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改めて経年変化の概念に遡り『茶芯』を企画する (2017年05月08日)

こんばんはkabinkusa

ゴールデン・ウィークkirakiraいかがお過ごしでしょうか?
ちなみに、私は久々の休み無しicon11
行楽地は人混みごついし、どうしようかと思っていたら、GW前にお願いしてた事が色々出来上がってきたので興奮して仕事してます(笑)。

改めて『茶芯』レザーを企画してみた件
ここ本当に最近『茶芯』の経年変化が注目されていますface06
この言葉自体が造語ですが、造語になるぐらいの注目度です。

1950年代のヴィンテージレザーアイテムに良く見られたのですが、『茶芯』と言う言葉が誕生したのは、とりわけ1990年代のレッド・ウィングのエンジニアブーツ(PT91もしくはPT83)に一部茶色く経年変化するブーツがあると話題になった時に使われ始めました。同じ製造年でも『茶芯』がある無しに別れて、偶然の産物感が否めないような話が流布してましたが(遠い目)。

当時私はヴィンテージのレザージャケットで『茶芯』と言う言葉は知らないものの、経年変化は知っていたので、「上手いこと表現したなぁ~。」と関心してました。私も日本経年変化協会を設立以降、色んなタンナーさんとお話してきてこの『茶芯レザー』と言うレザーの仕組みが解ってきましたkuma。ま、何にせよレザー愛好家からしたら、やはりこの経年変化はカッコ良く、現在でも多くの『茶芯アイテム』がリリースされています。

こちらは、私の愛用の現行のBUCOからリリースされているJ-100
かれこれ6年前後愛用してると、明るいところで見ると真っ黒からまっ茶な経年変化してますface03
現行のBUCO新喜皮革のホースハイドを採用しています。
だけどヴィンテージのBUCOと比べると綺麗過ぎるんですよ!!
これは、紛れもない事実。
・新喜皮革の革がヴィンテージに比べて上質過ぎる点(傷、皺が弾かれる)。
・リアルマッコイズのレザーの裁断が贅沢で縫製が巧すぎる点。
この2点に尽きます。
以前、姫路レザー有限会社『茶芯レザー』は企画したことございますface06。そこそこい~線行ったんですが、完璧とは言い難く。

今年に入って姫路レザー有限会社で副社長を務められていた北口氏が独立してHimeji Total Leather Expert(姫路トータルレザーエキスパート)と言う新たに事業を始められました。基本、姫路産のレザーを取り扱う商社事業ですが、
「また一緒にやらへんか?茶芯なぁ~。」
とお声かけて戴きました。お互いやり残した感、追求しきれていない感があったのかもしれません。
皮革素材の企画は難しいので、私もちょっと敬遠気味でしたが、やり残した『茶芯レザー』の企画に着手しましたkuma

そもそも『茶芯レザー』とはなんぞや??
初心者・入門者のレザー愛好家の方々のためにおさらい。
『茶芯レザー』ってなぁに?と言う根本。分かりやすく乱暴にざっくり説明すると

『茶芯レザー』とは、一度、茶色で染色を施したレザーの表面に顔料で別のカラーを吹き付ける、もしくは他のカラーで丘染め染色(表面だけ染色)で仕上げられたレザー。
レザー製品に仕立てた後、使い込むごとによってレザー表面が擦れるなどして下地の茶色が表面化する。この経年変化を『茶芯』と言う。

私が見たことのあるの大半が顔料で吹き付けたタイプ。ヴィンテージの多くがそうなんだよね。


『茶芯レザー』の生まれた時代背景を考慮する
今回の企画でとことん訴求したのはこれ。
徹底した調査・研究はやはり何事も大切ですface06。私が調べまくった結果を簡単にご報告させて頂くと。

