こんにちは
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日本経年変化協会です
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人より先端を行きたがる私はスデに夏バテです
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湿度高いの苦手
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現在
Ken Shiina Design Laboratoryの椎名賢君と共同コラボブランド
Specialiteと
Entree(アントレ)の準備中で通販サイトに備えて在庫を揃えようとしていますが、私の知り合いの方々が買ってくださるので在庫が堪らない
。ハンドメイドですから時間が掛かるんです。椎名君も手に豆できてしまって・・・。
でも応援してくれる方々いらっしゃると言うのは嬉しい限りです。
スタッフも含め皆様に感謝
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本日ご紹介するのは以前紹介させて頂いたブリーフケース。
実は職人泣かせの逸品で1ヶ月チョイで2個しかできずに職人豆が出来て手が痛くなるの巻
で、喜ばれるけど製作側がこれモタないやってことで止めようと決めていましたが、あまりに再版再製作の要望が多く、製作担当の椎名賢君も何となくまたやってみようかな?と言うことで製作を再開することにしました。企画は2年ぐらいかけてますので企画した方は嬉しいです
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映画『Untouchable』の世界観はかっこいい。
1920年~1930年代は英国文化が色濃く残るシカゴはアル・カポネのマフィアの時代だ
皆さん、映画『Untouchable』はご存知ですか?
1987年にケビン・コスナー主演で公開された映画で実話を映画化したものです。ちょうど私が小学生の頃かな
?
1920年~1930年のアメリカは禁酒法と言ってお酒を飲むことは違法でした。それでも皆お酒を飲みたいので、密造したり密輸したりしてたわけで、マフィアの収入源であり、かの有名な
アル・カポネが台頭した時代です
。お酒の密造・密輸で私腹を肥やすマフィアの大物
アル・カポネとそれを摘発しようとするアメリカ財務省のケビン・コスナー演じる
エリオット・ネスたち捜査官のドラマです。
出演のキャストが豪華過ぎる
。
画像左から
アンディー・ガルシア、
ショーン・コネリー、
ケビン・コスナー、
チャールズ・マーティン。
アル・カポネ役には何と
ロバート・デ・ニーロと言うゴールデンメンバー
。ちなみに衣装協力が
GIORGIO ARMANIです
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映画の舞台が1920年代のアメリカなので、第二次世界大戦前です。
戦前は世界のリーダー国はアメリカよりもイギリスがブイブイ幅を効かせてる時代であり、当時のアメリカのファッションも英国文化が色濃く残っている時代でもあります
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ブリーフケースの企画プロデュースを行う際にこの米国のファッション文化が成熟する前の英国文化の混じった時代の鞄にしたいと思っていました。周りは
「マニアック過ぎる!!」と批判しましたが、やりたいんだから仕方がない。劇中にも出てきますよ。
アル・カポネの部下のマフィアが3ピースのスーツで自分の所のお酒を置かない店舗に爆弾入りのブリーフケースを置いていって店舗を爆破するシーン。
バッチバッチの上質なスーツに似合う鞄こそがブリーフケースだ!!
とこの際豪語しましょう
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もちろんネーミングは主人公『Elliott(エリオット』
ブリーフケースの最大の欠点『長年の使用によるハンドルの破損』を補うアイディアぶち込んでます(マフィア風)。
ブリーフケース : 『Elliott』
価格 : 130,000円(税別)
ブランド : Specialite
企画 : 日本経年変化協会
製作 : Ken Shiina Design Laboratory代表 椎名賢
素材 : フルタンニン鞣し牛革(北米産原皮)
カラー : 8色からお選び可
先に言わせて下さい。
「ゴメンナサイ。直販にも関わらずどうしても10万円超えてしまいます
。」
私は直販する場合は妥当な価格を心がかけています。
身近にレザーや経年変化とか気軽に楽しんでもらえるように出来たらいいなって思ってますので。
今回のブリーフケース
『Elliott』だけは価格抑えるのこれが限界です
。
1920年代のモノづくりを手本にしているのでレザーの選定に時間がかかります。北米産原皮で原厚が3mm以上のフルタンのヌメを採用していますが、歩留まりが悪くて下手すりゃ半裁2枚使うので牛2頭で鞄3個みたいな事になるので、材料代だけで半端ないのと、製作も時間がかかるので、職人さん値切ってもしかたないので、製作費用もそこそこかかるのでこの価格であるとご了承おねがいします。
とある会社の社長さんに「ご存命の間は壊れないと思いませんよ。」(←失礼)
と言い切れるぐらいの耐久性を誇る素材品質と完璧な仕上げを施しております
社長様方からご要望が多いのがブリーフケースでもあります。
今はノートPCとか持ち歩かれる方も多いのでブリーフケースは従来荷物をそんなに入れることを想定していないので、その分破損も早いので経年変化とか言ってられないわけです
。
とある社長さんに
『Elliott』について訊かれました。
「10万ちょいのブリーフケースで長持ちするの??」
普段どんだけ高価なブリーフケース使ってるんでしょ?多分何かのブランド??
とっさに
「社長現役ご存命の間は大丈夫かと(笑)。息子さんに引き継いで愛用して欲しいですね。」
と失礼な返しをしてしまったエピソードを思い出してしまいました(笑)。
カブセはなんと一枚革です。
昔のヴィンテージのボロボロのブリーフケース(アンティークになるんかな?)を見ても一枚革の贅沢仕様です。昔はレザーがもっと身近だったのかもしれません。
ハンドルも芯材を入れて貼りあわせて縫製を掛けて製作し長時間握りこんでも疲れないように設計しております。
コバは一枚革に見間違えるほど磨きあげる切り目本磨きで仕上げています。
カブセからハンドルが出ているデザインで製作。
シングルハンドルのブリーフケースはこのハンドルの破損が郡を抜いて高い事実があります。
『Elliott』の内部
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外観デザインはシンプルですが、鞄を開けると目を引きます。
実は真鍮(ブラス)の円柱棒を2本忍ばせております。
実はハンドルを支える支柱の役割を果たしております。
この設計のおかげで、ノートPCや重たい荷物を入れても重量が上手く分散されるように設計していますのでハンドルの破損の発生率が驚くほど減少します
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底鋲も全て副資材は真鍮(ブラス)に統一しています。
フルタンのヌメ革ですからね。メンテをしていくとかなり長い年月愛用して頂くことができ、経年変化を楽しんで頂くことができるはずです。
えっとまたお問合せとかはスタッフにお願いしてる
専用のブログをご覧頂くと幸いです。
ごちゃごちゃ機能をもたせた高性能バッグじゃなくて、昔のシンプルかつ高品質素材と卓越した職人のハンドメイドの賜物で得られた耐久性で素材の経年変化を楽しむ。こんなブリーフケースがあっても良いですよね???