新着情報トピック

【個人オーダー】シンプルだけに素材と知恵で製作 (2015年09月15日)

こんにちはkabinkusa
日本経年変化協会ですkuma

直営ブランドのSpecialite & Entreeの通販サイト(簡易版)がオープンしましたが、
「売り切ればっかじゃん!!」
とお声を頂きましたicon11
そ、そうですね。ありがとうございます。だってそんなに一杯製作できないもんtanuki
手作業だし・・・。ゆっくりですが、確実に製作してまいりますので、気長な応援よろしくお願いしますkirakira

さて、僕がお世話になってる社長さんからオーダーを頂きましたface03
以前、別のところで個人オーダーされた鞄の破損が目立つので新調したいと。デザイン、機能は気に入ってるのでできれば同じようなデザインと機能でと言うオーダーで革違いで同じ鞄を2つオーダーを頂きました。1個目ようやく完成kirakira。2個目現在製作ちうicon11


シンプルなデザインほど難しいんです。マニア向けのこだわりを盛り込んでます(笑)
で、先日納品させて頂いたのがこちら。

トート・バッグ
価格 : 個人オーダー
ブランド : Entree
サイズ : A3対応
企画 : 日本経年変化協会
製作 : 椎名賢
素材 : シュリンク牛革(ヘビタン)


如何でしょう?
メッチャシンプルなデザインです。お洒落な社長さんで、フォーマル過ぎない感じが良いとのことで。
ノートPCや関係書類全て入れて持ち歩ける機能が必要で通常トート・バッグではあり得ないA3サイズ対応ですface08。半裁1枚で鞄一つと言う贅沢な仕様でもございますkirakira
元の鞄がメッチャシンプルなんで、差別化が難しいicon11
素材にこだわるのとモノ好きしか分からないこだわりを盛り込んでましたkabinkusa


Aクラス原皮の天然シュリンクレザーを採用!!
メンテナンスしなくても経年変化するのがヘビタンの特徴!!

今回2つオーダー頂いたので、牛革と馬革で製作したい旨をお伝えして、了承頂いたのでどっちも楽しみです。
最初の一つ目は牛革ヴァージョンから製作に着手しましたが、レザーの選定が楽しかったですface03

これ、私もそうでしたが、何でもフルタンのヌメ革が良いように思いがちで、私個人はフルタン愛好家ですが、それはレザー愛好家でもかなりの上級者でございます(笑)。フルタンの欠点は
・重たい
・メンテンナンス必須。ノーメンテなら劣化

これを、補うのがクロム鞣しであり、クロム鞣しにタンニン鞣しの特徴を残したのがコンビネーション鞣しや脱クロム製法(当協会採用の『Pate』はほぼヌメ革なのでメンテ必要です)などですface06。私はレザーアイテムのメンテナンスをしているときは至福の気分で恍惚の表情を浮かべているのですが、一般的でないことが分かりました(笑)。最近icon11

で、今回オーダー頂いた社長さんもお忙しい方ですし、それでも私はレザーの経年変化の魅力を感じて欲しいなぁ~と言うことで、今回天然シュリンク(北米産Aクラス原皮)のヘビタン(ヘビーレタン:クロム鞣しを行い、再度タンニン鞣しを行う鞣し技法)を採用しました。
素材が選定できたら後はマニアックなこだわりを入れてみよう(企画、製作の自己満足か??)


パターンにこだわる!!
先代の鞄のデザイン、機能に惚れておられた(先代の鞄製作された職人さん裏山)のでヴィジュアルデザインは極力残そうと言う話になり、ヴィジュアルデザインはそのままにパターンにこだわりましたkirakira

鞄上部に縫製を行わないと言うパターンにこだわりました。
ファスナーで開閉する鞄の場合、ファスナーを取り付けるので、通常鞄の入り口に沿った縫製ステッチが見受けられるのですが、縫製ステッチがないパターンに。上品な仕上がりに。

斜めからみるとこう言うパターンになってます。
ハンドルも個人オーダーですのでスペシャル仕様でヘリ返しでなく、コバは磨きで仕上げていますkirakira
せっかく、タンニン成分入ってるレザーなので磨きで仕上げます。ハンドル2本で約3時間の作業工程ですicon11


機能にこだわる
パターンのこだわりに通ずるのですが、目立たないところで機能を追加しました。
社長さんの元の先代鞄が鞄にマチが存在しない袋状の本体でした。
レザーを良いモノを選定されていましたが、破損されたのは鞄の内部。
ライニングの生地が破けてしまうと言う残念な破損でしたicon11
同じようなパターンでは同じように破損してしまいますface07。で解決策の一つ。

正面から見たら普通の袋状の本体です。鞄の横から見るとマチが存在しますface08
鞄の側面は本体と同じレザーで0.3mm厚の革テープを製作して縫製を行っています。

マチを製作してます。ジャスト5cm幅の。
鞄のマチは荷物を入れて鞄の荷物の負荷を軽減するアソビを生み出すために取り入れました。ライニングの生地に掛かる負荷を軽減させる役割ですface06

マチを追加して両サイドを鞄本体と同素材でパーツを製作してカシメで止めます。ちょうど鞄の両サイドを摘む感じでパッ見マチが存在しない鞄のように見えるわけです。

鞄内部の側面には敷居のあるポケットを装着。
携帯とか細々したモノが鞄の中で行方不明にならないように(笑)。
で生地はブラックを採用しましたが、チノ生地の綿生地を採用。生地そのものを強くしました。

反対側には大きなポケットで上部真ん中にスプリングホックで止めれるようにしています。
お洒落な社長さんですので海の見えるカフェでノートPCで作業されることが多く(カッケ~face03)、鞄の中でノートPCがパタパタしたら嫌だろうなぁ~と思い、ノートPCを鞄内部で固定するための大型ポケットなんですkirakira


チャックにこだわる
多くの鞄で壊れやすいのがファスナーです。
今回もファスナーで開閉するご希望がございましたので、ファスナーにこだわりました。

A3サイズって横幅メッチャありますからね。ファスナーはシングルハンドルでなく、ダブルハンドルにこだわりました。
ダブルハンドルのファスナーはシングルハンドルに比べて開閉がスムーズでないので、思い切ってYKKのエクセラを採用kirakira
ご自分でモノを製作されている方はご存知だと思いますがエクセラを小売してるところはほぼございません。
製作しているYKKすら在庫してません。
こちらから詳細を指定してYKKが受注生産なんですよface08
チャック一本で納期一ヶ月とかですicon11
なので、よく使う仕様であればある程度在庫として所有しますが、仕様が異なると発注してからチャックが手元に届くまで約1ヶ月ポカ~ンとまってます(笑)。

と、以上マニアックなこだわりでした。
2個目はマイナーチェンジするつもりです。

※基本原則個人様のフルオーダーは受け付けておりません。
※今回、過去ご紹介させて頂いたフルオーダーは私個人と懇意にして頂いている方々のオーダーです。


前のページ
次のページ