こんにちは。
日本経年変化協会です。
最近、忙しくてブログが更新できずに叱られています
。
さて以前私の書いたブログで、
ブーツのメンテナンス方法が大変ご好評を頂き、自分自身が驚くほどのアクセスを頂戴しました
。モデルで、メガネ@部長さんの
Red Wing8166を使わせて頂きましたが、ブーツのブランドに関するお問合せが多くありました。
「どこのブーツがお薦めでしょうか?」
難しい質問ですね・・・。某雑誌を見ると
WESCOがかなりピックアップされています。一生モノのオーダーブーツってことで。しかし、それは1足10万円~の超高級品
であり、最初の1足には価格的にもお薦めできないと思います
。気軽にブーツの魅力を感じて、愛着を持って何年も履けると言う視点から今回はお薦めのブランドとブーツを挙げさせて頂きます。
最初の一足はやっぱりレッドウィング
レッドウィングは1905年に
チャールズ・ベックマンがミネソタ州・レッドウィングに創業した老舗のブーツメーカーです
。アメリカの産業発展は当時、重労働を行う労働者によって支えられており、労働者の足元を守る
ワークブーツを提供してきました
。今日ではワークブーツもお洒落のファッションアイテムとして定着しています。伝統的なモノ造りの姿勢は変わっておらず今日でも硬くなに
Made in USAを貫いております。
日本では1970年代の中頃に
レッドウィングが上陸したと言われています。最初の頃はアメカジ好きの一部人達に人気のブランドでしたが、90年代に入り
アイリッシュ・セッター(現在のクラッシック・ワーク・ブーツ)が大ヒットしてから一気に人気が爆発し、日本でもワークブーツの定番ブランドの地位を築くことになりました。
日本経年変化協会としても
レッドウィングをお薦めするのは、
①レザーから自社工場で鞣し加工を行う本格レザーの使用。
②グッドイヤーウェルト製法によるソール交換が可能であること。
③長年に及ぶあらゆる産業労働者に適したヴァリエーションの多さ。
④品質に対するコストパフォーマンスの良さ
が大きな理由です
。実際、
レッドウィングの販売価格は高くても4万円であり、実際私も高価なワークブーツと穿き比べても何ら遜色はありません
。個人的には本当にアメリカらしいモノ造りをしている質実剛健なブーツだと思います。では早速お薦めのモデルをご紹介していきましょう。
定番はやはりクラッシック・ワークブーツ
日本では
クラッシク・ワーク・ブーツ8875を
アイリッシュセッターと呼ぶ方も多いはず、現在は
レッドウィングのブランド変更で
アイリッシュセッターと呼ばないんですけど・・・。90年代中頃に8875は日本で大ヒットしてワークブーツの代表的なモデルとして認知されています。ジーンズやチノパン、ハーフパンツまでボトムスを選ばない、飽きないデザインは利用頻度を高めてくれます。
グッドイヤーウェルト製法でソールも幅広く装着が可能で、購入時はオリジナルの
クレープソールが装着されていますが、交換時に
ヴィムラム・ソールを装着することも可能です
。レザーはオロ・ラセットで、
ミンクオイルなどの浸透が良く、穿きこみ具合や手入れによって、穿き手によって様々な表情を見せてくれるので
エイジングが異なります。定番は定番やはり人を惹きつけて止まない魅力があります
。
履きやすさはピカイチのペコスブーツ
レッドウィングの数あるラインナップで実は一番穿きやすいモデルがこの
ペコスブーツ8866だと思います。
レッドウィングの成長期である1953年のテキサス州の製油工場や牧場で働く労働者向けに開発されたと言われています
。こちらも
グッドイヤーウェルト製法でソールも幅広く装着が可能で、購入時はオリジナルの
クレープソールが装着されていますが、交換時に
ヴィムラム・ソールを装着することも可能です
。レザーはオロ・ラセットで経年変化と共に目に見えて
エイジングしてくれます。
個人的には
ペコスブーツ8866を穿いている女子を見るとキュン
としてしまいます(笑)。女性にもお薦めのモデルです。
綺麗目に穿くならベックマン
レッドウィングのラインナップに近年登場したこのモデルは
レッドウィングの創業者である
チャールズ・ベックマンからネーミングがなされた自信作とだけあって、ドレスブーツに近いワークブーツとなっています。
レッドウィングの製品に共通する質実剛健な造りを踏まえつつ、美しいシルエットが魅力です。
グッドイヤーウェルト製法でソール交換ももちろん自由ですが、最大の魅力は
フェザーストーンのレザーを使用していることでしょう。メンテナンスは
ミンクオイルでは艶が出にくいので
シュー・クリームを用いると爪先に何とも言えない美しい艶が出てきます。大事に穿き込んでこまめにメンテナンスを行うと素晴らしい
エイジングが楽しめる一足です
。
バックスキンならこのアイアンレンジを選びたい
この
アイアンレンジ8113は19世紀から20世紀の前半にかけて鉱山で働く労働者向けに開発されたブーツです
。先端はレザーが2重に加工されてつま先を守る仕様になっているのが大きな特徴です。レザーの裏革・バックスキンはオイルを塗り込んだりするメンテナンスは出来ませんが、独特の
エイジングがあるので多くの愛好者がいらっしゃいます。
私は細身のタイトなデニムではバックスキンを併せたくなるので、この
アイアンレンジ8113を愛用しています
。
お薦めは難しいけど・・・。人と違うのを選ぶならハードなロガーブーツ
レッドウィングのラインナップでもっともハードなモデルがこちらの
ロガー8210でしょう。1940年代の森林伐採の労働者向けに開発されたモデルであり、非常に堅牢な造りとなっており正に最強と呼ぶにふさわしいです
。ソールは
ヴィムラム・ソールが最初から装着されており、レザーも
クロム・レザーが採用され油や汚れに耐久性が高い仕様となっています。
ルックスはカッコ良いので大好きなんですが、まず
硬くて重たいので最初の一足としてはあまりお薦めできません
。クタクタに穿くにはかなりの年月が必要かと・・・。人と違うモデルを選ぶならあえて穿き手を選ぶ困難な一足を選ぶのも面白いかも?
ここ2~3日音信不通だったメガネ@部長さんから購入したと聞いたので彼の経年変化を観察するのも面白いので、その様子を見てご購入を検討されるのが良いでしょう(笑)。
ブーツ愛好者は勿論、ブーツの初心者の方は最初の一足は
レッドウィングが本当にお薦めです。