こんにちは

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日本経年変化協会です

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桜満開


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お花見の季節ですね

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しかし、私は今週から体調不良で昨日から高熱続きでした

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春休みももう終わりで、入学式、入社式と世間では新しい節目のスタートです

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日本経年変化協会も約2年に及んだ
姫路レザー有限会社の企画プロデュース契約を終了します

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今月のリリースを最後となりますのが、
Honey Hills神戸本店をよろしくお願いします。
日本経年変化協会と
Ken Shiina Design Laboratoryのコラボ直営ブランド
『Specialite』を本格的に始動します

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今年に入ってその準備でバタバタしていたので、体調崩したのかな

?
オリジナル皮革素材レーベル『Marchais』の設立と第一弾として100%国産スムースレザー『Pate』を開発
レザーアイテムを企画しだすと、
「経年変化する高品質レザーとは何ぞや??」を日々考えるようになりました

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ここ2~3年で独自に研究しておりました。
単に、タンニンのヌメ革だけと言う条件だけでもヌメ革にも様々な仕上げが無限にあり、必ずしも理想の経年変化を期待できないことも痛感しました

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2年前から
姫路レザー有限会社と共同で企画を行った
脱クロム製法(一旦クロム鞣しを行ってから、9割のクロムを抜き取って再度タンニン鞣しを行う鞣し技法)こそが、皮革本来の魅力をそのままに耐久性を向上させる鞣しであると実感しました。また、近年社会情勢で皮革素材を始めとした様々な素材・資材が値上がりしております。
レザーで言っても国内トップクラスの品質を誇る
栃木レザーも
コードバンも
姫路レザー有限会社の
アルコタンニンレザーも価格は素材として決して安くない現状になっており、値上がりが繰り返されております。これは国産と言っても原皮(もともとの牛馬の皮)が海外産であるため、輸入に関するコスト(関税や輸送代など)が関係しています

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「国内原皮(所謂、国産黒毛和牛)を何とかレザーとか高品質なレザーにできないのかな?」
ってことで、
『Specialite』で採用するレザーをオリジナルで開発したいと思っておりましたが、ようやく今年に入りサンプルを確認して全然高品質なレザー開発に成功

!!
オリジナル皮革レーベル
『Marchais(マルシェ)』を設立します。マルシェは素材を売買する市場を意味します。その第一弾として国産原皮採用の脱クロム製法のスムースレザー
『Pate(パテ)』を開発しました

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皮革素材 : 『Pate』(パテ)
企画プロデュース : 日本経年変化協会&Ken Shiina Design Laboratory
原皮 : 国産牛皮
鞣し : 脱クロム鞣し
厚み : 2.0mm厚
仕上げ : 染色丘染め仕上げ
サイズ : 250ds~300ds
カラー : キャメル、チョコ、ブルー、グリーン、レッド、ライトブラウン(画像なし)、ブラック(画像なし)
オーソドックスなヌメ革に相当するレザーで、革小物から鞄、靴と使えるこ汎用性の高さから
『Pate』と名づけました。
国産の原皮を採用することで輸送費が抑えられること、関税が発生しないことにより、今日の市場に流通しているレザーよりも価格を抑えつつも、遜色の無い高品質なレザーとなっております。
価格はまだオフィシャルには発表しませんが、業界では噂が回って、驚くことにメーカー様や商社様から多数のお問い合わせを頂いておりますが、各色50枚ずつとか発注したいと申し入れを頂きましたが、
「大量生産できません
」。
理由は国産原皮が流通しない理由の1つとして海外原皮と比べて傷が多いことがあります。
『Pate』は手作業でAクラス原皮を選別してから丁寧に鞣しから仕上げ工程を行っていることから、一度の発注は現在各色10枚が最高製作数となっております。なので、私が自分で使う分と応援して頂いているアトリエ・工房さんに半裁を1枚~お分けできるような状況を想定しています。
大手さんが欲しがるぐらいの、品質なんですね(ニヤリ)。
『Marchais』第2弾は北米産フルタンのダブルショルダー『épice』も同時に開発
R-18プロジェクトに協力して頂いている職人さんから
「フルタンの厚みが2.5mm厚以上のレザーを探してるんですけど、なかなか無いっす。時間かけて探します。」
と1年前ぐらいから伺っていました。
会長の私実は
「待てない性格」で有名です

