こんにちは
。
日本経年変化協会です
。
長引いていた風邪がようやく治ってきました
。歳を感じます
。昔は一晩寝たら回復してたのに(笑)。
最近、色々ご質問頂くことが多くなってきました。
んで、最近多いのは
「お薦めの革ジャンは?」
「お薦めのブーツは?」
「お薦めのデニムは?」
ってことです
。
一気にお応えできないのと、
日本経年変化協会にご質問頂けることがあるってことは、良い経年変化をするアイテムは?
ってことだと思います。
今回は
お薦めの革ジャンについてお応えさせて頂こうと思います。
ちなみに、私が初めて革ジャンを購入したのは高校生の時に購入した
schottのダブルのライダースです
。
右も左も分からない。ヴィンテージは高すぎて手が出ない。ダブルのライダースがかっこ良く見えた。当時7万円前後で頑張れば新品が手に入るってところが購入理由だったと思います。それからハマってしまいアルバイトしては革ジャンを買いあさりました(笑)。
最近、仕事柄革ジャンの着用率が増えましたが、初めての革ジャン購入のご相談を頂く度に経験を元に
主観的にお薦めはしています。基準は以下の基準で勝手に選定しています。
・ヴィンテージではなく、現状のラインナップでの選定。
・最初の一着として選ぶ視点。
・着回しができることを重視(コーデで出番が多いってこと)。
・経年変化重視(ギアではなく、服飾雑貨として)
色んなブランドから色々レザージャケットは様々なモデルでリリースされています。
どれが一番良いってことではありません
。
レザージャケットは高価なお買い物になりますからね、できれば最初の一着に関しては飽きずに愛着持って付き合いたいですもんね。
言わばチェリーを捧げる最初の女性みたいなもんです
(←下衆い表現申し訳ありません)。
初めての革ジャンは奮発してBUCOってのがお薦めです
上記なような視点と個人的な経験から見て、価格はやはり奮発してでも良いものをゲットすることをお薦めします。
私も
『革ジャン貯金』たるもんをしています(笑)。
特定のブランドを応援するつもりはありませんが、個人的に現状ラインナップされているブランドでやはりレザージャケットに関しては
The REAL McCOY'sの商品はレベル高いのでお薦めです
。
ミリタリー系で有名なブランドですが、とりわけ、その中でも
BUCOはお薦め
。
1950年代に実在したブランドを
The REAL McCOY'sが実名で復刻したものです。
BUCOでも色んなアイテムがリリースされておりますが、
J-100はマジでお薦めです。最初の1着としては最適かと思います。
勿論、私も愛用しています。しかし、実際購入したのは2年ぐらい前
。
デザインもシンプルなシングルライダースで定番中の定番なので、実は敬遠していたのですが、実際ゲットしてみるとメッチャヘビロテ
。
まず、年間通して出番が多い。真冬はインナーとして使えます。実際1950年代では革シャツとしてリリースされていたそうな・・・。
ほんでもって
ダブルの
J-24もお薦め。基本
J-100と同素材ですが、インナーのライニングが中綿になっているのでアウターの要素が強いです。
いずれもフルタンニン(ドラム製法)のホースハイド(馬革)のピグメント仕上げで何と言っても
経年変化がご覧の茶芯でございますから・・・。
育てる楽しみはお墨つきです。
ヴィンテージで実在しているブランドの完全復刻ですからね。現在のブランドのベースになっていると言っても過言ではなく、デザインは完成されているのでもう飽きがこないのは間違いありません。私個人もヴィンテージと現行のモデルは別モンだと思って愛用しています。着回しができて、デザインが定番で経年変化も楽しめるといったら少々高くてもゲットする価値ありです。
経年変化重視ならフルタンレザーだけどR-18の革ジャンは上級者向けです
実際に革ジャンってカッコイイけど、着用し易いと言っても革ジャンのカテゴリで見てってことです。
