メリークリスマス

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日本経年変化協会です

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皆様Xmasは如何お過ごしでしょうか?本番は昨日のイヴだったかも知れませんが(笑)。
レディース向けに企画してみました
やっぱり生成りが好きプロジェクトの第一弾テストサンプルが上がって参りました

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最近、レディース向けの問い合わせが複数ございました。
モノ造りの企画って結局自分が欲しいモノを企画するのが一番なので、今回のコンセプトはずばり!!
「自分の女に持たせたい普段使いのカバン」
これしか無いっしょ(笑)。
女性向けと言いつつ男性にも使えるので、自分的にはユニセックスなんですけどね

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女性寄りのユニセックスと思って下さい(笑)。
製作職人は
R-18プロジェクトで画期的なダレスバッグを製作して頂いた
椎名賢さん。
私と同い年の職人さんなんで要望を言いやすい(笑)。
要望と職人さんとの視点をフュージョンさせるとこうなりました(笑)。

こちらのトートバッグは、
栃木レザーと
新喜皮革のコラボレーション・レザー・トートバッグです

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生成りの本体部分は
新喜皮革の馬革。ハンドルやパーツのマスタード部分は
栃木レザーのAクラスレザーを採用しています。
金属パーツはブラス(真鍮)に拘りたかったんです

今回もこだわりたかったのが金属パーツです。
レザーにはやっぱり真鍮製のブラスパーツを使いたくして仕方がねぇ~。
最近、色んなプロデュースをしてて思いますが、日本には希望する副資材がほんとに少ないんです。
副資材メーカーさん頑張って

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今回はギリギリ金属パーツが間に合いました。
ファスナーメーカーの
協和チャック工業株式会社の高井社長(写真:左)。
今回真鍮パーツを手配して頂いた
松尾産業株式会社の八木課長(写真:右)。

サンプル引き取り時間ギリギリに届いた金属パーツを早速取り付けて最終調整を。
出来立ての金属パーツはまだ切削油などの油が付いているのでウエスなどで丁寧に拭き取らないと真っ白な生成りが汚れてしまうので、最新の注意が必要です

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「生成りは汚れそうで怖いっす。気持ちやだ~」
と椎名さん。
なんの根拠も無いですが、貴方なら大丈夫と会長の私(笑)。

ハトメパーツを付け終えたところ。
やっぱりニッケルやアルミのゴールドメッキより高級感やクラフト感が出るのが真鍮パーツの魅力です

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で出来上がったのが、こちら

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A4サイズはバッチリ入りますし、ファッション雑誌なんかも数冊入っちゃいます。
製作された椎名さん曰く
「習い事してる女性が教材を入れる」
ってマニアックなシチュエーションをば(笑)。
ここメッチャこだわって職人技

ハンドル部分は、
栃木レザーの吟面貼りあわせ

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貼りあわせ部分が分からない一枚皮に見えるようなコバ処理。正式には
切目本磨きと言われるとても時間が掛かる処理で仕上げてもらっております

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カバンの内部。
新喜皮革の馬革はフルタンニン鞣しのヌメ革で床面が本当に綺麗ので、あえて内張りをせずに革本来の味を楽しめるようにしました。
毛羽立ちがないんですよね。

内ポケットも
新喜皮革ののヌメ革で製作。
携帯電話やその他小物が収容できます

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ポケットのパイピングは
栃木レザーを採用すると言う無駄に贅沢仕様

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だって自分の女に持たせるトートですぜい。拘り満載のトートを持たせたい

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ハンドルと本体の接続部分。
ハトメは勿論ブラス(真鍮)製

。デザインも女性的に仕上げてもらっております。

女性はカバンが閉まらないといけないとの声があり、スプリングホックボタンで留めることができるように設計しています。
これ粗悪なレザーを使用すると避けてしまうので、オイルをたっぷり含んだ
栃木レザーを採用することで実現可能にしています。