。待てができるワンコの方が賢いんじゃね~か?と言われるぐらい

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「探して無いんやったら作ってしまえホトトギス(字余り)。」
私「いつかやりたい。」とか「いつか欲しい。」とか性格的に苦手でして、いつかは実現しないと思っています。
なので、協力して頂けるところ探して出来上がってきたのがこちら。
皮革素材 : 『épice』(エピス)
企画プロデュース : 日本経年変化協会&Ken Shiina Design Laboratory
原皮 : 北米産牛革ダブルショルダー
鞣し : タンニン鞣し
厚み : 2.8mm厚
仕上げ : 染色丘染め仕上げ
サイズ : 130ds~150ds
カラー : キャメル、ライトブラウン、チョコ、ブルー、グリーン、バーガンディー、ブラック
やっぱ厚み取るなら北米産の牛革に限ります。
2.5mm厚である程度ソフトさを求めるならば部位で言うとショルダー部分です。
荒々しい天然のシュリンクとトラ柄があり、色ムラがあります。
直営ブランドである
『Specialite』はフランス語で言う看板料理と言う意味で今後リリースするアイテムをフランス料理のコースを待ちわびてワクワクして欲しいとネーミングしましたし、全てリリースする素材やレーベルはフランスの食材にちなんだネーミングを行っています。
『épice』はダブルショルダーで2.8mm厚と言う用途が限られますが、必要なときは必要と言う意味でフランス語で言う香辛料と言うネーミングをつけました

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周りから遊び過ぎ(笑)!!
と言われますが、楽しくないとやってられへんや~んと思います。
天才鞄職人椎名賢氏と日本経年変化協会の妥協しないモノづくりが『Specialite』
実は
日本経年変化協会が設立した当初から協力してくれている鞄職人の椎名賢氏は私と同い年で誕生日も2日しか変わらない仲良しさんでして、出会ったのも10年以上前でお互い20代の若者の時。彼は独立していなくて私も大手企業のサラリーマンでした。兵庫県神戸市のジャズ喫茶でマスターの息子さんに紹介してもらったのがきっかけです。まだアルバイトで修行中の身でしたが、彼のモノづくりの熱い想いを聞いて、
「じゃぁ~彼が独立したら僕の鞄を作ってもらおう。」
と思っておりました。
その後悲しいかな僕がサラリーマンと言う身でヨーロッパ転勤

。2年後に私は帰国しましたが、彼はジャズ喫茶に現れませんでした。
最初の出会いでそれから会うことがありませんでした。数年の月日が経ち、私は
日本経年変化協会を設立。鞄のプロデュースをする時に彼を探しました。10年前の名刺を頼りに尋ねると
「彼は卒業しました。」
AKBか~い

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彼は独立していました。移転先を確認して彼のアトリエを尋ねて、
「メッチャ久しぶり!!鞄作ってよ!!」
彼も私を覚えており、うぉぉ~。久しぶりっす。ってことで現在に至っております。そして彼は腕を磨きイタリアミペルで入賞。総理大臣に鞄を献上するまでに至っております。
新品の品質を継続することは物理的に無理であり、経年変化の概念を取り入れた高品質なモノ造りをお互いにやりたいと言うことで今回の
『Specialite』の設立に至りました。彼は独立した職人であり、OEMは行いません。
日本経年変化協会とコラボレーションしたオリジナル直営共同ブランドとなります。

全ての工程を手作業で行います。少しのミスもなく妥協もせず、ひたすら品質を追求することがmade in Japanのモノづくりであると私は信じておりますので、彼の製作するもののチェックも私は妥協せず何度もダメ出しを繰り出します

。何度も試作を繰り返します。

パーツの縫製1つでも試作を行います。
これは左右対称に縫製ができるようステッチの数を確認するものです。左右対象に18針で縫製することを確認テストを行っています。
またミシンの糸の上糸と下糸の太さのバランスを確認します。

全ての縫製も試作、テストを繰り返したうえで、実際の縫製に着手します。
普通のメーカーやアトリエでもやらないところまで追求したホントに妥協のないモノ造りを理想に掲げているのが
『Specialite』です。
『Specialite』のレーベル『Emma』を少しだけご紹介
『Specialite』はブランドであり、企画コンセプトごとにレーベルを設けるつもりです。
最初のレーベルとして
『Emma』を設立します。企画コンセプトは
「男女問はないユニセックスで定番。」です。
ご夫婦やカップル。親子で使えるような老若男女を問わない鞄を作りたかったのがきっかです。
2年前から
『Specialite』の準備をしているところに
姫路レザー有限会社の直営店舗である
Honey Hills神戸本店の商品企画プロデュース依頼がありましたので、新規企画が困難であるため、別注モデルとして先行リリースしておりました。
『Specialite』直営モデルは価格や仕様が若干ですが、異なります。

