こんにちは

。
も~夏っすね。
昨日
Himeji Total Leather Expertの北口社長と明石の天然真鯛を狙って鯛カブラ船に乗ってきましたが、沖合は日陰が無くて、海面からの照り返しで暑い

。北風と太陽の如く半袖、短パンで釣りしたら因幡の白兎の如く真っ赤に日焼けして本日は悶ております

。

ボビーさんの作品はロックを始め音楽と融合した作品がメインになりますが、クロコの型押しのハット超かっけ~。
今はクロコの型押しなんかもリリースしてるんですね~。埴岡社長も相変わらず意欲的だぁ~

。
型押しのレザーってのはとりわけ今まで興味なかったんですが、ボビーさんの作品見て
と思い、それを見てから自分のクロコ欲しくなってクロコ熱に侵されております。
殆ど見かけない小型クロコが欲しい。見かけない理由は歩留まりの悪さなんですな
クロコの型押しレザーは広く販売されてるんですが、私が欲しいクロコの型押しは小型のカイマンの柄が欲しい

。
ま、実際に小型のクロコであるカイマンの型押しレザーが少ない理由は
レザーの歩留まりが悪くなるので、使いたくても予算的に躊躇することが多い
って事が挙げられます

。でしょうね~。
”歩留まり”って何ぞや?と言うご質問頂きそうなんで簡単に説明しますと。
■レザーの歩留まりとは??■レザーの歩留まりとはレザーで鞄や小物を製作するときに、半裁一枚で作りたいモノが何個取れるか?と言うことを考えることです。
【例えば】
レザーA:半裁20,000円で4個分の鞄の材料が確保できると鞄1個あたりの革代は5,000円。
レザーB:半裁20,000円で5個分の鞄の材料が確保できると鞄1個あたりの川代は4,000円。
つまりレザーBの方が『歩留まりが良いレザー』と表現されます。
歩留まりの良い悪いは例えば、革の傷の大きさや位置、鞣しのベリー(お腹部分)の仕上がりなどによって左右されます。
メーカーや作り手は少しでも原価を抑えて販売価格を抑えたいと思うので、極力歩留まりが良いレザーを好むと言うのが実際のところです。
って事です。レザーに型押しすると型押しの模様・柄がレザーの歩留まりにとって非常に重要です。
商品にしたあと、模様がチグハグになると出来栄えがおかしくなるので、レザーを裁断する効率と裁断を行う作り手が試行錯誤して裁断をしないといけません

。クロコの型押しに限って言えば
鰐のウロコが大きくなればなるほど歩留まりがよく、カイマンなどウロコが小さくなれば歩留まりが悪くなる!!
と言われています。
歩留まりが悪くなっちゃうのかぁ~。ど~しよ~かなぁ~??
ま、うちはメーカーほどモノ作ってないしハンドメイドだから工場みたいに出来ないし、職人さんの腕は良いし、いっぺん作ってみよ~。
と結論づけました

。毎回ブログ見てスタッフが知って騒ぐパターンですわ(笑)。
やっぱり真っ赤で仕上げたい
クロコ柄って言えばツヤツヤブラック??
ノン、ノン、ツヤツヤレッドでしょう~

。
赤で染色した、牛革にケイマンの型押ししたところから、仕上げのエキスパートの野村さんとあ~だこ~だとワイワイ仕上げてもらいます。革の端っこ切り取って雰囲気見るって繰り返しです。で、私の希望通りしあげて頂いたのがこちら

小鰐の柄を真っ赤に染色してウロコに陰影つけて真っ赤かのピッカピッカに仕上げていただきました

。
牛革とは思えない仕上がりです。

染色しただけで仕上げてないものと比べると全然仕上がりが凄まじしいテクを駆使したことが伺えます。
タンナーさんも仕上げ屋さんもやっぱり職人だぜ

。
と野村さん。機械でむらを出すとかできないので、全部手作業で仕上げを行います。

機械で出来ないのは鰐のウロコに対して斜めで溶剤を拭くことができないので、慣れた職人の経験則に頼るしかありません。
作業の時は勿論私語禁止。そして出来上がったのがこちら。

渋い!渋すぎる(個人的に)。
背中(大きいウロコ)と腹(小さいウロコ)が特徴的なんですが、それゆえ歩留まり悪いけど、カッコよいから良いか。
北口さ~ん。野村さ~ん。ありがと~。と姫路から神戸に戻り何企画するか検討します

。
ってか、何に使うかなんてもう決まってるし、電光石火で拵えてもらっております。
検討しますとかいいつつ、この真っ赤なレザーで企画したいのがある。
ラウンド式長財布:『#10』価格:54,000円(限定本仕様価格)
素材:牛革(外装:栃木レザー 内装:オリジナル皮革Pate)
概算寸法:20cm✕11cm✕3cm
概算重量:350g
カラー:ブラウン(外装)✕ブラック(内装)
収納:札入れ(✕4)、カード✕10、コインケース、領収書スペース
ブランド:Specialite
企画:日本経年変化協会
製作:本田宏治
今年早々にリリースさせて頂きました、ラウンド式長財布『#10~日本経年変化協会会長仕様~』を外装を真っ赤なクロコ型押しで製作したいな~って思ってました。最初っから

。
ライニングはブラックにするとロックな感じでありきたりなんで、ライニングのレザーも真っ赤にしたい。ってことでこちらのレザーを東京の商社さんを通じて取り寄せました。

原産国 :イタリア
皮革素材:ステアハイド 原皮・イタリア
皮革種類:フルタンニン鞣し (ドラム製法)
着色方法:染色・素上げ
タンナー :オットチェント社
イタリアンなフルタンニンレザーでライニングすることにしました。
初回製作がでけたと本田さんから連絡ございましたが、初回製作分は嫁ぎ先が決まっており完売(なんでこの財布は完売速いんだろう??)次回製作は6月中旬以降となります。
革代が跳ね上がりましたが計算が面倒なので価格は据え置きです。
クロコ型押しのレザーがなくなり次第完売とさせて頂きます。
ご興味頂ける方は早い目のご予約お願いします。
ご予約に関しましては
コチラをクリックするか下記URLよりご予約をお願い致します。
【ご予約用URL】
https://thebase.in/inquiry/specialite-shopselect-net
必要事項をご入力頂き、
「春財布予約」
と件名にご入力頂きましたら、こちらからメールで製作スケジュールや納品日について随時ご報告させて頂きます。