こんばんわ

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日本経年変化協会です

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今日は寒すぎると思ったら、朝起きて窓を見たらもう~そこはソチ

。もとい銀世界。
雪だぁ~

。テンションあがるぅ

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と思ったら、自宅は六甲山(神戸の象徴的な山)の麓なので駐車場がゲレンデの如くになっていて、ノーマルタイヤの私ぁ~お手上げ

。交通も軽く麻痺っとるやんけ

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挙句の果てに
姫路レザー有限会社の埴岡社長と電話で話ながら歩いていると、滑って転倒。35歳にしてマジゴケ。お尻冷たい・・・。
さてさて、何故姫路レザーの社長さんとお話していたかと申しますと、
日本経年変化協会でプロデュースしたアルコタンニンレザーを使った商品ブランド
Arco Craftsのサンプルが出来上がりつつ春には販売ってことになってます

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第一弾のテーマは
ヴィンテージレプリカ
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完全レプリカはもはや今日では不可能。これが日本経年変化協会のレプリカの捉え方です
ヴィンテージを参考にアメカジブランドは商品開発を行うことが多く、
リアルマッコイズはその典型的なブランドだと思います。もちろん私も大好きなブランドであります

。私が
リアルマッコイズを知ったのは20年ほど前でしょうか?
「絶対エイジングしたら、ヴィンテージと見分けられへんで!!」
男の永遠のアイテムであるA-2を購入。
で、現在。かなり経年変化しましたが、正直なところヴィンテージや古着愛好家なら一目瞭然で見分けられます

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エイジングしたらそれなりに確かにかっこいい。
けど、何かヴィンテージのオリジナルと比べるとオーラが違うんです。オーラが見えますぅ~~~~(笑)。
理由としては2つ。
最近、姫路の方々について皮革を学んでいるので、分かったのですが、レザーの原皮自体が今日のものと異なる。
リアルマッコイズも
ポーランドの馬の原皮を当時と同じピグメントで仕上げていますが、ヴィンテージの革と何かが違う。これは馬の原皮そのものが違うと思われます

。半世紀以上昔の馬と今日の馬は食べてるもんも違うからお肌が異なるんでしょうね(笑)。ってことは
今日で完全なヴィンテージレプリカは素材からして異なるので不可能!!
ってことになります。
で、理由はそれだけ?いやいや最近ヴィンテージを専門に取り扱うお店の方と話しててまだありました。それは
現在のヴィンテージレプリカは綺麗過ぎる。贅沢過ぎる。
ってことです

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現在
リアルマッコイズのBUCOのJ-100を愛用していますが、ヴィンテージのBUCOと比較すると現在のBUCOは綺麗過ぎるんです。一糸乱れぬステッチ。目数が揃い平行に走るステッチ。そして左右均等な革質・・・。美しい・・・。
リアルマッコイズはすでにオリジナルのクオリティーを超えているんですよね。簡単に言うと。
ヴィンテージのパターンを使って、贅沢に最高の機材で丁寧に作りあげたレプリカです。
それに比べてヴィンテージのオリジナルのBUCOは縫製が粗い(笑)。そして左右不均一な革のクオリティー。
1950年代はモノも豊かではないので、革の部位など考えずに1着を作ってたと思われます。今は革の質感を統一するために、馬や牛1頭で1着作ってますが、昔は1頭で2着製作してたみたい。なので、革の質感が統一されてないと。そしてミシンもまっすぐ走らないし、革の裁断もハサミで人間の手で切ってるから誤差が生じるし、縫製した際にシワがなる。
今日では乱暴と思われる製作工程を経てできたアイテムは経年変化を生じてヴィンテージのオーラを発していると思った次第です

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じゃぁ~、素材は今流で工程をレプリカしてやんよ。ってのが見解です。
40’sのモンゴメリースポーツウェアをレプリカしてみる
神戸では知る人ぞ知るヴィンテージの専門店Moto Devilさん。代表の岡田さんとこのプロジェクトを進めています。
パターン採用したのは40年代のヴィンテージジャケット。スポーツウェアからライダースへ派生する時代の一着です。

これを一旦バラして型紙を起こす。
で、当時と同じ乱暴な(?)工程で製作したのがこちら。

こちら、開発したてのプルアップのオイル感抜群のあるアルコタンニンレザーでございます。
姫路のちからを集結したレザーなので、経年変化バリバリしますよ。
パターンがヴィンテージなので、ここまでは普通のレプリカブランドと同じ。真骨頂はここから!

めっちゃ良い色でしょ?
サンプルはバーガンディーで製作。
これは染色職人と仕上げのタンナーさんの苦心作。革の状態では分からないんですよ。商品にしてみないと。レザーは。

例えばここ。半裁1枚で革の部位を任意に抽出してハサミで裁断してから縫製するとこのような特有の皺が新品でも発生する。
ヴィンテージや古着の愛好家であれば、馴染み深いでしょう(笑)。

この皺。現在のレプリカでは着込んでもこういった皺が発生しないので、ヴィンテージと見分けがついてしまう理由かもしれません

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ジッパーはWALDESSを採用。TALONのジッパー採用しているのが多いと思われますが、TALONが幅を利かせ始めたのは50年代に入ってからですね。今回は40’sがモチーフなので、こだわりました。ちなみに。チャック1本で1000円余裕で超えますよ(笑)。

40’sのジャケットってこのアクションプリーツの醸し出す雰囲気が好き。
ヴィンテージのレザージャケットはバックスタイルがめっちゃかっこええんです

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ウエストのバックル。
これは本番の商品はブラス(真鍮製)のバックルに変更予定です。
サンプルですので、バックルもヴィンテージのオリジナル使ってるんですけど、金属のヴィンテージがもう在庫がないので(笑)。

ポケットの雰囲気もめっちゃ好きなんです。

新品ですが、革余すことなく、使いきり裁断からすべて機材を使わずに製作するとクラフト感満載の1着ですな。

ちなみに、ライニングはスーツなどで使われるもの。
カジュアルとフォーマルが混同していた時代背景ですからね。

ちなみに、東京のメディアの方々にもお披露目させて頂いて大好評でした。
衣装協力などのお話も来ておりますので、またお楽しみして下さい。
春には販売開始でございます。