こんにちは
。
日本経年変化協会です
。
いつもは前置きをしますが、今回は皆様に是非見て頂きたいサンプルが完成
しましたので早速ご紹介を!!
自分好みの企画だったので、ここ最近サンプルの完成まで熱中しました。
大好評のEmmaをシリーズ化。今回は待望のブリーフケースでございます
昨年リリースしたショルダー・トート・バッグの
『Emma』。
日本経年変化協会と盟友
Ken Shiina Design Laboratory代表の鞄デザイナー/職人の椎名賢氏と共同ブラン
ド『Specialite』先行アイテムとして販売されました。
姫路レザー有限会社の埴岡社長の依頼で
Arco Craftsブランドで別注仕様でリリースもされていますが、お買い求め頂いたお客様からは顧客満足度NO1(某保険会社風に)
(笑)。遠く離れたショップ様からも別注モデルの依頼を頂戴しております。
もともと、
『Emma』は
『Specialite』のレーベルの1つで、この風合いで、ブリーフケース(ビジネスバッグ)、ボストンバッグ、ショルダーバッグを今後リリース予定でしたが、なかなか着手できずでした
。年明けに某オーダースーツ専門店様と知り合い、、
『Emma』の雰囲気がお好きと言うことで、年明けに一気に企画プロデュースを推し進めました。お客様からも今か今かと楽しみにして頂いていましたが、妥協を許さず製作。それがこちら。
『Emma Briefcase』 : Unknown (for Sample)
Plan & Produce : Japan Agging Association
Making : ken Shiina Design Laboratory Representative Ken Shiina
Brand : Specialite Emma Label
Leather Material : cowhide(Tochigi Leather & Crom Leather)
サンプル段階ですので、価格は未定と言うことで
。
私の手持ちの
栃木レザーと椎名君手持ちのクロムレザーでとりあえずサンプルを製作してみました。本体がクロムレザーです。
デザイナー/職人の椎名君は実際に製作してみて、少し修正を加えるようですが、ほぼ完成形の形です。
『Emma』の最大の特徴は老略男女選ばずファッションも選ばないことをコンセプトに企画を行っているレーベルです。
Emmaの風合いはそのままに、別物に仕上げたいんですよ。企画プロデュースする側としては
もともと、
『Emma』はレーベル化を考えていたので、私も椎名君も構想はあったのですが、今年に入りテーラー屋さんとお話して一気に話しを進めました。1月に入ってから手書きのデザイン画で話しを進め、天才的な技術で椎名君がパターンを製作して素材選定して一気にサンプルを製作しました。
まぁ~ほんまにこんなラフスケッチから打合せが始まるんですけど、私と椎名君は同い年で誕生日も一日近いだけなのでお互いの感性が近いのか、企画と製作の息がピッタリなので、驚く速さです
。
実際に昨年先行販売されたショルダー・トート・バッグの
『Emma』と見比べてみるとこんな感じ。近い色合いですが、素材が異なるのでカラーリングが異なるのはさておき、風合いは統一されたと思いますが、基本
流用パーツなど言うものは存在しません
。
良く、メーカーさんがやるのはシリーズ化して流用パーツで商品数を増やすパターン。
それって派生モデルってだけちゃうん??
と思ってしまうので、風合いは似ておりますが、全て新規でパターンを製作し、手断ちでサンプルを仕上げております。
日本経年変化協会は別にメーカーではないので、こだわり優先なんです。
デザインや風合いを似せただけで、今回の
『Emma Briefcase』は全くの別物だと豪語します。
Emma Briefcaseのここに拘りました ~マチ幅12cm未満で鞄本体のチャックはアカン~
ブリーフケースって書類などを入れるビジネスで多用されることが多い鞄です。
私は思います
。
「ブリーフケースで美しいシルエットはマチ幅が10cm前後であること。」
「マチ幅が12cm未満でチャックで鞄本体を開閉するものは使いにくい。」
これ主観ですけどね。
実際にマチ幅は重要で例えば、
左がトート・バッグ。
右が今回のブリーフケース。
トート・バッグのマチ幅は12cm。ブリーフケースは9cmで設計されています
。
たった3cmでこんだけ印象が変わります
。
双方マチ幅が12cm未満なので、チャックで開閉していません。前作のトート・バッグ
『Emma』は鞄本体は開放式でしたが、ブリーフケースは書類など機密書類
を入れることもあって密閉式にしたいのですが、ファスナーで開閉するものはどうも面倒なので、ダレスにしたかったけどダレスになると
『Emma』の風合いを損ねるので、こんな工夫を施してみました。
