こんにちは
。
日本経年変化協会です
。
今日は私の地元神戸の
神戸祭りでございます
。
私が幼少の頃は平日で幼稚園や小学校が休みになるので、楽しみでした
。
神戸っ子は
神戸祭りが終わると夏の訪れに胸が高鳴ります。
暖かくなるとレザーがお休みシーズン。メンテナンスには実は最適なシーズンなんですよ。
私の所にも
「会長これ見てよ。」
「色濃くなっていい感じでしょ?」
「毎週メンテナンスしてるんですよ。」
と自慢の愛用品を見せて頂くことが多いです。
大切に育てるのは楽しいですねぇ~
。
けど、ひたすらミンクオイルや保革オイル・クリームををベタ塗りしてる方とか経年変化でなく単なる汚れてるだけと言うケースもしばしばあります
。本人嬉しそうなんで面と向かって言えねぇ~
。特に鞄のハンドルなんかは単なる手垢でございます。
経年変化と経年劣化は似て非になるものです。
そんなこんなで綺麗に美しい経年変化で革を育てる方法をご紹介させて頂きます。
皆オイルは大好きなのに、専用ソープを使わない。汚れを落とす事が大切です
デニムでもそうですけど、全く洗わないのは衣料として非常に不衛生です
。臭いもん。
レザーも汚れます。こびりつく系の汚れですね。
汚れのうえにオイルを塗りこむと黒ずみの原因となります。
ミンクオイルは防水性を高めるため、松脂や蜜蝋が含まれているので、一層汚れが増します。
通常はブラッシングとか拭き取りで良いですが、1年一回は綺麗に洗浄を施します。
この方法は
・年に一度
・もしくは激しく汚れた時
の方法です。
私はこちらを使用しています。
『LEATHER AND SADDLE SOAP』です。
面倒なので、
「サドルソープ」と呼んでいます。
乗馬用の馬具とかの専用ソープらしいのですが、通販とか
東急ハンズさんとかで販売されています。
いろんなソープがあるみたいですが、保管と使い勝手が良いのでお勧めしています。
実際のメンテナンスを自分の小物を使ってご紹介しますね。
私物サンプル。使用期間約1年半。フルタンニンヌメ革の革小物を洗浄します。
今回は汚れが分かりやすいように、私物の中でも生成りのヌメ革通帳ケースをサンプルに使います。
1年半ほど使ってノーメンテナンス。
通帳ケースが故にほとんどが鞄や引き出しの中ですので、あまり日焼けしておりません
。
経年変化が遅いアイテムですな。
裏側みるとこんな感じ。
ん?なんか汚れてね
??
指でこすっても取れない。黒ずみ
。
革ってこんな汚れがホント多いんですよ。
生成りなので、目立つだけでブラックやブラウン、グリーンなど色濃いカラーリングは目立たないだけで汚れています
。
1年半使ってるし、ちょうど洗浄するには良いっすね。
ソープを泡立てて拭き取って乾かすだけ。この一手間で美しい経年変化を期待できます
まずは
「サドルソープ」を泡立てます。
「サドルソープ」専用のスポンジも販売されていますが、使いにくいから私は使ってません
。
使い古した歯ブラシが最高に使いやすいです
。
新品だと少し固くてレザーに傷が入るのも嫌なんで、
使い古した歯ブラシがお勧めっす
。
使い古した歯ブラシに水を含ませて、ソープを軽く撫でます。
軽く円を描くようにレザーを洗浄して泡立てていきます
。
泡が黒ずんでますでしょ??
これで汚れが浮いてきます。
面ごとにやるとやりやすいです。
泡立てたら、ウエス(私の場合は着古したTシャツを切って使ってます。)で叩くように拭き取っていきます。
この工程を面ごとに繰り返していきます。
ぱっと見経年変化してないまなしのアイテムでもこんだけ汚れております
。
ハイ、汚ねぇ~
。
あの訳の分からない不明な汚れも綺麗さっぱりと無くなっています。
色の濃い部分は中に入っている通帳の輪郭でこれはいわゆる経年変化していると言うことです。
これで完全に乾かします。
当協会オリジナルオイル改良を加えていよいよ販売します。
防水機能や艶出しなどを一切排除した保革だけを目的にした専用オイルです
乾くと同時に特にヌメ革は油分も抜けてしまいパキパキになるので、保革で潤いを与えます。
オリジナルオイルの直販が決定しております。準備中ですけど
。
取扱希望の販売店さんやアトリエ・工房さんが多かったので、要望にお応え致します。
販売価格は3,000円(税別)になる予定です。
これを素手で薄く伸ばして塗りこんだら、メンテナンス終了でございます
。
写真では分かり辛いですけども、しっとりしたヌメ革本来の質感が蘇りました。
市販されているオイルはブーツや鞄に塗りこむことを考えているので、蜜蝋や松脂といった防水効果を期待するオイルが多いですが、当協会は浸透性を最大限目的としたオイルの開発に着手して艶出しや防水性はございません。
革の潤いだけの保革オイルです。
艶出ししたい方は艶出しクリーム。
防水したい方は防水スプレーを併用していただければと思います。
私は不自然な艶や濡れたって気にしないので、これで終わりでございます。
毎回やるのは大変なんで、1年に一回ぐらい綺麗に洗浄してます。
皆様も愛情注いできれいな経年変化を楽しんで下さいねぇ~。