・ヴィンテージで『茶芯』が多いのは1940年代~50年代(前半)。

・『茶芯』は大量生産用のレザー素材であった可能性が高い。

・『茶芯エイジング』に牛革・馬革は関係ない。

・『茶芯エイジング』に鞣しの問題は関係ない。

実際、ヴィンテージで『茶芯』が見られるレザーアイテムの多くが1940年代~50年代の前半。
当時のアメリカの時代背景を考えると、戦後大量生産ベースになって来た時期で多くのレザー製品を大量生産しました。大量生産されているので、何十年経っても残っている訳なんですがicon11
そうなってくるとレザーも大量に必要な素材となってきます。また一番製作されたレザーはブラウンが多いと言われています。
当時のタンナーはブラウンで染めた仕上げをしていない状態のレザー(今日では下地と呼ばれています)で在庫していたと思われます。
で傷を隠すために顔料の拭き上げ仕上げが採用されたと思います。ニキビを隠すファンデーションと同じ感覚かとicon11

馬革、牛革はあまり関係ないかな~。昔は馬車があったので、馬革が多かったと言われています。60年代に入るとほぼ牛革(食用)が増えてますので。牛革、馬革に左右されないのが『茶芯エイジング』です。
あと、レザーの経年変化としては珍しいのがレザーの鞣しに左右されないのも『茶芯エイジング』の特徴の一つですface06
ワークブーツなんてクロム鞣しが主体ですし、混合鞣しなんてのも近年ですから、鞣しが関係ないエイジングってのも面白いと思います。

経年変化って概念がここ20年前後かと
経年変化って概念を改めて考えてみると、これまた曖昧でここ近年のものかと思われます。エイジングってのものはヴィンテージワインの熟成を従来意味する言葉です。
「穿き古したデニムがカッコいい。」
「履き込んだブーツがカッコいい。」
「使い込んだレザーアイテムがカッコいい。」
実はこれらは、ヴィンテージ製品と呼ぶ昨今の事で、ヴィンテージアイテムが現行の時代まで遡ると製作者やメーカーは
「如何に新品の状態を維持するか?」
に試行錯誤していたようですicon11
デニムの左綾デニムなどは、色落ちを防ぐために考えられたデニムです。

これらを考慮して、過去の製品広告なども紐解いてみると、
「茶芯レザーは新品のときはレザーの質感・傷などが目立たないほどの艶出しがされていた。」
と思われますface06。これらを踏まえて年明けから企画プロデュースに着手しました。

茶芯の出方がヴィンテージのレザーと限りなく近くなるように、比較検討を行いましたface06
上記画像は1回目の試作サンプルのレザーを摩耗したもの。
『茶芯』のブラウンがヴィンテージより暗い茶色であるため、ベースの茶色の染色にも拘ることにして複数回、サンプルレザーを製作に至り、GW直前にようやく納得できる『茶芯レザー』が仕上がりましたkirakira

その名も『茶芯ヴィンテージ・リバイバル』
出来上がったレザーがこちら。

(画像提供:Himeji Total Leather Expert
名称:茶芯レザー・リバイバル
企画:日本経年変化協会・Gum-A-Mama Leathers Kobe
製作:Himeji Total Leather Expert
販売:Himeji Total Leather Expert
原皮:牛革
鞣し:混合鞣し
仕上げ:茶芯ピグメント仕上げ
厚み:1.5mm厚
サイズ:250ds前後
カラー:ブラック
価格:75円/ds(税抜)

非常に艶のあるブラックで明るいブラウンをベースに製作された一枚。
おそらく、ヴィンテージのレザーアイテムに最も近い仕上がりと思われるため、『茶芯ヴィンテージ・リバイバル』と名付けました。
茶芯に理解の深い、ガムアママレザーの本田氏にもいろいろご意見・ご要望を頂きこれまでにない仕上がりかと。

当協会経由でこちらのレザーの販売は行いません。
お問い合わせ及びオーダーについてはHimeji Total Leather Expert(姫路トータルレザーエキスパート)までお問い合わせよろしくお願い致します。

これぞ究極の茶芯かな~(笑)。
うちでも仕入れて何かアイテムを企画してみまっすface03



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Posted by エイジングマスター at 11:03│Comments(0)お知らせ検証実験予定
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