このスプリングホックボタンも無垢の真鍮製でございます。
使い込むことにより、くすみつつも真鍮特有の鈍い輝きを放ち、真鍮の経年変化を楽しむことができます

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女性観察から生まれた2WAYなんです
レディース製品のプロデュースをしようと考えると街中のカフェや通行中の女性を観察していまいます(笑)。
時々
「あっあの子可愛い
」
とか脱線しつつね(笑)。
そこで、発見。
大半の女性はトートのショルダー掛けをしていない。
これ本年度の大発見(笑)。
手持ちをしているか、肘から掛けているか。このどちらかなんです。
んじゃショルダーの2WAYなんぞ無用の長物なハズ

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ハンドと肘の2WAYの絶妙なハンドル長さを調整しておくれ。って今回ハンドルの長さを決定しました。

身長160cm前後の女の子が肘からかけてこんな感じ。
モデルは椎名さんの工房のアシスタントの24歳女子。可愛らしく何時も私達を暖かく出迎えて美味しいコーヒーを入れてくれます

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身長175cm前後の男性が持つと肩がけとかが決まります。
モデルは
協和チャック工業株式会社の高井社長。
今回ファスナーを採用しなくて申し訳ありません(笑)

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こんだけこだわったレザー・トート・バッグいかがでしょう!

今回こちらの
やっぱり生成りが好きプロジェクト第一弾としては
日本経年変化協会と
椎名賢さんのダブル・ネームでリリースを行います。私のプロデュースするアイテムは職人さんとOEM提携を行うのではなくて、日本にはこんなに素晴らしい作品を生み出す職人さんがいるんだぜい!ってのを知ってほしいので今後も全てコラボのダブルネームになります。
異業種の職人さんとのトリプルネームも考えられます(笑)。
年明けから販売開始予定です
現在進行中の
R-18プロジェクト、
やっぱり生成りが好きプロジェクトともに大好評を頂いております。
来年には専用の販売WEBサイトを設置する予定ですのでお楽しみにして下さい。
ちなみにこちらのレザー・トートバッグは一部店舗様より取り扱いたいとのお声を頂いておりますので、お話し合いの上取り扱い店舗が決定次第またご報告させて頂きます。

製品名 :生成りレザー・トート・バッグ(仮) かっこええ商品名考えます(笑)。
素 材 :本体部分馬革(
新喜皮革製)、ハンドルその他パーツ部分牛革(
栃木レザー製)
重 量 :約500g
価 格 :未定
販売予定日:2013年1月以降
【備考】
本体部分の生成りの馬革は鞣し上がった状態で、着色やその他加工は一切行なっていません。
これは意図的なものでレザー従来の味を堪能するためにあえて生成り状態のレザーを採用しています。
そのため雨に濡れるなどすると染みにもなりますし、日焼けも非常にしやすいレザーになります。使い込むことによって艶のある飴色に変色する様子を楽しむものになります。
また馬革は牛革に比べると傷が多いレザーになります。馬は牛よりも運動量が激しく生前に怪我をする可能性が高いためです。
今回はあえて傷を一点モノと言う考え方で製作しています。ですのでよほど破けているなど製品に支障をきたすレベルで無い限り傷の部分もあえて採用しております。
ちなみにショルダーバッグも現在企画中

これは某専門店さんから依頼を受けて現在企画していますが、ショルダーバッグを考えています。
こちらはユニセックスですので男性でも女性でも似合うやつをね。
でも女性をちょっとイメージしているのは事実。
コンセプトは
「エルメスのバーキンをカジュアルにして映画『羊たちの沈黙』のFBI研修生クラリス役のジョディー・フォスターに持って欲しいショルダーバッグ」
と言うマニアックなものです。
素材はオール
栃木レザーになります。金属パーツはもちろんブラス(真鍮)製。
これは来月サンプルできるかな。
乞うご期待下さい。