革製品造るなら既成概念いらんかな・・・（2013年08月19日）

こんにちは

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今年のお盆休みは如何でしたか？
僕もバッチリ盆休を頂きましたが、お墓参りに行った以外は仕事以外にやらないといけないことが山積みで朝から晩までイソイソとしていました icon11

。休んだ気がしないのですが、まぁ溜まっていたことが片付いたので良しとしましょう！！

日本経年変化協会に商品プロデュースを依頼してくれている兵庫県は神戸市にある老舗の鞄専門店大上鞄店さん。オリジナル商品売れ行き好調のようです face03

。欠品してしまったカラーもあるみたいですね。プロデュースさせて頂いた方としては良かった良かったなんですが、追加注文を頂いた時有り難いのですが、何か同じモノ造るの嫌 icon11

って性分がね・・・。
「おいおい、オッサン仕事やろ？何ワガママ言ってるねん！！」
と言われてれも・・・。

って事で新商品の商品プロデュースをさせてもらうことにしました。
大上鞄店さんワガママ聞いてもらってサンクスです kirakira

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そこそこ高品質なんやけど適当に雑に扱って気が向いたらメンテして気づけばカッコよくなる鞄

6月に大上鞄店さんでリリースされた受注セミオーダー方式のショルダーバッグ『Clarice』は凄い好評で地元の新聞まで取り上げてくれたそうです face08

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これはね。ぶっちゃけちょっとやりすぎた face07

（笑）。
コンセプトがLouis Vuitton以上HERMES以下で製作したので、全てが職人のハンドメイドは勿論ですが、厳選したAランク以上の栃木レザーで金属パーツは彫金師の別注パーツ。仕上げも手作業でしかできないし、型紙自体が特種でその職人さんしか縫製できないので、正に逸品。一生モノです。

ま、ちょっとやり過ぎたよね・・・ icon11

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こだわりすぎて当面コレ以上のショルダーはでけません icon23

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材料だけでめっちゃ高額になってしまったので、売価も20万円超えてしもたらしい・・・。
それでも好評ってことだから、好きな人多いんでしょうな。
現在4ヶ月から半年待ちらしい・・・。

「会長、お客様をお待たせしてしまうので、ある程度在庫持ててもっとカジュアルな鞄をプロデュースできませんか？」

まぁ～そうなるわな・・・。
現場の店舗からするとお客さん待たせるわけにもいかんわな・・・。受注生産は効率悪いわな・・・。

実際に革の鞄で言い方悪いけど雑に扱って毎日使って、気が向いたらメンテして気づけばメッチャかっこ良く経年変化する鞄ってのは僕も欲しかった face03

。またまた己の物欲でモノ作ってしまいます（笑）。

今回は無難な映画から閃いたんよ

鞄を企画する時、基本僕は映画からインスピレーションを受けて企画しております。

革製品造るなら既成概念いらんかな・・・

今回インスピレーション受けた映画はコレ。
2001年に公開されたサイモン・ウェスト監督で製作されたアドベンチャー・アクション映画『トゥームレイダー』で主人公ララ・クロフトを演じるアンジェリーナ・ジョリーからイマジネーションを受けて商品コンセプト及びデザインの素案を制作 kirakira

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主人公ララ・クロフトは世界各国の遺跡の中から宝物を発掘する一流のトレジャー・ハンターであり、世界中を巡り冒険を繰り返す。そんなララ・クロフトに地味ながら何時もついて回るような鞄をイマジネーションしたのが『Lara』です。

アンジーは美人と言えないけど何か色っぽい face05

。ブラピが羨ましい・・・。

大上鞄さん。ゴメンね。一期一会の鞄になってしもうた

革製品を企画し始めて、痛感したのは革業界で知らんことがいっぱいあったこと。
R-18プロジェクトでタンナーに別注したら5,000ｄｓ～と言われた face09

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ようするに最低牛13頭分ぐらいから発注しないといけないってこと。素材をまとめて確保するちゅーことはそれだけ数作らないとダメってことなんですよね。R-18プロジェクトは18品目リリースするので、良いですが、1つの商品だけでそんだけ素材を確保すると同じ商品を大量生産することを余儀なくされます。

日本経年変化協会は大量生産で作らないハンドメイド大好きなんで、今回はまたワガママやっちまいました。

ようするに日本経年変化協会の会長私が見て気に入った革だけを使って作ります。
一枚一枚僕が選定して気に入った革だけを一枚買いしてそれで製作してます。

メーカーからみたら同じ商品の仕様が異なるなんってことは非常識らしいです。
商品企画はしてますが、楽しんで好きでやってるわけだし、既成概念にとらわれる必要はないかなぁ～と思ってます（笑）。

姫路の牛タンロー、栃木レザー、新喜皮革の馬革、ホーウィングのクロムエクセル、ハーマーンオークのヌメと僕がコレ好きって言う革を選んでおります。勿論今回も職人さんのハンドメイド。

大上鞄店さんの専務から

「素材の仕入れ値が異なるので売価が変動してしまいますが・・・？」

もっともな質問ですな・・・。
同じ商品で値段違うのを店頭で説明するのは大変ですな・・・。

でもそれは販売のプロである店舗の使命だ！！とか言って言い逃れしておきました（笑）。

買い物も僕は運命だと思う。
同じ形だけど全て仕様が違う。一期一会なアイテムって素敵じゃん。

盆明けできるって職人さん言ってたので楽しみです。