基本的に重たい、防寒性あまりない、動きにくいとフリースやダウンジャケットに比べると劣りますよ(笑)。完全自己満足的100%のマニア向けアイテムの1つです(笑)。
ここで一つ注意点
。
前回のブログで、
クロム鞣しとフルタンニン鞣しの経年変化について書きましたが、やはり一目瞭然に分かる経年変化を演出してくれるのはフルタンニン鞣しのレザーです
。
【フルタンニンレザーの特徴】
めっちゃ経年変化するけど重たい固い。
【クロムレザーの特徴】
皺などの経年変化ぐらいだけど薄くて軽い柔らかい
ざっくり簡単に言うと上記のような特徴です。現在、リリースされている革ジャンの多くが衣料革(いりょうかく)と呼ばれ、丈夫さや扱いやすさからクロムレザー(コンビネーション含む)が多いです。
BUCOをお薦めしましたが、フルタンニンレザーでも馬革を使っているのがミソです。馬革は牛革に比べて元々革厚が薄くて柔らかいのです。
schottでも1950年代頃まではフルタンニンのホースハイドで製作されており、牛革に素材が変わってから間もなく、現在に至るまでクロムレザーを採用しています。
フルタンニン・ステアハイド(牛革)の革ジャンは正に手なずけると言うに相応しいアイテムなので、最初に選んでしまうと革ジャン嫌いになってしまうかも(笑)。なので、店員さんにそのあたりを確認することを忘れないようにするのがポイントです。
ちなみにR-18でリリースするライダースはそう言った意味からみてもかなりの上級者向けです。
フルタンニン・ステアハイドでできています。めっちゃ経年変化します。
カラーリングも芯染め染色のレッドなので、着回しも難しい、かなり上級者向けのアイテムと仕上がっています。
素材は発注時に
イタリアトスカーナレザー(ドラム製法)と
栃木レザー(ピット製法)を選んでもらえます
。
イタリアトスカーナレザーは赤の染色素揚げ(艶消し)と
栃木レザーは熱プレス処理(艶あり)と言った特徴があります。
画像のシングルライダースの素材は
栃木レザー。
腕周りは特に可動部になるので、着こなすとメッチャ経年変化することは間違いありません。
その変わり新品時は完全に拘束具なので、着用して食事する時なんかは完全リハビリ状態となり、数週間苦しむこと間違いありませんぜ(笑)。
同じくダブル。
こちらはサンプルで
イタリアトスカーナレザーで製作。
吟面を素揚げで仕上げているので艶はあまりありませんが、着用すると皺や色の濃淡が出て可動部や擦れる部分は艶が出てくる経年変化となり、レザーフリークを自負する方にお薦めな仕様となっています。同じく新品時は拘束具(笑)。
だって革ジャン単体で自立するからね(笑)。
ちなみに製作は日本でも有名アーティストに衣装協力を行うなど海外で革ジャンの縫製を学んだ時田智弘氏が担当しております。
定番のA-2ならバズリクソンズがお薦めどす
A-2はミリタリーでも人気のアイテムです。
最初の革ジャンはA-2って決めてる方も多いと思います。A-2もリリースしているブランドは多数ありますが、本当に個人的には
BUZZ RICKSON'Sをお薦めしています。
The REAL McCOY'sも完成度高いですけど、フライトジャケットの復刻と言うと良くも悪くも
BUZZ RICKSON'Sの方がホンモノに近いかなって思います。
The REAL McCOY'sは着やすいように若干パターンを日本人向けにモデファイしているように思います。
しかし、これは米軍が誇るフライトジャケットですから。
ここは服飾と言うかギアとして捉えたいので
BUZZ RICKSON'Sを推してしまいます(笑)。
素材の馬革のタンナーは一緒のところなので、経年変化的に大きな違いはありません。
今回のお薦めはあくまでも参考程度です。
革ジャンは長年苦楽を共にしてくれる相棒のようなものです。
妥協せず気に入ったものをゲットするのが一番です。
楽しい革ジャンライフを送って下さい。