間に及ぶ愛用によって自然とラッカーが剥離してしまうこの経年変化は茶のコントラストが最も美しいと思います
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ジャケットの場合襟周りが直接首に触れる為ブラックが自然と薄くなり、茶がうっすらと出てきます。

そして袖部分はもっともナチュラル系が出てきます。
ジャケットの場合一番動く部分ですから。

太陽の光加減にもよりますが、自然光でみるとまっ茶になってます。

ノコギリクワガタ虫の背中のようなブラウンぶりに満足です

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渡しの場合オイルアップは一切行っておりません。
夏場は暑いから着用しないので、寝かす前後に固く絞ったタオルで拭き上げて乾拭きすると言う行為を行うだけで、ひたすら着用するだけでございます

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いや、で『茶芯』の経年変化は何とも言い難い魅力が御座います。
今年のアウターでレザーを考えておられるならあえてで『茶芯』と言うモノに着目して選ぶのもありですよ~。
アメカジ・レザー愛好家にはたまらん季節がまたやって来ました。
完売しちゃったけど、オーダーして頂いた方へ
今年は私も
『茶芯』の経年変化を意識したアイテムをリリースさせて頂きました。

ショルダーバッグ:『Multi』
価格:64,800円(税込)外装素材:馬革(新喜皮革)内装素材:零号帆布(タケヤリ)
ブランド:Specialite
概算寸法:25cm×37cm×16cm
概算重量:1.0kgカラー:Dark Brown/Black(茶芯)企画:日本経年変化協会
製作:本田宏治
自分が愛用しているレザージャケットと同素材で一眼レフカメラバッグにもなるショルダーバッグをリリースさせて頂きました。
先週ぐらいまで在庫があったのですが、やはりこの時期になるとパタパタとオーダー頂き完売いたしました。
このレザー毎年春にしかゲットできないので、来春以降ですね。今回ご紹介した『茶芯』の経年変化をすべて堪能できるデフォルメとなっております。

ヘリ返し処理も勿論ですが、コバをそのまま露出してみたりしてます。
茶芯と従来のコバのコントラストが楽しみな設計です。

あえて、そのままにブランドロゴの刻印も施しております。
刻印の『茶芯』の経年変化は結構強烈に楽しいです。

ショルダーベルトはクッション素材を挟み込んで縫製を施しております。
ショルダーバッグで一番負荷のかかる部分で直接身体に触れるのでナチュラル系や張力系の『茶芯』の経年変化が露出することが必至。
本当は自分用に一つ取り置いて来年私自身が育てようと企んでいましたが、後輩が自宅まで来てお金置いて持って帰ってしまったので経年変化が確認できなくなっております。
オーダー頂いた方で『茶芯』の経年変化出たよ~って方また教えてください。
2~3年使い込んだぐらいじゃまだまだですよ~(笑)。