(写真は会長の私物)
”Emma Tote Bag” : 80,000円+Tax
ブランド : Specialite
レーベル : Emma Label
企画 : 日本経年変化協会
製作 : Ken Shiina Design Laboratory代表 椎名賢
素材 : 牛革
販売 : Specialite
姫路レザー有限会社の直営店舗である
Honey Hills神戸本店で先行リリースして好評を得てますので、今更の説明は不要かと思いますが、異なる点がございますので、ご説明を。
現在想定しています販売価格が80,000円と
Honey Hills神戸本店の別注モデルより2,000円ほど上代価格が値上がっておりますが、それはオプション販売されているショルダーパッドがデフォルト(初期設定)で付属されているからだとご認識下さい

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別注モデルと異なり、全てのパーツには芯材を採用することによって長年の愛用による皮革の伸びも発生しないように機能性を向上させたことと、デザイン的に立体感を演出しております。

特徴的なパーツであるインナーベルトにも芯材を採用しており、耐久性とふっくらしたシルエットにデザインを変更しております。

また、
『Specialite』では別注モデルよりコバの磨きの精度(磨きの時間をかける)を向上させており、ファスナーのスライダーに至るまで徹底的に磨きあげております。
本当は別注モデルでもここまで磨きあげたいのですが、かける時間は経費になりますので実現が難しく直営ならではの仕上がりだと思っています。またオリジナル皮革素材
『Pate』は
アルコタンニンレザーよりもさらにクロムを抜き取り、タンニン鞣しを施しておりますので、ほぼヌメ革のようなコバの仕上がりになります。ヌメに近づくことは少し重量が増しますけどね

。女性には別注モデルがお勧めかもです

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鞄内部はチノ素材でライニングを施しており、鞄のインナーポケットは2箇所。
片側に大型のポケットでファスナー装着。
片側には敷居のあるポケットでオープンポケットに仕上げております。
『Specialite』のブランドロゴはオープンポケットに皮革刻印の上縫製で設置しています。別注モデルは箔押しを採用しておりますが、直営モデルは皮革の経年変化が激しいことが想定されるため、刻印でしあげております。

鞄のパイピングは手間ですが、全て皮革で行っています。
芯材だと万が一芯が見えちゃいますから

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見えないところに拘っているのが直営モデルの特徴ですかねぇ~。

鞄底部には5つの底鋲を設置しています。


鞄の革ベルトは私が個人的に嫌いなので、特殊な綿テープを採用して皮革で装飾を施しております。
ここでもケチらずに芯材を採用しています。


直営モデルの最大の違いと言えば、ヴィムラムソールを採用したオリジナルのショルダーパッドが、オプションではなく、デフォルトで仕様に組み込まれていることでしょうか?
便利なものなので、別に別売りせんでもつけとこうぜ。と言う私の考えで初期設定で付属しております。
Emma Label 第2弾はブリーフケースです。
Emmaレーベルの第2弾はブリーフケースをリリース予定です。

(写真はKen Shiina Design Laboratoryアシスタント私物)
”Emma Brief Case” : 80,000円+Tax
ブランド : Specialite
レーベル : Emma Label
企画 : 日本経年変化協会
製作 : Ken Shiina Design Laboratory代表 椎名賢
素材 : 牛革
販売 : Specialite
今回
姫路レザー有限会社と契約終了に伴い、直営店舗である
Honey Hills神戸本店にはブリーフケースまでが店頭で御確認頂けます。別注モデルのですので、直営モデルではトート・バッグ同様に初期仕様でショルダーパッドが付属していることやパーツの芯材が追加されたところが異なります

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より、スーツなどフォーマル向けの要望が高かったためブリーフケースを企画しました。
オーダーメイドのテーラー屋さんとのコラボモデルが近日中に発表されます。
Emmaレーベルでは今後、ボストンバッグ、リュックがリリース予定です。
『Specialite』は現在通販サイトを構築中でございます。
また、今秋を目標にアトリエショールームを設立予定でございます。
別注コラボモデルに関しては当協会で販売は行いませんので、随時コラボ先へのお問合せをよろしくお願いいたします。