おはようございます

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日本経年変化協会です

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先日の東京の続きになります。
枻出版さんにおじゃました後、その後新宿にある
Tomohiro Tokitaの事務所にお邪魔しました。
代表の時田智弘氏は
R-18プロジェクトで革ジャンを担当して頂いた職人さんであります

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Lrocco代表の山口さんは
R-18プロジェクトで真っ赤なブーツを担当して頂いた職人さんで、今回職人さん同士の初顔合わせが実現致しました

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独立した職人さんがひとつのコンセプトに協力してくれているのがR-18プロジェクト
極上の素材を経年変化を考慮して別注で仕上げた真っ赤なレザーで18人の職人たちが、逸品と言えるアイテムを造り出すのが
R-18プロジェクトです。
私は薀蓄はアレコレ言えますが、一愛好家であり、自分自身アイディアを出せてもアイテムは作れません

。私が見込んだ職人さん達にプロジェクトの概要をお話し、賛同してくれた職人さんたちが、各アイテムを製作して頂いてくれています。イタリアトスカーノのタンナーと栃木レザーに別注をかけた極上のフルタンニンレザーと職人たちが全てハンドメイドで製作するアイテムは原価が非常に高くなる

ので、現在のモノ造りにおいては非常に非効率なものです

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でも、今の日本のモノ造り本当に将来ピンチになると思います。ヨーロッパのように職人たちを守るためのマエストロ制度が日本にはありません。売上価格を抑えるため、原料費、制作費を抑える日本の傾向は職人たちを圧迫し、職人になろうと思う若い人たちが年々減少しています

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でも職人たちが生み出すアイテムは大量生産では実現不可能な魅力が沢山詰まっています。
なので、
日本経年変化協会では最高品質の嗜好品を造り出す今回のプロジェクトを実行しています。
R-18プロジェクトに賛同頂いた職人さんたちは、それぞれ独立した工房を持っておられる方々です

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当然、各職人十人十色の特色がありますが、同じ素材、同じコンセプトに基づきアイテムを製作してくれているので、各職人さんの特徴が出つつもどこか、統一感があるアイテム達が出来上がっているのが魅力だと思います。
ですので、当然のことながら、
R-18プロジェクトに賛同してくれている職人さんたちは製作するアイテムも違うので、お互いに面識がないんですよね

。今回、偶然東京に行くことになり、革ジャン職人とブーツ職人が初顔合わせと言う対談が実現しました

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箱を開けてみるとイケメン職人ばかりじゃないか(笑)
今回職人さん達をどうやって集めたの?
って質問されること非常に多いです

。改めて質問されると自分でも驚きです。
WEBからアピールされて応募される職人さんもおられて感謝ですが、結果的にやっぱり私個人のインスピレーションに当てはまった職人さんたちでプロジェクトチームが出来上がっています。
結果、30代中心の職人さんが多くなっています。
んでもって余談ですが、皆様イケメン(笑)

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かっこえぇ~センスの良い職人さんだからこそ、クールなアイテムが生み出すことができるのかもしれません

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こちらは、真っ赤なライダースジャケットや、生成りのホースハイド革シャツを手がけて頂いている時田智弘氏。
海外で学んだだけあってデザインからパターン、縫製まで精通しておられます。

時田さんが手がけて頂いた今回のアイテム。
勿論、レザーに精通しているのですが、デザインもオリジナルに拘って頂きました。
柔らかい物腰から想像できない熱いモノ造りをされる職人さんです

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こちらは、ブーツを担当して頂いている山口祥弘氏。


山口さんの出会いも偶然でした。
とあるイベントに参加した時、ブーツを展示されていました。山口さんの造るブーツは訴えかけるようなオーラがあるんです。
である日飛び込みアポ無し工房訪問で依頼して快諾して頂いた次第なんです

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時田氏と山口氏。
東西の職人さんの対談。
全然異なる個性の二人ですが、共通していること。
お互い、製作する専門のアイテムがこよなく大好き!!
ってこと。
時田さんは革ジャンや服飾が大好きだし、山口さんもブーツが大好きってこと

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私はモノが好きすぎて
日本経年変化協会を運営しているわけで、愛好家が集まって愛好家のためにモノを造るのでブランドを
Freaks(愛好家達)と命名した次第でございます(笑)

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二人共大好きだから職人をやってるんだ!!とおしゃってました。また抱えている課題も同じ

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お互い工房を構えているので、近い将来人を入れないといけないけどもどこまで自分自身で製作するのか。職人さんですからね。製作の工程を全て自分自身の手で手がけたい。しかし、それでは効率が悪い。
職人と言う職業でありながら、モノ造りが好きすぎる熱い方々です。

話は尽きず、専門技術のお話まで発展して情報交換

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そうそう、そして忘れてはいけないこの御方。
この御方なしではプロジェクトは生まれなかったと思います。

協和チャック工業株式会社の代表取締役社長の高井文晶氏。
ファスナー専門メーカーの三代目社長いらっしゃいます

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YKKのファスナーは世界一と認めつつもYKKに出来ないことをやりたいと豪語され自らハイパーチャッククリエイターを自称されています(笑)。常にグローバルな視点とユーモアを忘れない社長様でございます。
実際高井さんのご尽力は大きく、副資材にはかなり精通された専門家でもあり、オリジナルのファスナーの開発だけでなく、プロジェクトのディレクター役を担って頂いています。
従業員を抱える社長様でありながら、プロジェクトには莫大な時間と予算を費やして頂いていつもサポートして頂いているので、最近私家族よりも話している時間はないんじゃないでしょうか(笑)

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今回のプロジェクトは高井さんも18人の職人さんすべてがパートナーとなって共同コラボプロジェクトだと言えます。
今回生み出されるアイテムは全て一生モノだと自負しています。
年内にはヨーロッパの展示会に出展して、日本のモノ造りの素晴らしさを訴求できればと思っています。
素晴らしいアイテムを生み出す水面下では技術だけでなく、情熱を持った職人さんとサポートしてくれるメンバーが支えてくれているんです。