こんにちは

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日本経年変化協会です

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いや、今日も寒いですねぇ~。
先日ご報告させて頂いた、脱クロム製法による
アルコ・タンニン・レザーに多数お問合わせを頂きました。ありがとうございます

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さて、その
アルコ・タンニン・レザーを用いたプロダクツが上がってきました。
神戸元町の老舗専門店の
大上鞄店さんからまたもや別注を頂きました。

『Amanda』の別注ヌバックバージョンです

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勿論、原皮から仕上げた
本ヌバックレザーです。
バックスキン、ヌバック、スウェード、ベロア一緒じゃないよ(笑)。
大上鞄店さんの店頭で、
「バックスキンだ!」
と言っておられる方がいらっしゃいましたが、ヌバックはバックスキンではありません

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このサイトをご覧の方は、レザーフリークの方々なので、ご存知かと思いますが、一応各革について簡単に説明しておきます。
【バックスキン】
バックスキンは革の裏面ではなく、まずオス鹿の革でございます

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革の吟面(表側)を目の細かいサンドペーパーやヤスリで細かくビロード状に毛羽立たせたものがバックスキンです。
【オス鹿の革(BUCK)】から語源がきています。
【ヌバック】
バックスキンは鹿の革ですが、オスの鹿に限定されるので、非常に高価なものになります。
ヌバックはバックスキンの代用と言われていますが、牛革です。
革の吟面(表側)を目の細かいサンドペーパーやヤスリで細かく起毛立たせたもので、毛足が短く柔らかいのが特徴です。
【NEO(新しい)バック(BUCK)】が語源とされています。語源からもバックスキンの代用を彷彿させますね。
【スウェード】
スウェードは主にクロム鞣しを施した、牛革、山羊皮、羊革を用いたレザーです。
革の床面(裏側)を目の細かいサンドペーパーやヤスリで起毛させたものです。
スウェーデンで考案された技法が語源だといわれています。
【ベロア】
ベロア・レザーとは、主に子牛革など小動物の革の床面(裏面)をサンドペーパーやヤスリ等でこすって起毛させた革です。
同じ『起毛革』でも、ベロアはスエードよりも表面を粗く毛足が長い仕上がりになります。
もっと厳密に言うと、毛足の長い仕上がりをベロアレザー、毛足の短い仕上がりをスエードレザーと呼びます。
ま、今回は
ヌバックを製作したちゅーわけですね。
Xmas限定のちょっとしたモデルも製作

今回鞄のセンターで縫製をかけた緑と赤のコンビネーションデザインが仕上がっています。
Xmasなんでね(笑)。
ポインセチアを彷彿させてくれるでしょう。って本当にポインセチアを使って色合せしました

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起毛の様子はこんな感じ。
毛足が短く上品に仕上げています。
Xmas限定で半裁から採れるだけで製作しましたので、
限定4個
だけの製作です。
定番のダークブラウンは鉄板です

定番のダークブラウンも製作。
起毛によりモノトーンが楽しめます。

起毛の様子。
どんなファッションにも合わせ易い色合いですので、今年の冬の鉄板アイテムになるでしょね。
限定5個
だけの製作です。
個人的にお薦め。経年変化するすごいキャメル

そしてこちらのキャメル。
クロムを抜いたあとに加えるタンニン剤は白タンニンをつかっております。
ヌメ革ほどではありませんが、焼けます。
経年変化を楽しめるヌバックとして今回個人的に密かにお薦め。

めっちゃ美しい。
、
限定5個
だけの製作です。
お問合わせ

【店名】大上鞄店
【住所】神戸市中央区元町通1-4-11
【電話】078-331-3962
ちなみに日本経年変化協会では取り扱っておりませんので、
大上鞄店さんに直接お問合わせ頂ますようよろしくお願いいたします。
今年はあと1回だけ
大上鞄店さんの依頼の納品をさせて頂くことになっております。
今回ご紹介させて頂いたヌバック仕様の『Amanda』は14個の限定で追加生産は考えておりません。
なお、
大上鞄店さんの商品プロデュースは今年で終了させて頂きます

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日本経年変化協会は品質追求でモノを製作するので、メーカーさんとは違います。職人のハンドメイドでとことん追求をするため、メーカーさんのようにコストを抑えたモノ造りはできません。品質追求を希望される店舗様の商品プロデュース依頼をお待ちしております。