鞄本体の背面がカブセの役割を果たすのです
。
鞄の開閉は差し込み式の金具を外すだけで
このように『ガバ』っと開きます。ファスナー式のインナーポケットを装着し、右側にボールペン収納を装着しています。
一応ビジネスマンの要望をお応えして
。
万が一ボールペンが落下してもファスナー式のポケットと内部が繋がっておりますので、ボールペンのサルベージも簡単です
。
反対側にもインナーポケットを装着
。
こちらは敷居を設けており、スマホが収納できるスペースを確保。あとはハンカチなどの小物が入る大型のポケットとなっております。
ブランドロゴはレザーに箔押しを施してコバを磨いて縫製にて取り付けております。
ブランドロゴのレザーのコバも切り目本磨きしているこの無駄な拘りは自己満足です
。
徹底的に拘るのが、私はmade in Japanだと信じています。
大手メーカーや海外製品はここまではなかなかやりませんからね(笑)。
好きな方だけがニヤニヤするようなものづくりが理想
です。
流用パーツはない。専用にパーツを製作する手間を惜しまないと別モノになる
ホントに各ブランドやメーカーのレーベルは当然のことながら、シリーズ化を図るとともに効率化も同時に求めるので、流用パーツを使用することが多いですが、私的には類似品でレーベルが成り立っているように長年思っていました
。
今回流用パーツではなく、全てパーツの型紙を新たに製作しています。例えば
前作のトート・バッグ
『Emma』はハンドルは丸ハンドルですが、今回平ハンドルを採用しています。
単なるレザーの貼りあわせではなく、平ハンドルでも強度を考えて芯材をきっちり入れています。
ハンドルの補強及び強度を考慮して、唯一今回手縫いが発生。
一目だけですが、3回縫い返しております。
手縫いの場合ミシン糸より太い糸を使えるので、強度としては申し分がありません。
製作職人は凄く面倒なんですが、私も制作担当の椎名君は妥協したくないのです
。
『Emma』はビジネスシーンだけでなく、デイリーユースも考慮してブリーフケースですが、ショルダーベルトの取り付けも考慮しております。マチに空間を演出することで、シンプルなデザインに遊び心を演出しました
。
とりあえずサンプルですので、修正でき次第販売が可能になると思います。
今回の型紙はレザーだけでなく、鞄本体を生地で製作できるように工夫してますので、スーツ生地やツィード生地でも製作が可能なんです。お楽しみに。各ショップ様のオリジナル別注モデルも開始できるように頑張ります。
オマケ ~手帳とメモ帳は別やねん!!言う方向けの小物~
今回別件でこんなもんも製作。
『Businessnote & Notebooks Cover』 : Unknown (for Sample)
Plan & Produce : Japan Agging Association
Making : ken Shiina Design Laboratory Representative Ken Shiina
Brand : Specialite
Leather Material : cowhide(Crom Leather)
『通帳ケース??』
違います
。
実はビジネス手帳と大学ノートが一式で収納できる
『手帳&ノートカバー』なんです。
ルーズリーフ式の手帳カバーは数多く販売されていますし、私も企画プロデュースした経験があります。
仕事で使う場合、市販されているビジネス手帳ってめっちゃ便利なんですよね。
それと打合せの内容をメモするのに手帳にメモする時って抵抗ないですか?スケジュールが打合せ相手に見られたり。次回の打合せ日程を調整してる時
「この日はダメですね~。」
な~んて応えてると、打合せの相手がチラっと私のスケジュールが見えて
「あぁ~、すみません、会長その日はデートなんですね~(笑)。」
と言われたことがありました
。顔から火を吹くほどかっこ悪い(笑)。「ちゃんとせ~よ。」と相手のマインドヴォイスが聞こえてきそう。
それからスケジュールだけを書き込むのが手帳。メモは大学ノートと使い分けてるのですが、手帳を持って来てるけど大学ノート忘れたり、大学ノート持って行ってるけど手帳忘れてたりと、マヌケは私は苦労してました。だから1つにまとめたいと。
「そもそも手帳カバーに併せて中身考えるの可怪しいでしょ?カバーを市販品の便利なものに合わせろよ??」
と言う欲望が強くなってこれ。
普通に販売されているビジネス手帳がカバーごと収納可能。
ホンでもって裏側に
大学ノートが収納できてるんです。
これぞ必殺技
『ノート ON THE ノート』。
左側には書類とかプリントを挟める仕様。
名刺もなんとなく、収納できます。
多分私は必要ないけど椎名君の配慮かな???
多分ニーズは無いね(笑)。
完全にオッチョコチョイの私には超ベンリグッズなんですが・・・。
いかがでしょ?