こんばんは
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日本経年変化協会です
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もう今年もアッと言う間に終わりですな
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冬になるとアウターが楽しめるのでブーツとレザージャケットライフを堪能しております
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今年は多くの方々から商品企画プロデュースを頂戴した傍ら、自分のやりて~事ができね~
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と苦しみましたが、来年は鞄職人の
椎名賢君と一緒に直営ブランド
『Specialite』を展開します
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これ外部の企画依頼のプロデュースですと、依頼者の意向でデザイン・素材などの制約条件があったり、予算なども考慮しないといけないので、私ならこうすると言う100%ででけない。それを100%創りたいモノを作ろうと言うことで立ち上げるのが
『Specialite』です。
日本語訳すると「看板料理」。モノづくりのメインディッシュを担いたいと言う願いを込めて
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で第一弾がこちら
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姫路レザーにプロデュースした名作『Emma』。ボツになったけど本当ならこうしてた。
今のモノって少し仕様を変えてやると凄く手間がかかったり材料代がかかったりして驚くほど価格が変わったりするので、さほど見栄えが変わらないのであれば、仕様を変えないケースがあります
。今回、
姫路レザー有限会社の依頼であった
『Emma』を今回、
『Specialite』ヴァージョンでリメイクしてみました。それがこちら。
Emma Specialte ver
企画 : 日本経年変化協会
製作 : Ken Shiina Design Laboratory 代表 椎名賢
素材 : 栃木レザー(パーツ)&ヘビタンシュリンク(本体)
※現在販売の予定はございません。現在調整中。
今回素材は
栃木レザーのフルタンニンヌメ革をカバンのパーツに採用しました。
アルコタンニンレザーでも良いのですが、アルコタンニンレザーが現在品薄でして
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本体は姫路と同じく、日本で皮革産地として知られる兵庫県たつの市のタンナーさんオリジナルのヘビタンシュリンクレザー。美しいオレンジが気に入ったので
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今回、金属パーツは全てブラス(真鍮)製を採用しています。
ブラスパーツは数が造られていなので、全てのパーツをブラスにするとこれだけでパーツ代金が数千円高くついてしまうんですよ
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カバンの差し込みパーツはなかなかブラスパーツで良いのが無くて選定に悩みました
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カバンのパーツ部分は芯材などを全てに採用し、パーツ全てに立体感を演出してみました。
芯材を入れると革パーツの漉いたりとかなり手間な工程になってしまいます。
『Emma』の特徴の1つが鞄内部のインナーベルトですが、こちらのインナーベルトも全て立体感を演出しているのはお分かり頂けますでしょうか?ブラスパーツは数が少ない上に種類もニッケルなどに比べるとなかなか見つからないので、ブラスパーツを採用することにより、幅などが変更になります(パーツ)型紙を変更するとかですね。
この角度で見るとベルト全体的にふっくらと立体感が演出されているのがわかると思います
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バックルは真鍮製のローラーバックルを採用。
通常のバックルでなかなか
『Emma』にイメージ近いものがなくて、ローラーバックルで少しお高くなってしまいました
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鞄内部はチノの生地を採用。
インナーポケットは両サイドに装備しておりますが、片方は仕切っております。
そして初の
『Specialite』ブランドロゴ。
Honey Hills神戸本店 verは鞄に直接箔押ししておりますが、今回はレザーに刻印して別途縫い付けております。
これもあまり意味のない拘りですが、パーツの磨きと縫製と手間が掛かってしまいます。ハンドメイドは何かと時間がかかりますので極力効率化を求めるのですが、敢えて手間な方手間な方を採用するのがの
『Specialite』ブランドコンセプトです(笑)。
私はショルダーで革ベルトが個人的に好きではない(長さ調整が制限される&伸びるので)、ので綿テープを採用。革パーツにも勿論芯材を入れて立体感を演出しております。
今回は自分用に製作しましたが、分かる人に分かるこだわりですので、あまり一般的ではない仕様にも関わらずコストが跳ね上がるので、採用を見送ったんです。
『Specialite』は完全にモノ好き仕様ってことです。
経年変化上級者向けになります。
まだまだ研究と試作を頑張りますよ~。