こんにちは

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日本経年変化協会です

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最近忙しいです

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忙しいことは良いことだ(笑)。
昨年、兵庫県は神戸市元町にある老舗の鞄専門店である
大上鞄店様で
茶芯サブトートバッグをプロデュース

させて頂きましたが、大変好評なようで、追加製作依頼を頂きました

。ありがたい話ですが、現在原皮の確認中。馬革で状態の良いAクラスのレザーって中々なくて、専用にタンナーに鞣してもらわないと行けないので時間がかかります

。まだ少しだけ在庫あるみたいなので、お探しの方は
大上鞄店様に確認してみて下さい。
んで、実はショルダーバッグのプロデュース依頼も引き続き頂戴しています。
鞄って外出には必需品ですが、中々お気に入りがない私・・・。
「これを機会に自分の理想のバッグを製作してやろう・・・。
」
他社の製品プロデュースで自分の欲しいモノを創る。下衆な発想かもしれませんが、そっちの方が良い物できるよぉ~なんてことで。
お題はユニセックスで毎日使いたくなるショルダーバッグ
この範囲でプロデュースして欲しいとの依頼

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ユニセックスで毎日使うなら上質な経年変化を期待したいので、素材はすべて
栃木レザーを採用することにしました

。日本国内では最上級のフルタンヌメでしょう。でどんなコンセプトで製作しようかなぁ~。と考えていましたが。コンセプトはズバリコレ
”エルメスのバーキンをカジュアルにした、映画『羊たちの沈黙』でFBI研修捜査官クラリス役を演じたジョディー・フォスターがハンニバル・レクターを演じるアンソニー・ホプキンスに面会に行くときに持って欲しいショルダー・バッグ”

私、思春期からハリウッド女優に夢中でして、
ジョディー・フォスターは大好きでございます

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映画
『羊たちの沈黙』はサスペンスとしては最高傑作でありジョディー主演の映画としてはお気に入りです。ミシェル・ファイファーの代役で主演しているのですが、ミシェル・ファイファーも大好きでございます

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話が脱線しましたが、このシーン。
ジョディーはショルダーバッグなんですよね。バッグには当然銃が入っていますので右利きのクラリスは左にショルダーを掛けているわけですよ。
ココからは私個人の見解ですが、映画
『羊たちの沈黙』が公開されたのは1991年。当時エルメスのバーキンはかなりセレブの間でブームになっていたようです。アメリカのNYブランドして知られるコーチは米国では一般的で多くの女性に愛用されています。映画ではバッグが見難いのですが、クラリスが持っているショルダーはコーチのハズ

。当時のコーチのラインナップを見ると結構エルメス意識してるように思えるんです(笑)。
だからコンセプトは細かくても
”エルメスのバーキンをカジュアルにした、映画『羊たちの沈黙』でFBI研修捜査官クラリス役を演じたジョディー・フォスターがハンニバル・レクターを演じるアンソニー・ホプキンスに面会に行くときに持って欲しいショルダー・バッグ”
金属パーツは勿論ブラス(真鍮製)理想のバッグに近づけるんだ
今回、また私の細かすぎて理解に苦しむであろうコンセプトを理解してくれるのは
R-18プロジェクトでもダレスボストンバッグを担当した椎名賢氏。私と同年で感覚が近いし彼の生み出す作品のファンでして。
でこの間工房を覗きました。
試作のレザーで大体のアウトラインが決まっていましたよ。

こんな感じ

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白いレザーはディテールが決まるまでの代用品のレザーです。
栃木レザーはちょっと価格がお高いので(笑)。
エルメスのバーキンの如く、被せを装着し、被せをバッグのインナーに収納できるディテールにしております。
あと、日常使いを考慮してA4サイズがスッポリと収納できるサイズでございます。

金属パーツは全て無垢の生成りのブラス(真鍮)

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カジュアル感を演出するため、ボタンは実はこれデニムのボタンフライ用のボタンを採用しております。

写真ピンぼけやんけ・・・

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留め金も勿論ブラス(真鍮)

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ブラス(真鍮)の経年変化は使い込むことによって独特の鈍い光沢へと変化します

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ディテールが決定したら本ちゃんで
栃木レザーでサンプルを製作しますよ。
ちなみに好みは十人十色なんで、実際の販売はパターンオーダーでパーツ事に様々な栃木レザーの中からお客さんに選んでもらえるような形で販売するように
大上鞄店様にお願いしています。
己の物欲を満たすためのモノ造りを応援してください(笑)。